2016年11月26日(土)付

ぼくらの小皿で歓迎 北アルプス国際芸術祭 小中学生が絵入れ作業

 来年夏に大町市内で開催する「北アルプス国際芸術祭 信濃大町食とアートの回廊」に向けて、住民参加で来場者を迎える取り組み「おもてなし小皿プロジェクト」への絵入れ作業が、市内小中学校で始まった。仁科台中学校では25日、3年生142人が歓迎の思いを込めて、来場者が使う素焼きの小皿に筆を入れた。
 同校では、市まちづくり交流課の地域おこし協力隊員が、生徒に芸術祭について概要を説明。市内全体が舞台となる芸術祭に、「来場者はアートだけでなく街を楽しみたい。皆さんのお皿でおいしい料理を食べたら喜ばれるのでは」とねらいを話し、「一緒に芸術祭を盛り上げたい。ぜひ出会いのきっかけとなるお皿に力を貸して」と呼び掛けた。
 生徒たちは直径12aの素焼きの皿に、それぞれのイメージを膨らませた絵を描いていた。
住み慣れた地域に戻る日 白馬被災者向け村営住宅完成入居へ

 平成26年の神城断層地震で大きな被害を受けた白馬村堀之内や三日市場などで、村が建設を進めていた被災者向け村営住宅が完成し、25日にしゅん工式が行われた。震災から2年を経て、被災者が住み慣れた地域に戻る日が訪れ、復旧・復興に大きな一区切りがついた。
 住宅は木造平屋建て3DKで、村の景観になじむデザイン。高齢者へ配慮した間取りや、小屋裏や外物置などの収納も配慮した。建設は県住宅供給公社。
 堀之内東、堀之内西、三日市場、中学校西に計18世帯分。12世帯19人が入居を予定している。年内に仮設住宅は解消する。
遠くは愛媛・山口まで アサギマダラの渡り報告会 小谷

 小谷村公民館はこのほど、村内でマーキングしたチョウ・アサギマダラの渡り≠ノ関する報告会を村役場で開いた。村民ら15人ほどが参加。村から県内外に飛び立ったアサギマダラの行方について学び、そこから生まれる交流に思いをはせた。
 公民館では9月、村の自然に学ぶ「ふるさと再発見講座」で、平間集落の吉澤忠さん(82)が育てたフジバカマ畑で、アサギマダラのマーキング調査を初実施。小谷村を示す「OTR」の文字を443匹にマークし、放した。
 「アサギマダラの会」(事務局・大阪市立自然史博物館)の会員で松川村在住の田原富美子さん(62)が講師として報告。村内で9例、県内10例、県外10例の計29例の再捕獲報告が寄せられ、遠くは愛媛県や山口県で見つかったという。
スマホ・ケータイ安全に 池田会染小5年生が教室

 池田町の会染小学校(荒井和子校長)はこのほど、5年生37人と保護者を対象に「スマホ・ケータイ安全教室」を開いた。NTTドコモ長野支社の佐藤公さんを講師に、スマホや携帯と正しく付き合うための注意点を学んだ。
 スマホは小さなパソコンだと表現し、インターネットを使って世界に発信できたり、遠くにいる人と情報交換できるなどの利点を述べた。一方で、見ているのは友だちだけではないことや、一度送った情報は取り戻すことはできないことなどを指摘し、個人情報に気を付けるよう注意した。
「米と味噌」使い食学ぶ 松川しなの食大学最終回

 県調理師会大北支部はこのほど、平成28年度「しなの食大学」の最終回を松川村すずの音ホールで開いた。今年のテーマ「米と味噌(みそ)」を使った調理実習を行い、地域の食文化への理解を深め、その可能性について学んだ。
 同支部指導部長の中牧美郎さんを講師に、みそ風味の米のスープ、キノコの炊き込みみそ風味ピラフ、米のサラダみそ風味ドレッシング、リンゴとみそのフルーツケーキの4品を作った。
和気あいあいとお菜洗い  大町温泉郷 お葉漬け隊恒例行事

 信濃大町お葉漬け隊による「お菜洗い」が25日と27日、大町市の大町温泉郷で行われている。2日間で市民など約50組が訪れる予定で、農家の主婦など漬物のプロ≠ノ伝統の技を教わりながら、温泉での洗いから漬け込みまでの作業を和気あいあいと楽しんでいる。
 野沢菜の持ち込みや購入、洗うだけ、漬け込みまでなど4コースあり、一番人気は「お菜を購入し洗って塩で漬けて持ち帰る」。事務局のNPO法人ぐるったネットワーク大町によると、2日間で約580`を洗ったり漬け込んだりする予定で、毎年楽しみにしている地元住民の他、東京都や愛知県など遠方からの体験者もいる。
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