2018年1月13日(土)付

「天空の古道の会(仮)」発足へ 15日準備会 「峰街道」再生し地域活性

 大町市大黒町から長野市善光寺までを結ぶ古道「峰街道」。今ではあまり通られなくなった古道を見直し、地域の活性につなごうと、小川村などの有志は15日、「天空の古道〈善光寺―大町峰街道〉の会(仮称)」を立ち上げようと発起人が集い、準備会を開く。縁のある大北地域の人にも関心を持ってほしいと呼び掛けている。
 峰街道は善光寺街道のひとつで、大町や安曇野周辺から善光寺を目指した人々が歩いてたどった、約54`の道。車社会となった今は街道の多くが限界集落となり寂れたが、道中には番所跡や道標、道祖神など、当時の人々が歩き街道として栄えた跡が残っている。
 古道を見直そうと取り組む白馬村の民俗・日本思想史家の田中欣一さんの講演活動などを通じて、街道の魅力を再確認した小川村や長野市中条など沿線の有志が集まって発起人となり、保全活動を通じ、行政と一体となって古道保全の理想の在り方を考えたいと、会の発足を目指す。

 設立準備会は15日午後2時から、小川村立屋の林りん館(電話026・269・3455)で。誰でも参加できる。
地方再生弾みの1年に 本社主催 新春賀詞交歓会 各界代表集

 大糸タイムス社主催の平成30年第36回新春賀詞交歓会(北アルプス広域連合や広域連合議会、大町商工会議所など後援)が12日、大町市の大町温泉郷・黒部観光ホテルで開かれた。大北地域の各界代表者ら約200人が出席し、地方再生弾みの1年へ結束を深めた。
 主催者を代表し大糸タイムス社の水久保節社長は、長野五輪や神城地震など大北地域における平成時代を振り返った。市内で昨年初開催された北アルプス国際芸術祭についても触れ、八坂の竹を用い波を表現したロシア人作家の作品「バンブーウエーブ」を例に「剛直にそそり立つ竹は結束し、うねりながらも静かに一つの方向へと流れているよう。誰もが目指す方向は、世界平和であり地域の平穏。今、その波の向こうに新たな陽が昇っている。『平らかに成る』総仕上げの年の始まりです」と新時代を控え大北のさらなる発展を願った。
「高校生ホテル」実現へ始動 白馬高校国際観光科専門家のオンライン講義

 白馬村の白馬高校(北村桂一校長)の国際観光科1年生34人は、企画から接客までを高校生が運営する「高校生ホテル」の実施を目指し、マーケティングやプラン作りを学んでいる。12日は、東京都のIT系企業の協力で、オンライン講義を受講。専門家にマーケティングを学んだ。
 統計データとフィールドスタディを組み合わせ地域を考える「白馬探究プロジェクト」の延長。本年度は白馬村・小谷村の宿泊施設5軒の宿泊プランを企画し、インターネット上で販売を実践。来年度は選択授業の「観光U」受講者を中心に、実際に宿泊施設を借りて、高校生によるプランの企画と運営を目指す取り組み。専門家からの受講や現場での学び、ICT(情報通信技術)の活用で、マーケティングやプランニングを実践の場で身に付ける。
ボタン一つで家でも「相談」 小谷村とKDDIIoT℃タ証実験へ

 小谷村と通信事業大手のKDDI、KCCSモバイルエンジニアリングは12日、住民の健康状態や相談などを役場や医療・福祉関係者で共有する「生活支援情報連携システム」を構築し、1月下旬から村内で実証事業を開始することを発表した。人口減少社会の中で、IoT(モノをインターネットでつなぐ情報技術)を用いて全ての世代が住みやすい生活環境を整備し、人口の減少や新たな移住希望者を見据えた魅力的な村づくりにつなぐ。
繭玉づくりで交流 池田 会染保育園と老ク連

 池田町の会染保育園(笠井幸江園長)は10日、同町老人クラブ連合会と小正月にちなんだ恒例の繭玉づくり交流を行った。年少から年長児91人が、通園区域の会員12人と交流しながら、伝統行事に親しんだ。
 五穀豊穣や無病息災を祈願する繭玉の由来や作り方などを、会員が説明した。蒸した米粉に黄・緑・ピンクの食紅で色づけしたものと白の4色を組み合わせ、思い思いの形の繭玉を作った。
 年中児のクラスでは、ウサギや雪だるま、にぎりずしなどのユニークな形を想像力豊かに作り、出来上がった色とりどりの繭玉を柳の枝につけていった。会員らは「何作る?」「じょうずじょうず」、園児らは「見て見て」「これなーんだ」などと楽しげに会話を交わしていた。
市内学校展大町ギャラリー・いーずら 地域の特産調べた作品も 15日まで 八坂小・中学校

 大町市教育委員会が、同市仁科町のギャラリー・いーずらで開く市内学校展は15日まで、八坂小学校・八坂中学校の児童生徒による絵画や書写、工作などを展示中。約200点がずらりと並んだ。
 同校は、分離型の小中一貫校として「八坂コミュニティ・スクール」を運営。特産の竹に関連して地域を調べた大作「竹の里八坂の図」や、1年間そばを題材に取り組んだ総合的な学習のまとめなど、若者らしい視点で地域に貢献する生徒の様子が伝わる展示がそろった。
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