2015年8月9日(日)付

サッカーで被災地支援 おおまぴょんカップ過去最多16チーム 大町市

 スポーツを通じて東日本大震災の被災地を支援する「おおまぴょんカップ女子サッカー大会」(復興支援サッカー大会実行委員会主催)は8、9の両日、大町市内で開かれている。5年目のことしは福島県と宮城県の4チームを含め、県内外から過去最多の16チーム約300人が出場し、熱戦を繰り広げている。
 大会は原発事故により練習場所の確保などに苦労する福島県のチームを支援しようと始まり、今年初めて宮城県からもチームを招いた。出場チームが市運動公園と大町北高校グラウンドを会場に、リーグ戦と決勝トーナメント戦で優勝を目指す。優勝チームには川淵三郎杯トロフィーが贈られる。
 福島県いわき市の磐城桜ケ丘高校は本大会初出場。選手たちが仲間や住民たちから声援を受けながらピッチを駆け抜け、他県のチームと力を競い合った。
「山の日」地域に生かせ 白馬  制定に向けシンポ、フェスタも

 白馬村のウイング21で8日から、来年度からの国民の祝日「山の日」制定に向けたイベントが開かれている。初日の制定記念シンポジウムでは、地域や山の関係者が山岳の魅力を地域の活性化につなぐ未来を考えた。
 シンポでは、地元や山岳に詳しい3人の識者が主張を述べた。山岳ガイドでパタゴニアアンバサダーの花谷泰広氏は「山が近いと、天気や季節の変化がすぐわかる。地元の空気感は大事」と、移住者だからこそ感じる魅力を紹介。元全日本スキー連盟専務理事の丸山庄司氏は「白馬をアウトドアスポーツの日本の中心にするべき。素地はある」と述べた。
 「山の日」は、山に親しむ機会としてその恩恵に感謝する国民の祝日として、28年8月11日から施行される。コーディネーターを務めた全国「山の日」協議会の磯野剛太事務局長は「この日を通じて地域社会の活性化につなぐことを考えてほしい」と呼び掛けた。
七夕おにぎり楽しむ 小谷保育園 食育で伝統行事に触れる

 小谷村の小谷保育園(山田圭佐美園長、園児63人)で7日、月に1度の「おにぎり給食」が行われ、園児たちは月遅れの七夕にちなんだ工夫にあふれたおにぎりを味わい、食を通して日本の伝統行事に親しんだ。
 子どもたちは先に行われた集会で、保育士から七夕の由来を聞き、女の子は織姫、男の子は彦星のお面をかぶり、縦割り班でペアを作って会食した。
 弁当箱を開けると織姫と彦星、天の川と星をかたどったものなど、保護者の力作のおにぎりがあらわれた。「かわいくて食べるのがもったいない」と歓声をあげ、七夕の話で盛り上がりながら、楽しく味わった。
農村の魅力都会の子どもに 池田農家がカレーでもてなし

 都市部の子どもを地方で受け入れる体験教室「JA夏休みこども村」で、静岡県浜松市の小学生14人が7日、池田町を訪れた。地元農家が提供する、町内産野菜たっぷりのカレーと昔ながらのかまど炊きのごはんに舌鼓を打ち、農村の魅力に理解を深めた。
 もてなしは農産物の直売などに取り組む金の鈴農産物等生産組合まごころ会と、町観光協会がクラフトパークで歓迎。北アルプスと田園風景を眺める高台で、子どもたちが汗をかきながらカレーや漬物をほおばり、「野菜いっぱいでおいしい」とお代わりしていた。
窓拭きの後流しそうめん 美麻小中生 夏休みお手伝いし隊

 大町市美麻の小中学生ボランティア交流体験プログラム「夏休みお手伝いし隊」が7日、美麻総合福祉センターで開かれた。美麻小中学校の児童14人が参加し、公共施設の窓拭きに汗を流しながら、七夕飾りや流しそうめんなど季節の行事を通した交流を楽しんだ。
 児童は美麻支所や美麻総合福祉センター梨嶺の窓拭きの手伝いに取り組んだ。七夕飾りで彩ったセンター入り口で、流しそうめんを味わった。竹の台を流れてくるそうめんに「涼」を感じながら、「うまい」と舌鼓を打っていた。
「長野県の海」大北でPR 糸魚川市の観光関係者が誘客

 「長野県の海」として、大北地域と関わりの深い新潟県糸魚川市の観光関係者が6日、大町市や白馬、小谷村を訪れ、観光誘客PRを行った。北陸新幹線金沢延伸開業に伴い日本海が近くなった糸魚川の魅力を伝えた。
 現在、糸魚川市では、市内の飲食店で新鮮な魚介類が使われた昼食を食べると地酒が付く「おみちようランチ」や、糸魚川駅とマリンドリーム能生などをつなぐ無料シャトルバスの運行、市内の海水浴場や旅館で利用できるクーポン付きチラシの配布などを行っている。関連チラシは大町市観光協会や市役所観光課窓口などに設置される。

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