2016年5月7日(土)付

バドミントン女子世界ランキング5位 奥原希望選手リオ五輪へ 大町市内から喜びの声

 大町市常盤上一出身のバドミントン女子シングルスの奥原希望選手(21)=仁科台中卒、日本ユニシス所属=は、世界バドミントン連盟(BWF)が5日に発表した世界ランキングで5位となり、五輪出場の条件となる16位以内に入りリオ五輪の出場権を確実なものとした。大町市で初の五輪選手が誕生する。奥原選手のリオ五輪出場に、地元の大町は沸き、世界最高峰のスポーツの祭典での活躍に期待を寄せる。
 牛越徹市長は、大町が育んだ奥原選手の快挙を喜び「市民に夢や感動を与えてもらいたい。応援の輪をさらに大きく広げていく」と市挙げた応援を強調。「良い色のメダルをとってほしい、という声も日増しに増えているように感じる。応援する会と連携しながら、大型画面を用いて市民が声をそろえて応援するパブリックビューイングなど地元での応援体制を整えたい」と話す。
花揺れる湖畔の古道歩む 大町市塩の道まつり最終日

 第37回塩の道まつりは最終日の5日、大町市を会場に開いた。仁科三湖沿いを歩く湖畔道中・旅姿コースと国宝仁科神明宮から塩の道博物館まで史跡を巡る山麓道中・文化史跡コース合わせて約1200人が、花揺れる湖畔の風景や歴史文化の施設に触れ新緑が薫る古道を歩いた。
 湖畔道中コースでは、青木湖から木崎湖までの約11`を、代官や歩荷など昔の旅姿に扮したエキストラやウオーキング愛好者が歩いた。晴天に恵まれ、春を迎え一斉に開いた菜の花が参加者を迎えていた。
地元で願う就職と採用 大北企業説明会22事業所が参加

 来春の学卒予定者などを対象にした大北地域企業説明会(大町公共職業安定所、大北5市町村など共催)が6日、大町市のサン・アルプス大町で開かれた。若年労働者の減少が特に地方で課題となるなか、新卒採用を求める地元の22事業所が参加。里帰り就職やIターンを希望する大学生など40人以上が訪れ、人事担当者から仕事や採用方針について熱心に話を聞いていた。
 経団連の指針で、ことしの選考開始は昨年より2か月早い6月からとなり、学生にとっては情報収集期間が短くなる。小谷村出身で山梨県内の大学に通う男子学生(21)は、既に5、6回の説明会に参加。「まだ切羽詰まった感じはないが、勉強したことを生かしてぜひ地元に戻って働きたい」と話していた。
山火事には気を付けて 白馬 予防パレード村内を巡回

 北安曇地方事務所や中信森林管理署などは2日、山火事予防パレードを白馬村で実施した。大型連休中に山菜採りや農作業で林野に入る機会が多いことから、例年連休後に行われるのを早めて実施。山林を守るため火の始末をするよう村全域で啓発活動を行った。
 白馬村で出発式が行われたあと、「山火事注意」のステッカーが貼られた、北安曇地方事務所や消防、森林管理署の広報車が車両を連ねてスピーカーから火の取り扱いへの注意を呼びかけ、村内全域を巡回した。
伝統の安曇節でもてなし 松川観光協会が案内所開設

 松川村観光協会は3日、観光案内所を村内の道の駅安曇野松川「寄って停まつかわ」に開設した。協会員らが観光施設や場所を案内するとともに、村伝統の踊り「正調安曇節」が披露され、安曇野地域を訪れた観光客を地元ならではのイベントでもてなした。
 案内所には、松川村内をメーンに小谷村から安曇野市までの飲食店や地図などのパンフレットを用意。「どこかごはんを食べられるところはないか」など観光客からの質問に答えていた。
県内最古の石器と推測 8万年前の地層から流紋岩発掘 大町小丸山遺跡

 大町市平の木崎湖畔で発掘調査をしている、小丸山遺跡学術調査団(団長=松藤和人・同志社大学教授)は6日までに、前期旧石器時代の約8万年前と推測される火山灰層から石器と見られる流紋岩を発掘した。一帯では以前から石器が出土していたが、「かくはんされない安定した地層からの出土で年代を絞り込めた意義は大きい」(松藤教授)とする。実証されれば「県内最古、国内でも最古級の石器発見」となる。
 西丸震哉記念館の敷地内で、地表面から20数aの深さから出土した。縦約8a、横約4・6a、厚さ約3aで重さは118c。調査団は▽石の表と裏に人為的に割られたはく離の跡が観察される、▽ローム層(火山灰が風化・堆積してできた地層)には自然石が入り得ない―などの観点から、石器の可能性が高いと評価している。
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