2016年4月2日(土)付

大町岳陽高校が発足 校名版除幕で船出祝う

 大町高校と大町北高校が統合して新設された大町岳陽高校(藤江明雄校長)が1日、大町市の旧大町高校に発足した。同日は校名版除幕式で関係者と生徒が新校の船出を祝い、2校が築いた100年以上の伝統と実績を継承し、さらに発展させることを願った。開校式と本年度入学式は7日に開かれる。
 木製の板に黒字で「長野県大町岳陽高等学校」と刻んだ校名版は、正面玄関前に設置した。除幕式には、新校関係者の来賓と職員、生徒会役員など約30人が出席。校名を筆耕した大町高校前同窓会長の内川賀介さん(89)=白馬村北城=は、校名を約20回も書き重ね、そのうち1枚を届けた経過を伝え、「岳陽は大町にふさわしい校名。歴史を引き継ぎ新たな発展を期待したい」とあいさつした。
地域防災の意識新たに 消防団南部分団 ポンプ積載車配備 白馬

 白馬村消防団南部分団の堀之内・三日市場地区に3月30日、新しい小型ポンプ消防積載車が配備された。消防積載車は旧車両の老朽化に伴う更新で、23年ぶり。団員は納入業者から新しくなった車両、資機材の取り扱い説明を受け、地域防災の意識を新たにした。
 旧車両は小型ポンプが積載されていなかったが、新車両は2d車をベースに、小型ポンプを積載する高性能車。資機材含め755万円で導入された。小回りが利き、機動性・走破性に優れている。夜間警戒パトロールの際などに、音声メッセージで啓発活動が行える機能もついている。
春の日差しに誘われて 小谷 土谷地区でスイセン開花

 小谷村土谷地区の「土谷水仙街道」に植え付けされたスイセンが、開花の時期を迎えた。春の日差しに誘われて、明るい色のかれんな花を咲かせ始めている。例年4月初旬に咲き始めるが、地域住民は「今年は暖冬だったのでその影響か、いつもより早い」と話す。
 同所のスイセンは地域住民が県・村と協力して維持管理と沿道美化に取り組む、アダプト(道路里親)協定を結んだことをきっかけに始まった。住民有志による「土谷促進同盟会」が中心となり、花の少ない早春の時期に街道を美しく彩ろうと、石原地区から奉納地区までの約6`の街道沿いに球根を植栽。毎年自宅で育てた球根を持ち寄るなどして景観保全活動を続けた結果、花の盛りには街道が黄金色に覆われる名所となった。
新人隊員迎え訓練 大町署の山岳遭難救助隊

 北アルプス北部の山岳遭難救助などで活躍する、大町署所属の県警山岳遭難救助隊員の訓練が3月31日、4月1日の両日、大町市常盤の運動公園人工岩場で行われた。ことしは、佐藤大光だいこうさんが新たに隊員に加わり、同署では5人の隊員が遭難救助やパトロール活動にあたる。隊員たちが緊急時に備えて訓練を重ねた。
 31日は、登山でも基本となるロープワークや人工岩場壁面の懸垂下降などの実地訓練に臨んだ。入念に用具点検をしたり大きな声で互いに動作を確かめあうなど基礎を再確認していた。
団長に丸山善行さん 白馬村消防団 新年度体制スタート

 白馬村消防団(団員数250人)は1日、新年度体制をスタートし、新団長に丸山善行さん、副団長に切久保達也さん、統括分団長に吉川玲さんが就いた。任期は1日から2年間。
 神城断層地震の経験を大きな教訓に、消防団の意義を再認識し、力を合わせて地域防災に取り組む。丸山団長は「地震以来、いつ何が起こってもおかしくないということを団員は再認識した。消防団とは何か、なぜ必要かを団員と村民が理解し、一丸となって頑張る団にしていきたい」と決意を述べた。
合庁食堂2年ぶり再開 地域密着「本格カレーが売り」 4日から

 大町市の県大町合同庁舎内の食堂が4月4日から、約2年ぶりに再開する。一昨年3月に業者が退去して以降、募集を続けていたが、カレーの移動販売を手掛け、市内ホテルで調理経験もある中島進清さんが、経営に名乗りを上げた。日替わり定食などを手頃な値段で提供し、「手作りの本格的カレーが自慢」。職員の福利厚生用だが、一般市民も利用できる。
 店名は分かりやすく「合庁食堂」。営業は平日午前11時〜午後2時で、「正午から20分間くらいは、昼休みの庁舎職員で混み合いそう」という。場所は地下1階だが、地上からの採光窓があり店内は明るい雰囲気。60〜70席の中には「女性席」も用意した。
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