2019年1月8日(火)付

大町 国重要文化財・旧中村家で 歴史重ねる「巻き俵」制作

 大町市美麻青具の国指定重要文化財・旧中村家住宅で7日、約320年続く、正月伝統の縁起物「巻き俵」の制作が行われた。毎年わらを巻いて歴史を重ねる巻き俵で、地域の安全や繁栄を願った。
 巻き俵は巻藁とも呼ばれ、家の繁盛などを願う行事として大北地域に広く伝わっていたが、現在では小谷村の一部と旧中村家住宅でのみ行われている。同住宅では主屋が建てられた元禄11年(1698年)から続けられている。
7種の野菜のみそ汁堪能 小谷保で「七草給食」

 1月7日の「七草」にちなみ、小谷村保育園でこの日、「七草給食」が実施された。園児が7種類の野菜の入った「七草みそ汁」を味わい、日本の伝統的食文化に親しんだ。
 小谷は豪雪地で、この時期に春の七草の材料を雪の下から収穫することが難しいため、毎年7種類の野菜をそろえることで七草としている。
新春恒例 大ホールに歌声 大町 折弁カラオケグラチャン大会

 大町の新春恒例、市文化会館の大ホールに歌声を響かせる第24回折弁カラオケグランドチャンピオン大会(折弁主催、大糸タイムス社など後援)が6日に開催された。
 同市東町の仕出し・宴会・料理店「折弁」(斉藤達男理事長)が、毎月開くカラオケ大会の上位入賞者による決勝の舞台。昨年の月例大会を勝ち抜いた36人が、大ホールのステージで自慢の歌声を披露した。多くの来場者が訪れ、会場は熱気と歓声に包まれた。
炎を囲み無病息災願う 大町市内各地でどんど焼き

 大町市内各地で6日、小正月の伝統行事「どんど焼き」が行われた。住民たちが正月飾りなどをやぐらで燃やし、炎を囲んで一年の無病息災を願った。


◆三日町

 三日町では、子どもからお年寄りまで地区住民約40人が参加し、各家庭の正月飾りや子どもたちの書き初めなどをやぐらで燃やした。
 参加者は高さ約9bほどの支柱にマツやわらを積み上げ、だるまや書き初めなどを飾り付け、小学4・5年生がたいまつで点火。燃え盛る炎を皆で囲みながら新年の訪れを祝った。
◆堀六日町

 堀六日町では、地区内外の子どもから高齢者まで約40人が集まり、伝統行事を通じて交流を深めた。
 同地区では少子化などの影響でどんど焼きの伝統が一度途絶えたが、地区内の老人クラブを中心に小地域福祉ネットワークや公民館が平成27年に復活させた。周辺地区にも参加を呼び掛け、地域間の親睦にもつなげている。
◆常盤清水

 常盤清水大久保北地区では、同地区公民館に隣接する田んぼの一角で実施。住民らは空高く燃え上がる豪快な炎に歓声を上げた。
 少子化や家庭の仕事の都合などから、同地区では毎年、小学生児童の冬休みと休日に合わせて、地域総出で行っている。早朝から子どもたちが各戸を回って正月飾りやだるまを集め、大人が竹や松を積み上げておんべを飾った。点火されると、おんべは時折「ボン」と竹がはじける大きな音を響かせて辺りに響き渡った。
トップページ 1月の一覧 ●当サイトに掲載の記事・画像の無断転載を禁じます。すべての著作権は大糸タイムス社に帰属します。
Copyright(C) 2007-2019 OHITO TIMES Co., Ltd. All Rights Reserved.