2018年4月7日(土)付

体操個人総合で初優勝 今月下旬全日本へ 大町岳陽高の松村朱里さん

 大町市の大町岳陽高校の松村朱里さん(17)=平借馬、ジム・ネット体操教室所属=は、2年生で挑んだ先月の体操の第34回全国高校選抜大会(宮城県開催)の女子個人総合で初優勝に輝いた。最終種目の跳馬では、中学2年の冬から挑戦している高難度の「伸身ユルチェンコ2回ひねり」を初めて成功させるなど収穫の多い大会となり、今月下旬に東京で開催される全日本選手権へ弾みをつけた。
 「挑戦する大会」と位置づけて臨んだ。最初の種目、得意の段違い平行棒でミスがあり出遅れたものの、気持ちを切り替え結果につなげた。跳馬で1位、段違い並行棒で4位、平均台で2位、床で3位に入り総合優勝を決め、1年生で出場した前回の総合10位から大きく飛躍した。
新たな仲間と生活スタート 白馬高で入学・入寮式

 白馬村の白馬高校は6日、入学式と教育寮「しろうま Pal House」の入寮式を開いた。保護者や教職員、地域住民らが見守る中、臼井彰一校長から入学を許可された新入生68人が、新しい仲間とのつながりを強め、自分を高めようという夢と希望を胸に、新生活のスタートを切った。
 入寮式は、村役場多目的集会施設で開かれた。男子17人、女子13人の計30人の新寮生と保護者、先輩の寮生42人や行政関係者ら100人余りが参加。白馬村の下川正剛村長と小谷村の松本久志村長が歓迎の言葉を述べた。下川村長は「寮はまだ3年目で至らない部分もあるが、両村でしっかりと生徒たちを支えていきたい。仲間と友情を深め素晴らしい環境の中で頑張って学んでください」とあいさつした。
幻想的暗闇に浮かぶサクラ 松川有明山社でライトアッ

 松川村の有明山社参道のサクラが、見頃を迎えている。総代OBでつくる観桜会(榛葉勝也会長)がちょうちんや照明を設置し、白い花びらが暗闇に浮かぶ幻想的な光景が、住民を楽しませている。
 参道周辺にはソメイヨシノ約100本が並び、観桜会がサクラに親しんでもらおうと、毎年ライトアップを行っている。ことしは温暖な天候の影響で、例年と比べて10日ほど開花が早く、急きょ明かりを設置した。
交通安全啓発へ意思統一 大北地区春の運動あわせ出発式

 進学や新生活などが始まる時期にあわせて交通事故防止を呼び掛ける「春の全国交通安全運動」が6日、スタートした。同日は、大北地区安全・安心合同出発式が大町市文化会館駐車場で行われ、関係機関が期間中の交通安全啓発活動に向けて意思統一した。
 運動は「思いやり 乗せて信濃路 咲く笑顔」をスローガンに15日まで、子どもと高齢者の安全や市町村道など通学路、生活道路の事故防止などを重点に交通安全を啓発する。
強風時は「たき火禁止」 大北各地山火事予防パレード

 「春の山火事予防運動」(3月1日〜5月31日)に合わせ、山火事予防パレードが6日、大町市と池田町、松川村で行われた。県北アルプス地域振興局や北アルプス広域消防本部、各市町村などから集まった車両4台が連なって地域を巡回し、強風時のたき火の禁止などを呼び掛けた。
 大町市の県大町合同庁舎で開かれた出発式では、地域振興局の中村正人局長が、昨年の県消防防災ヘリ墜落事故を踏まえ、「空からの消火活動が十分にできない状況」と指摘。「これから農作業が本格化し、大型連休も控えている。注意喚起をしっかりできれば」と話した。
生きた化石<Vデコブシ開花 白馬の伊藤さん宅 良い春「最高の花付き」

 白馬村神城内山地区の伊藤勉さん宅で、愛知、岐阜、三重県の中部地方のみに自生している「シデコブシ」の開花が始まった。通常は4月下旬が見頃というが、ことしは暖かな日が続いたことから、昨年より20日以上も早い開花となった。伊藤さんは「ことしは積雪が少なく霜にも遭わず、花にとって良い条件がそろったと思う。20年近く育ててきて最高の花付き。桜の季節の前に良い春が来ました」と喜んでいる。
 シデコブシは岐阜県東濃地域を中心に分布するモクレン科の植物。氷河時代から長い年月、環境の変化に耐えて生き残ったシデコブシは生きた化石≠ニも呼ばれている。ピンク色を帯びた直径10aのかれんな花の形が、神前に供えられる玉串や、しめ縄などにつける白い紙四出(しで)に似ていることにちなみ、漢字では「幣辛夷」「四手辛夷」などと表記される。
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