2017年7月22日(土)付

平林家住宅国登録文化財に 大町で初「ちょうじや」として活用

 国文化審議会文化財分科会は21日、大町市八日町の旧塩問屋・平林家住宅を国登録文化財に登録するよう文部科学大臣に答申した。来月にも正式登録になる見込みで、建造物として市内では初めて。「塩の道博物館」を経て「塩の道ちょうじや」として、市民が主体となり守り継がれてきた平林家住宅。多くの市民の熱意がようやく実を結んだ。
 国登録文化財となるのは、江戸時代の有力者「大町年寄十人衆」の一人に数えられた平林家の主屋と、文庫蔵・塩蔵・漬物蔵が一体となった土蔵。主屋は、大火後の明治23年、塩問屋時代の設計を基に再建された。防火壁「うだつ」など大町で初めて防火対策を施した土蔵造り町家で。間口7間の2階建て。特別な客人を迎え入れる式台玄関や座敷棟を備えた上級階級の町家の典型で、旧開智学校(松本市)の建設に携わった大工棟梁の立石清重が建設に関わったことが証明されている。
 文庫蔵・塩蔵・漬物蔵が一体となった土蔵のうち文庫蔵は、最も古く建築は江戸後期といわれている。安政6(1858)年に改修、明治2(1869)年に増築された。
列車に手を振り歓迎 信州DC白馬高校生がおもてなし

 JRグループによる大型観光宣伝・信州デスティネーションキャンペーン(DC)に合わせ、白馬村の白馬高校で「観光U」の授業を学ぶ普通科の生徒18人は21日、JR大糸線の駅や車内で「おもてなし」活動に取り組んだ。特急やリゾート列車で訪れる観光客を歓迎した。
 生徒は「車内」「沿線」「白馬駅」の3部隊に分かれ、それぞれでおもてなしを実施。沿線部隊の6人は神城地区の線路近くで、「Welcometo白馬」と描かれたパネルを手に、通過する特急あずさ、JR白馬駅方面へ向けて特急しなの、リゾートビューふるさとの3台の下り列車に手を振った。
元気に育って大きな森に 小谷小キハダとカエデの苗植樹

 小谷村キハダ生産組合はこのほど、小谷小学校3年生児童19人と、生薬の原料となる村の特産品・キハダと、メープルシロップの原料となるイタヤカエデの苗の植え付け作業を体験した。小学校の敷地内に自生しているキハダの木の横に植え、子どもたちを見守りながら森として育ってほしいと願いを込めた。
 植樹は生産者が村内で生産の循環構造をつくり、次世代を担う子どもたちにも参加してもらい、ふるさとを愛する心を育む木育事業。3年生児童は昨年から、同組合とともにキハダの種の植え付けを体験し、村内で昔ながらに行われてきたキハダ作りを学んでいる。
個性あふれる作品並ぶ 松川池田美術協会が絵画展

 池田町などの美術愛好家らでつくる池田美術協会(鈴木歳芸会長)は31日まで、恒例の作品展を松川村すずの音ホールで開いている。20人の会員による個性的な作品約30点を展示する。
 それぞれの会員がテーマを決めて出展。風景画や静物画、抽象画、デジタルアートなど、手法も作風も異なる作品が並ぶ。
 問い合わせは鈴木さん.090・3950・7116まで。
年季の入った道具の数々 松川村図書館 やまおとこの持ち物展

 7月第4日曜日に定められた「信州山の日」にちなみ、松川村図書館では「やまおとこの持ち物展」を開催中。登山やハイキングの関連本と合わせて、司書の小林有希さん(33)の父親・國弘さん(63)の登山グッズを展示している。
 県山岳協会に所属していた國弘さんが、約30年前に使っていたザイルや輪かんじき、ガスカートリッジ式ランタンやコンロなど、年季の入った道具の数々を紹介している。
夏休みに心弾ませ 大町西小で1学期終業式

 梅雨が明け、本格的な夏が到来した大北地域の小中学校で1学期の終業式が始まった。児童生徒らは、帰省や祭りなどのイベントが待つ夏休みのスタートに心を弾ませている。
 大町市の大町西小学校(吉澤清校長)は21日、全校児童259人が体育館に集まり、2・3年生による学習発表で1学期を振り返った。吉澤校長は「明日から31日という長いお休みが始まる。家族や親戚と思い出をたくさんつくってほしい。水や事故に気をつけて、遊びも勉強も本気で頑張って」と呼び掛けた。
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