2016年３月13日付

2016年３月13日(日)付

県代表として全国へ　大町一中バスケ部の草間君

　大町第一中学校バスケットボール部の２年生・草間健斗君（14）は、県の代表選手として第29回都道府県対抗ジュニア大会（28～30日、東京体育館など）に出場する。「シュート力には自信がある。フリーになれば外から得点をねらえる。初めての全国大会。決勝トーナメント進出を目指したい」と健闘を誓った。
　シューティングガードのポジションを務め、長距離からのシュートを得意とする｡高い得点力と粘り強いディフェンスが持ち味だ。部活ではキャプテンを務め、県新人戦でチームをベスト４に引き上げた。昨年春に代表候補約50人に選ばれ、３回の選考会を経て代表選手12人のなかに入った。

バスケで白熱試合　白馬中　本年度最後のクラスマッチ

　白馬村の白馬中学校で、本年度最後の運動行事のクラスマッチが行われた。各クラスがバスケットボール種目でクラス一丸となって、白熱の試合を展開した。
　９日は１年生と２年生のクラスマッチが同校の体育館と同村ウイング21体育館で行われた。各クラスが男女別でチームを結成。勝ち点数で、学年優勝と男女別優勝を決めた。

姫川温泉の魅力を紹介　小谷｢むらのしるべ　｢ぶらり散歩マップ｣制作

　小谷村大網地区と姫川温泉地区で地域活性化に取り組む「むらのしるべ」は、姫川温泉のみどころを紹介する「姫川温泉ぶらり散歩マップ」を制作した。
　活動を展開する中で真の地域活性化のためには、先祖代々の足跡を次世代への道しるべとして残すことが重要と考え、姫川温泉という温泉地の魅力を再発掘しようと、地域おこし協力隊員の宮下明日美さんの発案でマップ作りに取り組んだ。
　姫川温泉は川を挟んで長野と新潟の県境にまたがる温泉地。地域住民から情報収集をしていくなかで宮下さんは、県境に位置する場所ならではの、複数の違う文化が入り混じり、言葉遣いや風習なども違うことに着目。隣接する糸魚川市の中川原・平岩地区の人々の協力も得て、県境をまたいだ広域マップを作成した。

農村の活性化活動たたえる　農山漁村女性・シニア活動表彰　松川村生活改善Ｇ優秀賞

　松川村生活改善グループ連絡協議会がこのほど、農林水産業や農村の活性化に優れた活動実績を残しているとして「農山漁村女性・シニア活動表彰」の女性地域社会参画部門で優秀賞（経営局長賞）を受賞した。50年以上にわたって地域の農業振興や活性化に取り組む同会。同部門の県内での受賞は４年ぶり。
　同会は昭和39年、村内の13生活改善グループがまとまり設立。女性が中心となり、地域社会への参画や農業振興、活性化を図ろうと、農産加工や農産物直売所、地元産のソバを提供する「そば処せぴあ」の開設などにも取り組んできた。

北ア､シカ対策の第一歩に　　大町合　県が大北地域連絡会議初開催

　大町市の県大町合同庁舎で10日、大北地域ニホンジカ対策連絡会議が開かれた。大学、国、県、市町村など関係機関から約30人が出席。大北地域で生息域が拡大し、北アルプスの高山植物被害も懸念されるニホンジカの生息や捕獲状況について情報交換した。南アルプスで高山植物が壊滅した事例を踏まえて、早急な対策が求められた一方、生息密度の低さや行動範囲の広さなどから捕獲の難しさも指摘された。
　信州大学農学部の泉山茂之教授は、南アの高山植物群がニホンジカの侵入確認後、10年間で壊滅した事例を紹介。県内生息分布は北上し、群れの拡大化も懸念されるとした。シカに取り付けたＧＰＳによる大北地域での追跡調査では、「多くは北ア山麓で夏場を過ごし、八坂地区など東山方面で冬を越す。移動ルートは木崎湖と中綱湖の間」とした。

小谷の新たな特産品に　中谷開発委員会樹液の活用を模索

　小谷村中土の中谷開発委員会は、新たな特産品として森林の樹液の活用を模索している。「おたりの雑木の樹液利用学習会」が同地区で初めて開かれた。神城断層地震で被災した地域再生をめざし、村の大半を占める森林の資源活用に着目。里山で小谷の樹木の生態の講義を受けたり、イタヤカエデなどの樹液を煮詰めてメープルシロップを作る作業を通じ、森の恵みを新たな特産品として活用する道を探った。
　県林業総合センター指導部の担当係長、小山泰弘さんが、メープルシロップの採取できる樹木の生態や、有用広葉樹の見分け方について説明。「イタヤカエデなどは、山の中腹の谷と川のあるところを好んで生息する。つまり中谷の地は、メープルシロップづくりに必要な広葉樹には最適の環境にあるということ。奥山より里山のほうが実はとても豊かであり、保全にも育林にもさまざまな可能性が広がっている」と話した。

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