2015年12月30日付

2015年12月30日(水)付

｢夢の世界一｣を達成　　空手の宇海さん市長表敬

　インドネシアのジャカルタで11月開催された世界ジュニア（16～17歳）空手道選手権大会で女子形の部を制した、大町市平森出身で日本航空高校空手部２年の宇海水稀さん（17）は28日、牛越徹市長を表敬訪問し、幼少のころから夢に掲げてきた「空手世界一」の達成を報告した。
　宇海さんは４月、全日本チームに選ばれた。他３選手と世界ジュニア選手権女子形の部出場１枠を争い、７月末の選考会で出場権をつかんだ。
　初の世界選手権大会。身長１５２㌢と小柄な宇海さんは、大柄で屈強な身体つきを生かしダイナミックに演武する海外勢に対し、スピード感を重視し試合に挑んだ。剛柔流で最も難易度が高い形「スーパーリンペイ」で決勝を戦い勝利、世界の頂点に立った。

誘客拡大に期待　池田北アルプス展望のみち｢絶景の道100選｣に認定

　池田町と大町市を結ぶウオ―キングコース｢安曇野北アルプス展望のみち」が、新日本歩く道紀行１００選シリーズの「絶景の道１００選」に選ばれた。池田町観光協会は知名度の向上を誘客拡大につなげ、食事や体験など滞在型観光に結び付けたいとしている。
　町観光協会によると、コースは同町のクラフトパークと同市の大町山岳博物館を結ぶ18・８㌔。高台から北アルプスと田園風景を一望できる景観が人気を集め、ウオーキングイベントのルートにもなっている。平成16年には「美しい日本の歩きたくなるみち５００選」にも選ばれた。

新年に向け事業前進へ　大町市で仕事納めの式

　大町市は28日、仕事納めの式を庁舎西会議室で行い平成27年の業務を閉めた。
　牛越徹市長は、集まった約１５０人の職員を前にことし１年を振り返り「厳しい時代だからこそ、行政に対する市民の期待は大きい。新しい取り組みや継続的な粘り強い取り組みをさらに前に進めていくためにも市職員の一層の奮闘を願う」と新年に向け期待を込めた。

アートで人権訴える　松川村　電通と美大生がポスター

　松川村公民館は１月28日まで、コピーとアートで人権を伝える「人権アートプロジェクト　ポスター展」をすずの音ホールで開いている。現役のクリエーターと美大生の感性光るコラボ作品約30点を展示する。
　同プロジェクトは、広告代理店電通のクリエーターが制作した人権スローガンに、京都造形芸術大学、女子美術大学、武蔵野芸術大学の３大学の学生たちがデザインを考え、ワークショップを重ねて形にしたもの。「アートが社会にできること」を探求した作品展。

来年の干支　申の張子人気　大町　信州松崎和紙工業がデザイン

　大町市社松崎地区の信州松崎和紙工業で25日から、来年の干支えとの｢申（サル）」をデザインした張り子の販売が始まった。初日から愛好家が訪れ、和紙ならではの温かみあふれる年末年始恒例の伝統工芸品を買い求めていた。
　張り子は型に和紙の原料を流しこんで形を作り彩色した高さ25㌢、20㌢、15㌢、７㌢の４種類。丸みを帯びた愛嬌あいきょうがあるサルが扇を手に踊るものや、玉を掲げたかご入りのものなどが並んでいる。愛好家が手に取り｢12体集めるのが楽しみ」などと顔をほころばせいた。

おせち用ブリ販売　大町・一木宮坂商店で

　大町市九日町の一木宮坂商店で29日、おせち料理用のブリの販売が始まった。入荷したばかりの新潟県佐渡産の天然ブリが店頭に並び、出世魚の縁起にあやかろうと、買い物客でにぎわっている。
　同店はことし、全国的に知名度が高い富山県氷見産の不漁により、質が良い佐渡産に絞って数十尾を仕入れた。漁獲量が少なく価格が高騰し、店頭で最も大きな12㌔が１尾12万円ほどだという。31日まで切り身などにして販売する。

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