2017年6月22日(木)付

ライチョウひな誕生 大町山博
人工飼育で19年ぶり


 大町市の大町山岳博物館(山博)は21日、国特別天然記念物で絶滅危惧種・ニホンライチョウのひな2羽が東京都の上野動物園から受け入れた卵からかえったと発表した。同館で、人工飼育下の両親からひながかえるのは平成10年以来19年ぶり。また、山博で今月3日から9日に産卵した卵4個は検卵ですべて有精卵と分かった。来月2日ころにふ化する見込みという。
「里づくり」に高まる機運

 大町山岳博物館が発表したニホンライチョウのひな誕生のニュースに、地域からも喜びの声があがった。人工飼育、研究とともに、地域全体でのライチョウの里づくりに向けて機運が高まりつつある。
 2年前からライチョウ保護増殖活動募金に取り組む黒部観光ホテル支配人の遠藤高弘さんは、ひな誕生の朗報に「ニホンライチョウの人工繁殖など飼育研究の成功は、『ライチョウのまち大町』を印象付けるとともに、観光資源の一つである北アルプスなど自然環境に磨きをかけることにつながる」と喜んだ。
「雷鳥の里」で 全国に周知を

 地元観光みやげ品製造卸業・田中屋は銘菓「雷鳥の里」を40年以上前から販売している。ニホンライチョウや北アルプスのパッケージは、大町市、長野県を表すお土産として人気は不動のものに。曽根原光重社長は「ライチョウの無事な誕生は喜ばしいこと。私たちも観光客の思い出になるお菓子をつくろうと先代が考案した『雷鳥の里』の販売を通して、ニホンライチョウ保護の重要性など周知していければ。協力できるところから支援もしていきたい」と話した。
元気いっぱい水と戯れる 松川北保育園でプール開き

 真夏日となった20日、松川村の北保育園(北村弥生園長)でプール開きが行われた。プールを待ち焦がれていた約130人の園児たちが、元気いっぱい水と戯れた。
骨粗しょう症防ぎ健康長寿 大北保険薬局組合 20周年で講演会

 大北保険薬局事業協同組合(矢口澄江代表理事)は18日、創立20周年記念講演会を大町市の大町商工会館で開いた。信州大学医学部整形外科講師の中村幸男医師を迎え、健康寿命の延伸につながる骨粗しょう症の知識を学んだ。
大町の郷土料理でもてなし YAMANBAガールズ 「大地の芸術祭」妻有と交流

 大町市の「北アルプス国際芸術祭」に参加している、地元女性有志でつくるグループ「YAMANBA(やまんば)ガールズ」は21日、「大地の芸術祭」開催地・越後妻有(新潟県)との交流会を、木崎湖畔の旧旅館で開いた。芸術祭開催地同士、大町を応援しようと駆け付けた訪問団を、郷土食でもてなし、互いに地域を盛り上げるため意見を交わした。
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