2015年2月11日(水)付

大町あめ市おもてなし 各商店・団体趣向凝らして

 大町市の中心商店街を会場に11日開催される冬の伝統行事「あめ市」を盛り上げようと、各商店や団体などがおもてなしを企画している。みんなの力で街中ににぎわいを取り戻すため、創意工夫と趣向を凝らしている。
 名店街の飲食店「トレビの泉」は同日限定で、黒部ダム近くの破砕帯で滴り落ちた水滴が、長い時間かけて固まった氷筍(ひょうじゅん)を使ったご当地カクテル「破砕ロック」を提供。マスターの川井義二さん(76)が入手した重量感ある直径約20aの氷筍を用い、破砕ロックのアピールやあめ市のにぎわいにつなごうと、一日限りの「貴重な一杯」の販売を決めた。「多くの人が足を運ぶあめ市。絶やさないためにも商店街あげて盛り上げていかねば」と話す。
地元勢復興願い全国挑戦 白馬で全日本スキージャンプ大

 第93回全日本スキー選手権大会のスペシャルジャンプ競技が10日から、白馬村の白馬ジャンプ競技場で開催されている。白馬高校や村スキークラブの選手ら地元勢にとって、神城断層地震で被災したホームグラウンドでの大会。地域を盛り上げようと頂点に挑む。
 村スキークラブは今シーズン、震災からの復興に向け、選手や指導者、住民が一丸となり、競技を通じて地域を盛り上げようと、「がんばろう白馬」のシールを製作。地元選手たちがヘルメットなどに貼り、大会に臨んでいる。
雪の中で味に磨きを 道の駅おたり 吟醸酒の埋蔵作業

 小谷村の道の駅おたりはこのほど、小谷産の棚田米と雨飾山の湧水で仕込んだ純米吟醸酒「雨飾山」を雪の中で寝かす作業を行った。豪雪地の特性を生かし、雪室の安定した温度と高い湿度の中で熟成させる酒造り。冷蔵庫保存よりもコクとまろやかさを増すのが特長。
 同酒は小谷ならではの魅力を生かした特産品で地域振興につなげようと、道の駅おたりが大町市の北安醸造に依頼し、小谷産の棚田米と、雨飾山の清らかな湧水で仕込んだ、こだわりの純米吟醸酒。
学力向上進路につなげる  松川中3年 放課後教室の閉校式

 松川村の松川中学校はこのほど、3年生を対象にした「放課後学習教室」の閉校式を行い、38人の生徒が出席した。1年間の学習をバネに、それぞれの進路を切り開いていく。
 同教室は、地域と連携した教育活動の一環で、基礎学力の充実と入試に向けた学力の向上を目的に行われた。希望者は国語・算数・理科・社会・英語の5教科9講座から選択。村内外から元教員など9人が学習支援員を務め、昨年度末から29回実施した。
栗林さんの語りで魅了 大町図書館 文科大臣表彰受賞記念おはなし会

 大町市の市立大町図書館(伊藤悦男館長)で8日、語りや読み聞かせなどで活躍する栗林さとしさんによるおはなし会「春風にさそわれて」が開かれた。栗林さんが昨年4月に、文科省の「子ども読書活動優良実践者」として大臣表彰を受けたことを記念しての開催。
 栗林さんは35年ほど前から市内を中心に活動を続けており、現在も同図書館でのおはなし会を受け持つほか、朗読や語りなどでも活躍する。伊藤館長は「市内の子どもたちにはすっかりお馴染みの人。大人の方にもこれを機に素晴らしい語りをもっと聞いてもらいたかった」と話す。
 会場となった2階視聴覚室は大人から子どもまで70人近くがひしめき、子どもたち向けの第1部では、自作の歌や紙芝居、言葉遊びのほか、語り「王さまの耳はロバの耳」が披露された。豊かな表情や全身を使った表現に子どもたちはぐっと物語の世界に引き込まれていた。
「滑れるようになったよ」 大町南小児童がスケート体験

 大町市常盤の常盤運動場で、市民スケート場が開放されている。市立大町南小学校(手塚善雄校長)の児童たちは体育の授業でスケート体験を実施。天然リンクを楽しむはしゃぎ声を響かせている。
 同校では毎年、冬期のカリキュラムとしてスケートを取り入れており、今年も全児童351人が体験する。例年シーズンに1〜2度ずつ開催するが、今年は1月の冷え込み不足でリンクのオープンが遅れたため2月に入っての初実施となった。
 氷点下の好天に恵まれた9日には、1年生57人がスケート靴を履き、保護者らも大勢駆けつけた。「先生!見て!」「滑れるようになったよ」とにぎやかだった。
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