2016年12月30日(金)付

年の瀬に「火の用心」 大町 消防団員が年末特別警戒

 大町市消防団は年末に合わせ、火の用心を呼びかける特別警戒を実施。新潟県糸魚川市で発生した大規模火災が記憶に新しい中で、地域の安全を守るため、年の瀬の夜に団員が詰めて警戒巡回や防火広報に取り組んだ。28日夜、牛越徹市長や消防委員らが市内全域の詰所を巡視。市民が安心して年末年始を迎えられるようにと激励した。
 年末は火を使う機会が多く、空気が乾燥しているために火災が発生しやすい時期とされ、合わせて警戒に取り組む。市では例年より日数を拡大し、25日から29日までの5日間、午後6時から9時まで、市内27か所の詰所などに毎日約200〜300人の団員が待機。「火の用心」の鐘を響かせながら地域をパトロールした。
力合わせた1年振り返る 大北各地で仕事納め

 大北地域の市役所や町村役場などの官公庁は28日、仕事納めの式をそれぞれ開き、平成28年の業務を閉めた。大町市では市役所に本庁や支所、病院などから各職員約200人が集まり、力を合わせて取り組んだ1年の業務を振り返った。
 牛越徹市長は、市民を挙げたリオ五輪バドミントン銅メダリストの奥原希望選手の応援や、職員一丸で逃げ出したライチョウを捜索したことなどを挙げ、「みんなが力を合わせれば相当の力が発揮でき、市の元気に直結する。1日1日の取り組みが今日の市政の前進につながっている」と職員をねぎらった。
糸魚川大火 池田町民ネットが支援 義援金や精白米 30日まで募

 池田町の有志でつくる被災地支援池田町民ネットワークは30日まで、新潟県糸魚川で発生した大火による被災者や被災地の復興支援のための義援金と精白米の寄付を同町2丁目のスペースゼロで募っている。初日の29日は開場と同時に、米袋や義援金を手にした住民らが訪れ、善意を預けた。
 開場から1時間ほどで300`以上のお米が集まった。集まった寄付や米は、現地の対策本部や個人的なつながりを通じて、年明けには現地へ届ける予定だ。
正月飾り制作のボラ 大町の西山さんと櫻本さん 協立デイ訪問

 大町市のボランティア仲間の西山隆一さん(76)=平野口=と櫻本紀代子さん=大原町=は27日、正月飾りのボランティアで大新田町の大町協立デイサービスを訪問した。利用者たちは2人の手を借り飾りを仕上げ、正月の雰囲気を味わった。
 しめ縄の「ごぼう締め」を円状にし、梅の造花や稲穂、マツなど飾り付けていった。大黒町の種山正人さん(97)は「なかなかの出来。昨日、神棚を掃除したところ。(しめ縄を)飾るにちょうどいい」と笑みをこぼした。
福祉施設で役立てて 池田マレットゴルフ連盟競技で集めた寄付金町社協に

 池田町マレットゴルフ連盟は27日、競技を通じて集めた寄付金8万1500円を町社会福祉協議会に寄付した。中島睦むつみ会長(69)と中山忠明役員(78)=ともに吾妻町=が町役場を訪れ、社協会長の甕聖章町長に手渡した。
 本年度の開幕から打ち納めまでの計7回の大会で、町内外から参加し、ホールインワンを獲得した229人から500円ずつ集めた。合計額から記念品として贈呈するタオル代などを差し引いた額を、毎年社協へ寄付している。平成14年から続く取り組み。
奥原選手の後輩大学で活躍 大町出身伊東さんインカレでベスト8

 「第2の奥原希望発掘プロジェクト」では、奥原選手と同じクラブ「大町キッズ」と「NABA」(池田町)から大宮東高校に進み、現在、法政大学バドミントン部に所属する伊東佑美さん(19)=大町市平借馬出身=がサポート役で参加した。10月の学生選手権(インカレ)ではベスト8と健闘し、大学頂点を目標に掲げている。
 大町北小学校2年の時、兄が通う「大町キッズ」に入った。奥原選手は3つ上の「憧れの先輩」で、大町第一中学卒業後は、後を追うように強豪・大宮東高に入学、埼玉県大会のダブルスでは優勝を飾った。ことしの第67回全日本学生バドミントン選手権大会では、大学1年生でありながら女子シングルスで準々決勝まで進んだ。
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