2018年2月14日(水)付

「人を育てる」事業に力 大町市の新年度予算案ハードからソフトへ

 大町市は13日、総額164億8900万円の平成30年度一般会計予算案を発表した。新ごみ処理施設(北アルプスエコパーク)建設工事など大型事業が一段落する中、ハードからソフトを意識し、第5次総合計画に掲げる「ひとづくり」に力を入れた予算編成となった。
 「ひとづくり」に関する新規事業では、▽八坂・美麻両地区にそれぞれ1人の地域振興支援員の配置、▽中学校部活動に外部指導者導入(教師負担軽減)、▽放課後子ども教室モデル事業(八坂と常盤で高学年対象に実施予定)、▽未満児保育室の拡充(はなのき、どんぐり、くるみ3園で予定)、▽小学校外国語指導員(ALT)1人から2人体制、▽自主防災会における防災士の資格取得費用補助、▽地域活動のリーダーを養成するファシリテーター養成研修会開催―などがあり、子育て・教育や防災など幅広い分野に広げた。
魅力的な政策で資金調達 GCF白馬高の先進事例学ぶ

 県中信県税事務所大町事務所は13日、第3回「地域を知る研修会」を白馬村の白馬高校で開いた。県や市町村の職員らが、納税者の意思が反映できる新たな行政の資金調達方法として注目される「ガバメントクラウドファンディング(GCF)」について、地域と連携した高校の魅力化に生かした先進的な実例から学んだ。
 GCFはふるさと納税の一種で、自治体が抱える課題を解決するための寄付金の使途を具体的に示し、プロジェクトに共感した人から資金を募るプロジェクト型課題解決支援の仕組み。同校では、全国募集などを行う魅力化プロジェクトで活用した。
観光ガイドの資質向上に 小谷爪かんじき技術研修会

 小谷村の「爪かんじき振興会」(松澤嘉久男会長)はこのほど、中土観光交流センターやまつばきを会場に技術研修会を開いた。会員の他、村ならではの着地型観光ツアー「爪かんじきツアー」を主催する、おたり自然学校のスタッフや、若者有志らが多数参加。爪かんじきの製作・履き方を初心者にもしっかりと理解してもらえるよう、指導者としての資質向上に努めた。
 爪かんじきは、深い雪の上でも沈まずに歩行できる木製の用具。裏に爪がついていて、昔は雪が固く締まる寒の時期から、山から木材を搬出する生活道具として使われていた。研修会は昔ながらの里山文化を次世代に正しく継承しようと、毎年製作指導から始めて、爪かんじきの普及・振興に努めている。
授業で作った実用製品並ぶ 池田安曇養護学校が校外販売

 池田町の安曇養護学校(小林智明校長)高等部の生徒73人はこのほど、本年度最後の校外販売を町総合福祉センター「やすらぎ」で行った。買い物客と交流しながら、作業学習で作った自慢の製品を販売した。
 陶器や木工品、革製品、布製品、リサイクル製品、焼き菓子など、生徒らが丁寧にコツコツと作った個性的で実用的な製品がずらりと並んだ。
楽しく学ぶヒップホップ 松川小学生がダンス体験

 松川村公民館はこのほど、全7回の「HIP HOP DANCE」体験教室の初回をすずの音ホールで開いた。小学生10人ほどが参加し、軽快なリズムに合わせて体を動かしながら、ヒップホップの楽しさを体験した。
 「ちびゆり」の名で活動するダンサー小林悠里さん(30)=松本市=を講師に、ダンスの基礎となる振り付けを学んだ。
外国人観光客に日本文化を ちょうじやで「信濃大町DAY」

 大町市インバウンド推進協議会の「信濃大町DAY2」が11日、市内八日町の塩の道ちょうじやで開かれた。同協議会の信濃大町グルメストリート事業の一環で、外国人観光客に日本文化の体験を楽しんでもらった。
 「信濃大町DAY」は、冬の大町の魅力を外国人観光客に紹介する取り組みで、ことしで3季目。1月26日に白馬村の白馬47ウインタースポーツパークで「信濃大町DAY1」を開催、餅つきや地酒の振る舞いなどを行った。11日の「信濃大町DAY2」は、塩の道ちょうじやで日本文化の体験を企画。台湾からの旅行者・楊安立(ヤン・アンリー)さん(39)の家族4人が訪れた。
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