2015年4月11日(土)付

震災から4か月営業再開 大町のぽかぽかランド美麻

 神城断層地震で被災し臨時休業していた、大町市美麻青具の市営温泉入浴施設「道の駅ぽかぽかランド美麻」は10日、レストランと売店の営業など業務の一部を4か月ぶりに再開した。平成28年度以降の見通しの入浴の再開に向けて、大町の東の玄関口として夏の観光客を迎える。復興への願いと再開を祝い12日、大町ライオンズクラブ(LC)が復興イベント「みんなで頑張ろう美麻」を開催する。
 営業時間は売店が午前10時から午後5時半まで、レストランが午前11時半から午後3時まで。木曜定休。
 同施設は地震の影響で浴場の配管が破損。利用客の安全を優先し休業していた。宴会業務の再開は、5月の連休後に検討。新たな入浴施設を施設敷地内に整備している。
地元の復興願い収益寄付 ハクババレー11スキー場3市村へ

 大町市と白馬村、小谷村のスキー場でつくる「HAKUBA VALLEY(ハクババレー)索道事業者連絡協議会」(太田具英会長)は10日、神城断層地震で被災した3市村に義援金を寄付した。会員事業所など11スキー場が被災者の生活再建に役立てようと、今シーズンの営業利益の一部423万6204円を贈った。
 協議会は観光産業の中核を担う施設として、観光振興を地元の早期復興につなげようと、観光客に対するプレゼントキャンペーンなどを立ち上げ、誘客の拡大に努めてきた。寄付金は3月31日までの営業利益からねん出。市町村のスキー場の数に応じて分配した。
安全運行の確保を確認 アルペンライン連絡協が総会 県道扇沢線開通16日に

 大町市の観光・運輸関係者で、立山黒部アルペンルート扇沢駅と市街地をつなぐ県道大町扇沢線の円滑な通行と安全確保を目指す、大町アルペンライン連絡協議会は9日、本年度総会をサンアルプス大町で開いた。16日の全線開通を控え、関係機関が安全な運行確保を確認した。
 本年度事業では、扇沢周辺の円滑な交通確保のため、交通整理に取り組む。駐車整備協力金として1台500円を徴収。シャトルバスによる代替輸送を行う。道路利用者の安全確保のために、異常気象時や渋滞情報を提供。路線や駐車場の美化活動を行う。
「信州大イワナ」レシピ開発 調理師会大北支部が試食会

 県調理師会大北支部(海川重幸支部長)は8日、大町市平公民館・女性未来館ピュアの料理講習室で、「信州大イワナ(仮称)」の試食会を行った。平成28年秋の初出荷を目指して、県から宿泊施設など向けに広めるレシピ制作の依頼を受けていたもので、初めて実施した。
 新鮮であれば刺身用としても人気の大型のイワナ。従来は成熟期には品質が低下するデメリットがあったが、県水産試験場が20年から「全雌三倍体イワナ」の研究に本格的に取り組み、25年までに安定的な量産技術をほぼ確立した。産卵期の秋になっても成長が鈍らず、ふ化から3年で1`を超える。県内の養魚場などで生産が始まっている。
節目のイベントで観光客歓迎 大町温泉郷50周年実行委が総会

 大町市の大町温泉郷50周年事業実行委員会(山田達雄会長、遠藤美湖実行委員長)は10日、総会を森林劇場多目的ホールで開き、50周年を迎える本年度の事業を決めた。春・夏・秋・冬の季節に合わせた四季のイベントなど、半世紀の節目を祝う取り組みを通し、一丸となって観光客を迎える。
 事業計画は、テーマに「魅力の再発見」を掲げ、温泉郷のすばらしさを感じて発信すると同時に、魅力の磨き上げに取り組む。四季イベント、おもてなし、ようこそ大町温泉郷、次世代への継承、プロモーションと5つの事業を掲げる。
 四季イベントは、4月の桜まつりを皮切りに、夏のサマーフェスティバル、秋の味覚祭り、冬の雪まつりなど、季節ごとの特徴を打ち出した催しで、春の桜や夏の緑、秋の紅葉、冬の雪といった温泉郷の魅力を引き立てる。
 おもてなし事業では、黒部ダムの割引価格と宿泊のセットや記念ラベルの大町産飲料水配布のプラン、乾杯酒の温泉郷オリジナル「破砕ロック」提供や「塩の道お祭り御膳」で宿泊客をもてなす。
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