2017年５月２日付

2017年５月２日(火)付

工芸超えたアートに挑む　地元木彫作家髙橋さん

　大町市で６月から始まる北アルプス国際芸術祭に向けて、出展する地元作家である市内大黒町の木彫家・高橋貞夫さん（76）の制作が進んでいる。市内の曹洞宗寺院、霊松寺の庫裡(くり)を舞台に、未発表を含めた自身の木彫作品33点が並ぶ構想。現代工芸という枠を超え、空間全体を演出する現代アート的な創造に挑む。

白馬村・小谷村で出初式　地域の守りに気持ち新た

　白馬村と小谷村で４月29日、消防団の出初式が開かれた。定例表彰や分列行進を行い、地域の防災の要として団員らが気持ちを新たにした。無火災祈念とともに、３月に発生した県防災ヘリ墜落事故の犠牲者を弔い黙とう。地域の安全を守ってきた仲間たちの冥福を祈った。
　小谷村では小谷小学校で式典を行い、勤続功労者を表彰した。分列行進では、団員や消防車、園児消防クラブが行進。園児は「火の用心。火遊びはしません｣と拍子木を鳴らした。
　白馬村ではウイング21で式典が行われ、感謝状贈呈・定例表彰などを行った。駅前での分列行進では、直前までの雨も落ち着いた中で、地域の守りを住民に示した。

シダレザクラが見頃　村天然記念物白馬村神城の貞麟寺

　白馬村神城の貞麟寺で、村の天然記念物に指定されているシダレザクラが見頃を迎えている。この桜の開花が、麻（お）の種をまく目安になっていたことから、地域住民は「麻蒔おまき糸桜」と呼び親しんでいる。
　同寺の桜はエドヒガンザクラを母種とする、シダレ系の高木。樹高は約16㍍、目通り周囲５・３㍍、地上から４㍍の高さで３幹に分岐し、さらに北側で二分しながら見事なシダレ樹形を成す。樹齢は推定４００年で、貞麟寺開山のお手植え樹とも言われる県内有数の大径木。

期間限定の〝雪見風呂〟　小谷｢雨飾荘｣今期オープン

　冬季閉館していた小谷村の村営宿泊施設「雨飾荘」がグリーンシーズンの営業を再開した。施設から徒歩３分の場所にあり、同施設が管理するブナ林に囲まれた風情ある露天風呂の村営共同浴場も同時オープン。大石で囲まれたワイルドな湯船に源泉がかけ流された露天風呂は、効能豊かな小谷温泉・奥の湯として人気を集めている。
　問い合わせは同施設℡０２６１-８５-１６０７まで。

９チーム球春幕開け祝う　池田松川で合同開幕式

　池田町野球連盟（佐藤豊会長）と松川村早起き野球連盟（古畑元大会長）は４月29日、本年度早起き野球大会の合同開幕式を町農村広場グラウンドで開いた。両リーグから出場した９チームが勢ぞろいし、球春の幕開けを祝った。
　大会は池田が48回、松川が43回を数える。両リーグともにチーム数が減少するなか、平成25年から地域の枠を超えて試合を行っている。今シーズンは池田５チーム、松川４チームから延べ約２００人が出場。９チームによる総当たり１回戦を展開し、各連盟ごとに勝率を競う。

池田の観光､住民が紹介　ガイドマスターが案内所

　観光ボランティアの「池田町ガイドマスター会」による観光案内所が、ゴールデンウイーク（ＧＷ）期間中、町ハーブセンターの一角に開設されている。地域に詳しく、地域を愛する地元住民ならではのもてなしで、行楽客に町の見どころや味どころを紹介している。
　案内所は４月29日に開設され、５月７日までの午前10時から午後３時まで会員が常駐している。町内や近隣の観光パンフレットもそろえ、見頃の花の写真なども紹介している。現在は広津のシラネアオイが見頃で、大峰高原周辺ではソメイヨシノが楽しめ、都会から訪れた観光客に驚かれるという。

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