2017年2月5日(日)付

一足早い春の訪れ

 2月4日は二十四節気の一つ「立春」。暦の上では春の始まりとされる。厳冬期の大北地域でもフキノトウが土の中から顔を出し、一足早い春の訪れを告げている。
 広く高広く高気圧に覆われた影響で、大北地域は同日、晴天に恵まれた。最低気温は大町市が氷点下8・7度と平年並み、白馬村が氷点下11・3度と大きく下回った。池田町では雪が残るあぜ道に、フキノトウが密集して自生していた。
外国人笑顔で鬼退治 白馬高寮生が節分イベント

 白馬村と小谷村が白馬村瑞穂に設置した白馬高校生の教育寮「しろうまPalHouse」の寮生は3日、白馬村の八方インフォメーションセンターで外国人向けの節分イベントを開いた。季節の行事を紹介し、訪れた外国人観光客に日本文化を知ってもらいたいと初めて実施。豆をまく掛け声が響き、外国人客の笑顔があふれた。
伝統食次世代へ継承 小谷保園児が寒干し大根作り

 小谷村の小谷保育園(山田圭佐美園長)の年中園児19人は2日、同村伊折地区の伊折農業生産組合のお年寄りの指導で、冬の伝統食「寒干し大根」作りを行った。
 寒干大根は秋に収穫した大根を寒風の中にさらし、乾燥させて作る、昔ながらの保存食。近年は干すことにより、生の大根よりも栄養価が高いことで注目を集めている。食育に力を入れている同園では、同村伊折地区の伊折農業生産組合のお年寄りの協力を得て、大根を栽培。冬にはともに寒干し大根づくりに取り組み、昔ながらの伝統食を次世代の園児に継承していく活動に力を注いでいる。
住民の防災意識向上に 白馬村図書館 関連本、DVD展示コーナー設置

 白馬村図書館は村民に災害への意識を高めてもらおうと、「災害・防災を考える」と題した画展示コーナーを設けている。大きな被害を受けた神城断層地震をはじめ、阪神淡路大震災や東日本大震災など、多発する自然災害に際し「万が一の時に被害を最小限に食い止め大切な人の命を守るために」という視点からスタッフが選んだ、同館所蔵の各種分野の書籍や視聴覚資料(DVD)が並んでいる。
豆まき「福」多き一年に 大町若一王子神社で節分祭

 大町市の若一王子神社で3日、節分祭が行われた。「鬼は外、福は内」。大町レディースや大黒町出身の落語家・柳家圭花さんらが三重塔から福豆まき。境内に集まった約400人は手を伸ばし「福」を招き入れていた。
 伊勢神宮参拝旅行ペアチケットや現金が当たる富くじの授与には長蛇の列ができていた。境内一周で一枚もらえるとあり、境内を走り抜け数枚を手にする人の姿も。用意した1200枚は15分ほどでなくなった。抽選会は、福豆まき後に行われ、ことしの運試しの場は盛り上がった。
総力あげておもてなし 雪恋まつりオープニング岩岳感謝祭

 白馬村を訪れる人に「雪の白馬」を存分に楽しんでもらう冬の祭典「白馬雪恋まつり」が4日、開幕した。オープニングを飾るイベントとして白馬岩岳スノーフィールドでは「岩岳感謝祭」が開かれた。名物の2000人分の岩岳大釜豚汁、農業集団マイテカルのもちつき、たる酒に甘酒、ビールやジュース、おつまみのふるまい、宿泊券や来季シーズン券など豪華景品が当たる大抽選会など、同スキー場が“総力あげての大判振る舞い”のもてなしを実施し、国内外から訪れた多数のスキー客で大いににぎわった。
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