2018年12月22日付

2018年12月22日(土)付

初の信濃大町フォトコン　絶景､花､街中さえる

　大町市観光協会が今年初めて実施した｢信濃大町フォトコンテスト」の入賞作品が決まった。市内外から、３部門合わせて３２６点が集まり、雄大な景色や人々の表情など大町市の魅力を伝える写真が最優秀賞（３点）、優秀賞（５点）に選ばれた。
　コンテストはプロ、アマ問わず、今シーズンに大町市内や黒部ダムで撮影した写真を山や湖などを題材にした絶景部門、花・紅葉部門、街中・歴史部門で募集した。観光関係者や写真精通者などが審査し、「大町市に行きたい、見たい」と思わせる写真を基準に選考した。

ＫＤＤＩと地域活性化　白馬村協定締結ガイドアプリ配信

　白馬村と、通信大手のＫＤＤＩ（本社・東京都、髙橋誠社長）は21日、地域活性化を目的とした連携に関する協定を締結した。パートナー企業との連携や、５Ｇ（次世代移動通信システム）・ＩｏＴ（モノのインターネット）などの先進技術を活用し、観光地としての魅力向上や地域課題の解決に協力する。
　協定には、▽観光振興、▽アウトドアスポーツ振興・教育人材育成、▽地域インフラ整備・働き方改革、▽除雪作業の運行支援実証、▽その他地域振興―の５点が盛り込まれている。ＫＤＤＩは昨シーズンのフリーライド白馬（ＦＷＴ）でネット映像中継のインフラを担うなど協力してきた。さらに活性化や課題解決に貢献したいと協定を結び、幅広い事業展開につなぐ。

年末年始栂池の安全守る　大町署臨時派出所を開設

　大町警察署は21日、小谷村栂池高原スキー場の観光センターに臨時警備派出所を開所した。年明けの１月６日まで、警察官２人が午前９時から午後４時半ごろまでスキー場と近隣の警ら活動、交通事故防止などの業務に対応し、最もにぎわう年末年始の時期の観光地の安全体制を強化する。
　栂池の臨時派出所は、スキー客が多く訪れて混雑が見込まれる年末年始や連休に警察活動の拠点を置き、地域の治安に努める取り組みで、30年以上の長きにわたり活動を続けている。
　開所式には同署員や栂池地区会・観光関係者らが参加。小谷村の松本久志村長と、大町署の波多腰功署長が、臨時派出所の看板を掲げ、関係者全員で地域の守りを誓い合った。

安全支え合う地域目指す　池田社協福祉大会で表彰や講演

　池田町社会福祉協議会（中嶋一光会長）はこのほど、第32回池田町社会福祉大会を町公民館で開いた。「安心・安全な地域で暮らすために～広げよう地域の支え合い～」をテーマに、地域福祉の発展に寄与した個人・団体の表彰や講演を行った。約１００人の住民らが参加し、地域で支え合う安心安全な町づくりについて考えた。
　信州大学人文学部教授・信州大学地域防災減災センター長の菊池聡さんが、基調講演「明日の安全を確かなものにするために～リスク社会をいかに生きるか～」を行った。心理学の面から見た防災と対策について話した。
　災害時の危険な心的傾向として、自分にとって危険な状況変化を無視や過小視し、異常な事態を正常の範囲内の日常的な出来事として捉える「正常化バイアス」について、過去の災害時の事例を用いて説明した。

たすきつなぐ〝ピアノ駅伝〟　松川で25組リレーコンサート

　松川村公民館はこのほど、ピアノリレーでたすきをつなぐ「ＳＴＥＩＮＷＡＹ（スタインウェイ）ピアノ駅伝コンサート」を昨年に引き続き、すずの音ホールで開いた。村内外から25組32人が参加し、グランドピアノに親しみながら、25区約２時間の演奏をたすきでつないだ。
　５～78歳のピアノ愛好家らが、個人やグループで参加した。ソロや親子での連弾他、尺八やオカリナとのアンサンブルなど、バラエティーに富んだ発表が行われた。ピアノや演奏曲への思いなどがそれぞれ紹介され、クリスマスソングやクラシック、歌謡曲、アニメソングなどを美しい音色で奏でた。演奏が終わると、次の発表者にたすきを渡していった。

税の役割に理解深める　大町岳陽高ＯＢ川上さんが教室

　大町市の大町岳陽高校で19日、税金の役割や意義を理解し、関心を持ってもらう「租税教室」が開かれた。旧大町高校ＯＢで長野税務署長の川上馨さんが、２年生２２５人を対象に、税金の使い道や種類、役割などを分かりやすく説明。生徒たちはメモを取りながら聴き、税金への理解を深めた。
　教室では、税金が学校教育費や医療費などに使われていることや、普段支払う消費税、来年10月からの軽減税率についてなど、生徒たちにも関わる身近なところを中心に説明した。「オリンピックの賞金に税は掛かるか？」「マラソンで日本記録を更新するともらえるボーナスはどうか」という質問では、生徒たちがグーかパーで手を挙げて払うか払わないかを答えた。「オリンピックの賞金は法律で決められていて払わなくて良いが、マラソンは払う義務がある」と川上さんが説明すると興味深そうにメモを取った。参加した生徒は「税金について知らないことが多い。軽減税率の詳しい話が聞けて勉強になった」と話した。

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