2015年6月13日(土)付

ライチョウ飼育再開へ 大町山博企画展7月12日まで

 今月下旬から、日本のライチョウの近縁種・スバールバルライチョウの飼育を開始する大町市立大町山岳博物館で、ライチョウに興味を持ってもらおうと企画展「山博さんぱくにライチョウがやってくる!山博『ライチョウの里』へ再出発」が始まった。同館のニホンライチョウ飼育の歴史やスバールバル、ニホンライチョウの生態の違いなどにふれることができる。7月12日まで。
 同館では、保護や繁殖技術の確立のため、昭和38年から約40年間、ニホンライチョウを飼育してきたが平成16年に全個体が死亡。現在までに「山岳博物館ライチョウ保護事業検討委員会」などを設け飼育再開を模索していた。
 ギャラリートークは14日午前10時半と午後2時から。開館時間は午前9時〜午後5時、月曜祝日の翌日休館。入館料は大人400円、高校生300円、小中学生200円。問い合わせは同館0261-22-0211まで。
色とりどりのバラ堪能 14日まで池田の愛好会が祭り

 池田町の有志でつくるバラ愛好会(村端浩代表)は、「第4回バラ祭り」を12日から14日まで、東山山麓の「あづみ野バラ園」で開いている。小雨の中での開園となったが、女性グループなどが大勢訪れ、しっとりと咲く色とりどりのバラを堪能した。
 「いい香り」「珍しい」などとひとつひとつのバラの木を観賞し、しきりにカメラのシャッターを切る姿も。「手入れが大変でしょう」とバラ談議に花を咲かせ、会員らとも交流を深めていた。北アルプスを一望する休憩所で、ハーブティーや茶菓子の振る舞いも行われ、ゆったりとした優雅なひとときを過ごしていた。
県宝本殿修復しゅん工 小谷 被災の中谷大宮諏訪神社

 神城断層地震で被災した小谷村中土の中谷大宮諏訪神社(杉本英彦宮司)で、県宝の本殿の修復工事が完了し、11日にしゅん工検査が行われた。諏訪大社の御柱祭の幕開けを告げる8月の「式年薙鎌なぎがま打ち神事」を前に、地域の人々の心のよりどころが元の姿を取り戻した。
 本殿は覆屋に囲われた一間社流れ造りこけらぶきの小規模社殿で、元和5年(1619)の建立。地震では土台が数a持ち上がりほぞが外れ、社殿が奥に傾き、覆屋に寄りかかるように倒れていた。幸い、江戸時代から残る当初材の多くは無事で、5月からの工事で宮大工の手で修復された。
親子で野菜作り体験 白馬 アグリスクール開講

 白馬村の「白馬地場産推進会」(福島和子会長)主催の「アグリスクール」がこのほど、同村沢渡のふれあい農場で開講した。日ごろ農業に接する機会の少ない親子が、農業のベテランの推進会のメンバーと楽しみながら野菜作りを体験し、農業や地元の食材に親しみを深めてもらう食育事業。ことしは11組の家族が受講して農業の一端にふれる。
 初回は開講式が開かれ、参加者はさっそく自分たちの畑として定められた区画で、つるなしインゲンやニンジン、二十日大根の種まきと、ミニトマトの野菜苗の定植を行った。会員や北アルプス農業改良普及センターの職員らから栽培時の注意点やコツを聞きながら作業した。参加した親子はほとんどが初心者で、慣れない作業に戸惑いながらも協力し合って初めての作業を終えた。
松川小3年が田植え アイガモ農法で米育てる

 松川村の安曇野まつかわ農業小学校(村農業委員会・村営農支援センター主宰)でこのほど、松川小3年生82人が田植えを行った。無農薬有機・アイガモ農法の田んぼで、古代米白毛モチの苗を一本一本手植えした。10年目の取り組み。
 20eの田んぼを2つに区切り、5eの区画に手植えした。農業委員や役場職員など大勢が応援にかけつけた。農業委員会長・農業小学校長の遠藤喜郎さんが「おいしいお米がとれるように頑張りましょう」と呼びかけた。苗とアイガモを提供した板取の無農薬有機米農家・宮田兼任さんが、アイガモの役割について説明した。
サッカー巡回教室 FC大町タフィタ 市内各保育園で

 大町市の女子サッカーチーム「FC大町タフィタ」(川原幸子代表)は5月から、市内の保育園を巡回してサッカー教室を実施している。11日にはあすなろ保育園年長児を対象に実施し、34人がボールを追って瞳を輝かせた。
 「地域のために何か自分たちが出来ることは」と企画。これまでにはなのき保育園とどんぐり保育園、しらかば保育園で実施した。川原代表は「近頃運動が苦手な子どもが増えたと聞いた。小さい頃からスポーツの楽しさを味わう機会を持ってもらいたい。体を動かすことが好きになってもらえたら」と話す。
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