2017年11月11日(土)付

大町 長野高専生徒が測量実習 希少温水路で現場学ぶ

 大町市平上原の歴史的施設「上原温水路」で9日、長野市の国立長野工業高等専門学校(長野高専)の生徒が測量実習を行った。戦後、寒冷地大町で稲作を可能にするため、先人が工夫を凝らして築いた貴重な施設を「教室」に、環境都市工学科3年の41人が、普段の教室では学びとれない実践的な知識と経験を吸収した。
 長野高専が毎年行う測量授業で、ことしが5年目。中信地区での実施は第1回以来で、大町では初めて行う。この時期、温水路の水かさはほとんどなかったが、濡れた足場や泥が障害となった。生徒たちは長靴などを身に着け、班ごとにエリアを分担して測量に取り掛かった。地元業者のアズミエンジニアや山光測舎などから参加した県内の技術者らに指導を受けて、レベルという測量機器を使って仲間と相談しながら作業を進めた。
地震と断層の関連探る 大学調査Gトレンチ公開11日まで

 信州大学や岡山大学などでつくる大学合同調査グループは10日、白馬村で行っている平成26年11月22日の地震を起こした神城断層のトレンチ(調査溝)掘削調査を公開した。調査では地震の発生や地形の成り立ちに係る断層を調べ、糸魚川・静岡構造線上で予測されている大規模地震との関連を探っている。公開は11日まで。
 掘削トレンチはJR白馬駅東側の農地を、長さ16b、深さ3bほど掘削。過去の3〜4回の地震によって地層がずれた痕跡が見られ、26年の地震では16aほどのずれを確認。横向きの石が縦向きになっていることから、地下深くでたまったひずみのエネルギーが地表に伝わった様子が見えた。今後、地層の堆積年代を測定していく。
人命救助・防災へ理解深める 北ア南部署 女性3人が「一日消防士」

 北アルプス広域南部消防署は9日、「秋の全国火災予防運動」(9〜15日)にあわせ、管内事業所の職員を「一日消防士」に任命した。女性3人が消防署の仕事を体験しながら、人命救助や防災への理解を深めた。
 消火体験では、署員の指導でポンプ車の操作やホースを使った放水を実践した。ヘルメットや防火衣に身を包み、抱えた筒先を火点に向けて放水。水圧に負けないよう、腰を落として耐えていた。
鹿港派遣の松川中生を激励 過去最多78人両国の懸け橋に

 松川村は7日、友好都市の台湾鹿港(ルーカン)鎮に派遣する、松川中学校2年生の激励会を村役場で開いた。ことしは過去最多となる78人が参加し、両国の懸け橋として台湾の中学生と交流を深める。
 訪問団は28日に日本を出発し、12月2日まで台湾に滞在する。期間中、鹿港鎮の鹿港国民中学校や鹿鳴(ルーミン)国民中学校を訪問。10月に来村した鹿港中の生徒と再会し、台湾の学校生活を体験する。台北の故宮博物館の見学なども行い、台湾の歴史・文化に理解を深める。
新聞づくりの現場視察 シニア大常盤同窓会地元企業知る研修

 シニア大学常盤地区同窓会(上原信義会長)は10日、地元企業を知る視察研修として大町市の大糸タイムス社を訪れた。19人が参加し、大北地域の今を伝える新聞づくりに興味を示した。
 記事制作やレイアウトなど担う整理制作、印刷など社内各部署を見学した。新聞づくりの現場に初めて入った参加者も多く「普段何気なく手にとっている大糸だが、私たちの手に届くまでに、多くの人が携わり、こんなに苦労があったとは」などと感心していた。
豊作に感謝秋の味覚 白馬幼稚園で「焼いも大会

 白馬村の信学会白馬幼稚園(中村豊園長、園児62人)でこのほど、恒例の「焼いも大会」が行われた。園児が自分たちが育てたサツマイモを使って熾火(おきび)で焼きいもを作り、豊作に感謝しながら秋の味覚を堪能した。
 園児が前日にサツマイモをぬれ新聞とアルミホイルで包んで準備を行い、教諭らが早朝から大きなたき火を起こして焼きいもにした。
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