2015年1月31日(土)付

伝統の味「飴づくり」 大町で4菓子店主あめ市向け

 大町市上仲町の「柴田菓子舗」で27、28日、4人の菓子店店主による合同の「飴(あめ)作り」が行われた。2月11日の大町あめ市に向け、同店で70年近く続けられている恒例の作業。
 飴は伝統の味「あわ飴」と「豆板」の2種類を作る。
 二日間で作る飴は、約200`。熱した飴とピーナツの、甘い香りに包まれた工房で、4人の作業は手際良く続けられた。飴は大町あめ市を前に、市内の3店で先行して販売される。
大町の雪で地酒熟成 薄井商店白馬錦の貯蔵作業

 大町市の酒蔵・薄井商店(薄井朋介社長)は29日、人気商品「白馬錦 雪中埋蔵」の貯蔵作業を市内の雪原で行った。雪の中で約4か月間熟成させる。
 自然の雪を利用した日本酒の熟成は、平成8年に同社が県内で初めて行い、ことし20回目。作業は松浦宏行杜氏ら同社従業員に、相模組、昭和興業のスタッフを加え約30人が参加。雪原に掘られた広さ10×10b、深さ3bの穴に、クレーンを使って進められた。
文化や自然の魅力発信 白馬高生がベトナム大学生と交流

 国の国際交流事業「JENESYS(ジェネシス)2・0」の一環で、白馬高校の生徒が30日、ベトナムの大学生と校内で交流した。雪国ならではのノルディックスキーやかるたなどをともに楽しみ、日本の文化や自然の魅力を発信した。
 訪日団はベトナムで日本語を学ぶ学生と教職員ら50人。白馬五竜観光協会が受け入れ先となり、村内にホームステイしている。2月2日までの滞在期間中、村内での事業所見学や雪恋まつりに出品する雪像作りなどを通じて、日本の経済や観光を学ぶ。
東大留学生と交流 小谷中でスキー講習会

 小谷村の小谷中学校で26日、スキー講習会で訪れた、東京大学の外国人留学生と同中生徒との交流会が開かれた。同大で学ぶアジア各国や欧州出身の約30人の留学生が来校。全体交流会での歓迎式と、1年生主催の交流会が行われ、中学生が生きた英語で国際理解を深めた。
全国から寄付集まる 白馬 五竜観光協会が義援金村へ
 神城断層地震で、白馬村の白馬五竜観光協会(矢口健治会長)は29日、被災者への義援金を村に贈った。会員事業所に加え、県外のスキー連盟や観光客など白馬のファンからも、復興を願い寄付金が寄せられた。
 協会は会員事業所に協力を呼びかけ、集まった20万円を村に寄付した。大会や講習会の会場として五竜スキー場を利用する神奈川県スキー連盟が5万円、村を訪れた県外の観光客が1万3881円を協会に託した。
 矢口会長は役員らとともに村役場を訪れ、下川正剛村長に寄付金を贈呈。「全国から支援が寄せられありがたい。観光は白馬の基幹産業。協会として地域のがんばりを発信し、被災者の元気につなげたい」と話した。
写真集売上金を寄付 大町の塩原書店 被災3市村に
 大町市の塩原書店は27日、神城断層地震で被災した大町、白馬、小谷の3市村に義援金を贈った。同市の市制施行60周年・合併10年を記念し販売している写真集「ふるさと大町」の売上金の一部を寄付に充てた。
 同社の塩原義夫社長は、10年前に中央通り商店街の大火で被災した際、周辺市町村から支援を受けた恩返しをしようと寄付を決めた。写真集を監修した市文化財保護審議会の荒井和比古会長とともに各市村を訪れ、それぞれ現金3万円、白馬と小谷に写真集を贈った。
 塩原社長は「私は火災ですべてを失ったが、応援に励まされ、前向きに進めた。被災者同士で結束して助け合い、乗り越えてほしい」と話した。
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