2016年8月11日(木)付

大町のAIR世界が注目 推進協第2回公募 41か国103組が応募

 大町市の信濃大町アーティスト・イン・レジデンス(AIR)事業推進協議会が取り組む滞在アーティストの公募が、世界中から注目されている。第2回公募には41か国の103組が作品プランを寄せ、前回の14か国・53組から大幅に増加。日本人作家も海外在住者が多かったのが特徴で、「大町発の情報が世界に広がった意義は大きい」としている。
 今回は「時・水・稲作」をテーマに8月1日まで公募。世界各国のアート系ウェブサイトに情報を掲載したところ、欧米、ロシア、アジア、中東、中南米、オーストラリアなど、アフリカを除くすべての大陸から応募があった。日本人は15組だったが、欧米を中心に海外在住者が目立った。
ハンドケアで被災者に癒やし 白馬の元場さん石巻でボラ

 白馬村のハンドケアマイスター・元場寛子さん(35)=落倉=は、東日本大震災で被災した宮城県石巻市の仮設住宅を訪れ、ハンドマッサージのボランティア活動を行った。大北地域のハーブで作ったオイルで、被災者に癒やしを届けた。
 仮設住宅の「仮設にっこりサンパーク」で6日に行われた最後の夏祭りの花火大会にボラ参加。池田町のラベンダーや白馬村のレモンバームを用いたオイルを持参。子どもや母親たちの手をほぐし、触れ合いを通じて交流した。現地では長野県出身者と知り合い、元場さんが働くシェラリゾート白馬の求人票やパンフを提供。信州と宮城の縁を願った。
伊折生産組合のお年寄りと 小谷保園児ジャガイモ収穫体験

 小谷村の小谷保育園(山田圭佐美園長)の年長児20人はこのほど、同村伊折地区で伊折農業生産組合のお年寄りとジャガイモの収穫体験をした。5月に種イモを植えて、心待ちにしていた収穫。大きな実をつけ大豊作となったジャガイモに歓声をあげた。
 園児は野菜作りの達人・畑の先生のお年寄りの指導のもと、一列になって畑に入り、協力してツルを引っ張り上げた。あらわれたジャガイモは大物ぞろいで、園児は「こんなにたくさんとれたよ」と、両手いっぱいに抱えて満面の笑顔を見せていた。
韓国から松川村に民泊 小学生が文化交流 受け入れ農家と対面

 農家への民泊活動がすすむ松川村にこのほど、韓国始興シフン市の小学生が民泊に訪れた。国際文化交流の目的で日本を訪れたもので、松川らしい農村の自然を体験した。
 村役場で行った入村式では、民泊受け入れ農家8組と小学生ら約30人が対面。緊張した面持ちながら、小学5年生のチョウ・ミンアさん(12)は「歓迎ありがとうございます。お会いできてうれしいです。言葉を一生懸命習ってきました。よろしくお願いします」と流ちょうな日本語であいさつした。子どもたちからは日本語、韓国語の両方で歌も披露されるなど早速交流を深めていた。
振りをそろえて踊りの輪 夏の夜にぎわうふるさと祭り 松川

 松川村の夏祭り「第34回松川ふるさと祭り」(同実行委員会主催)は6日、JR信濃松川駅前のイベントストリートやイベント広場で開かれた。ゆかた姿などに身を包んだ村民らが、盆踊りやパフォーマンス大会、各団体の出店で、「長寿の元気村」の夏の夜がにぎわった。
 踊りの輪では、村内各地区や団体による25組約400人が輪になって、村発祥の「正調安曇節」で幕を開けた。ともる提灯ちょうちんの下で、松川ふるさと音頭や炭坑節などの曲を、振りをそろえて踊った。
「いっぱい掘るんだ」 あすなろ保園児 ジャガイモ収穫

 大町市常盤のあすなろ保育園(中條薫園長)の年長児28人がこのほど、同地区の「そば処しみず」裏にある清水農業生産者組合(川上宗春組合長・会員18人)の畑で、ジャガイモ掘りを行った。園児たちは土の中につややかなクリーム色の芋を見つけ目を輝かせた。
 ことし4月25日に植えつけた男爵8`で、大きいものは園児の手で持ちきれないほどに育っていた。園児たちは夏の間に草取りなども行い、秋にはカレーライスでもてなす収穫祭を開くなど、年間を通した交流が生まれている。取れた芋は園の給食にも利用する。
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