2018年3月28日(水)付

山博から那須へ婿入り=@ニホンライチョウ送り出し

 大町市の市立大町山岳博物館(山博)で人工飼育中の国特別天然記念物・ニホンライチョウのオス1羽が27日、栃木県の那須どうぶつ王国に移された。長年ニホンライチョウの飼育に携わってきた宮野典夫指導員は「今日まで無事に育て、那須に送り出すことができてうれしく思う」。移送時には、飼育員や職員が笑顔で手を振り「よろしくおねがいします」と見送った。昨年山博で産卵したメスと山博で育ったオスのつがいが5、6月のお見合い、繁殖に向けて山博を巣立った。
 事業は環境省の「ライチョウ保護増殖事業計画」の一環で、ふ化したメス1羽の単独飼育を解消、遺伝的多様性の維持を考慮しての移動。来年度は富山市ファミリーパーク、上野動物園と合わせて計4園が各1つがいの人工繁殖に取り組む。
幅広い世代スキー楽しむ 白馬村民大会個人レースと団体戦

 白馬村スキークラブ(太谷陽一会長)は24日、八方尾根スキー場名木山ゲレンデを会場に「村長杯・議長杯・クラブ会長杯争奪・第6回白馬村民スキー大会」を開いた。白馬村ジュニアスキークラブに所属する小学生や保育園児、中高年など幅広い世代の約100人が参加。好天に恵まれ、大回転種目の個人レースと団体戦でシーズン終盤の大会を楽しんだ。
 開会式で太谷会長は「オリンピックやワールドカップのように、上をめざす大会ではないが、旗門をクリアするというスキーの醍醐味(だいごみ)を存分に味わって、スキーを楽しんでください」とあいさつした。
コーヒーマシンで見守り 小谷村ネスレ日本と協定ICT活用

 小谷村は26日、飲料食品大手のネスレ日本(本社=兵庫県神戸市)と包括連携協定を締結した。コーヒーマシンと情報通信技術(ICT)を組み合わせた仕組みなどを活用し、人口減少に直面する村の課題解決に取り組む。
 同社が昨年度、村の「おたり54プロジェクト」の中で新サービス「ネスカフェコネクト」の実証実験を行ったことが協定のきっかけとなった。コーヒーマシンとタブレット端末を連動し、利用者がコーヒーを飲んだ際に家族やヘルパーに自動でラインの連絡が行く仕組み。
 毎日の生活の中で欠かせない飲み物を飲む場面とICTを組み合わせることで、家族やヘルパーの安否の見守りの負担を減らした。AIによる音声読み上げなどの機能もあり、高齢者の孤独解消にもつながる。小谷村での成果を組み込んで、昨年秋に商品化された。
移住定住へ課題や方針共有 池田推進協認知度アップに力

 平成29年度第3回池田町移住定住推進協議会(矢口和宏会長)が26日、町役場で開かれた。建築や金融、商工、観光などの関係者、事務局などから約20人が出席し、移住定住の施策と実態、課題や方針を共有。移住定住推進に向けての意識を新たにした。
 移住定住促進係が、町の人口動態の結果から、働きざかりの世代に転出者が多いことなどの実態を報告し、移住者を増やすだけでなく、転出者を減らすことの重要性を指摘。人口の増減にとらわれず、魅力ある町づくりに取り組むことや、移住者のターゲットを定めるなどの方向性を示した。
春呼ぶパンジー多彩な催し ちひろ公園まつかわ花咲きまつり

 松川村に春を呼ぶイベント「まつかわ花咲きまつり」(実行委員会主催)が24日、安曇野ちひろ公園で開かれた。春めいた陽気の中、家族連れなど大勢が訪れ、パンジーの即売会やステージ発表など、多彩な催しでにぎわった。
 村内の花壇苗の生産者グループ「M・フラワー」が色とりどりのパンジー1万4000株を用意。苗箱片手に、苗を買い求める人たちで活気づいた。ステージでは、地元の合唱団やフラダンスのグループなどが歌や踊りを披露し、彩りを添えた。
DCおもてなしで活躍 白馬高生JRから感謝状

 白馬村の白馬高校はこのほど、JR東日本長野支社(伊藤悦郎支社長)から感謝状を受けた。同校は昨年、県の大型観光宣伝「信州デスティネーションキャンペーン(DC)」において、おもてなしで貢献した。
 生徒たちは寮生を中心にDC期間中、放課後や休日にJR大糸線白馬駅のホームで横断幕を掲げ、村キャラクターのヴィクトワール・シュヴァルブラン・村男V世のキャラクターなどで、列車で訪れた観光客を迎え、積極的に声をかけて観光案内や写真撮影に協力した。
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