2019年1月23日(水)付

大北地域北部中心に大雪 大町で20a、小谷・白馬で30a

 冬型の気圧配置となった22日、大北地域でも北部を中心に大雪に見舞われ、各地では朝から地域住民が雪かきに精を出した。自宅前の雪かき、企業や店舗駐車場の除雪、道路の除雪車走行など、「冬の雪国」らしい光景が見られた。
 21日午後3時からの、24時間降雪量が大町市で約20a、小谷村と白馬村で約30aを記録した。午前10時ごろ、同市神栄町の自宅前で雪かきをしていた高橋四郎さん(76)は「1週間ぶりの雪かき。朝もかいたのにまた積もった」と、ため息をついていた。
 大雪の影響で、午前8時ごろJR大糸線簗場駅で上り線の電車が立ち往生し、午後0時ごろまで、JR信濃大町駅〜JR南小谷駅間で上下線ともに運転を見合わせた。運休中はバスとタクシーで振り替え輸送を行った。
祭典へ「かまくら」準備 大町温泉郷2月2日から雪運び入れ本格的に

 大町市平の大町温泉郷では、2月2日から開催される「第17回夢花火と音の祭典」(大町温泉郷観光協会主催)を控えた21日、「かまくら」用の雪を扇沢駅から雪を運び入れた。祭典へ向けての準備が本格的に始まっている。
 21日までにかまくら作りに十分な積雪が見込めず、協会や市観光課職員ら約10人が、扇沢駅から4dトラック4台に雪を積み込み、6往復で約100dもの雪を協会前広場に集めた。扇沢駅で雪を積み込んだトラックを広場に乗り入れ、雪かきスコップや小型除雪機で雪を集めていく。直径約4bに雪を積み上げ、広場の3カ所にかまくらの「もと」を作った。
繭玉飾り無病息災願う しろうま保 小正月の伝統行事楽しむ

 小正月にちなみ、白馬村のしろうま保育園で15日、「ものづくり」行事が実施された。全園児で繭玉を作り、ミズキの枝に飾って昔ながらの風習に親しんだ。
 米の粉に着色した生地を一人一人に配り、繭玉が農作物・養蚕の豊作や無病息災を願う縁起物という、由来について分かりやすく説明した。子どもたちはカラフルな生地を前に、定番の丸い形の他、雪だるまや野菜、ゲームのキャラクターなど、思い思いに形づくって製作を楽しんだ。出来上がるたびにミズキの枝にさしていき、最終的には鈴なりの繭玉で枝がしなるほどの、カラフルなまゆだま飾りを完成させた。
昼も夜も里山で雪遊び コルチナワンダービレッジオープン

 小谷村の地域教育団体「おたり自然学校」(大日方冬樹代表)は今シーズン、ホテルグリーンプラザ白馬近くの里山に雪遊びが楽しめる「コルチナワンダービレッジ」をオープンした。豊かな自然に囲まれた森の中に、スタッフ手づくりのかまくらが多数設置。昼と夜で多数のアトラクションを提供し、人気を呼んでいる。
 ホテルグリーンプラザ白馬1階ロビー特設カウンターで午前9時から午後6時まで利用を受け付けている。昼の部は大人1500円、小人1000円(3歳以下無料)。夜の部は30人限定で大人2000円、小人1500円(3歳以下無料)。雪上車乗車体験は別途。問い合わせはおたり自然学校TEL070―4284―4364まで。
町産ハーブの薬効学ぶ 池田町 トレーナー育成講座が初回

 池田町特産のハーブを健康づくりや観光と結びつけた「ハーバルヘルスツーリズム」を推進する池田町は18日、「ハーバルヘルスケアトレーナー育成講座」の初回を町内のビストロカモミールで開いた。ハーブ専門店安曇野ハーブスクエア代表の牧野静枝さん(69)=安曇野市穂高=を講師に、ハーブについて学んだ。
 西洋ハーブ医学の通念やハーブの歴史、代表的なハーブや利用法やアロマテラピー(芳香療法)の薬効力などに触れた。町特産のハーブである桑の葉やラベンダー、カモミールなどの薬効作用を紹介し、ハーブティーの入れ方のこつを伝授。「ハーブを育てることで理解が深まる。自分流のブレンドで好みを見つけるとよい」と伝えた。
子どもの活躍地域で推進 松川村育成大会で作文や演武発表

 第37回松川村青少年育成村民運動推進大会(村青少年育成村民会議・村主催)が19日、すずの音ホールで開かれた。教育関係者らが集い、表彰や発表を通して、青少年の健全育成への地域挙げての取り組みを広く推進することを誓い合った。
 児童・生徒による作文発表が行われた。松川中学校3年の松田康平君は、生徒会活動と地域のつながりについて発表し、アルミ缶回収の活動を通して「誰かのためになる活動の素晴らしさを学ぶことができた。常に考えながら行動することを学んだ」と述べた。大町岳陽高校2年の山ア一希君は、山岳部での活動を紹介し、「危機管理や基本的な生活技術を学んだ。美しい風景と仲間と味わった達成感が、北アルプスに引きつけられる魅力」と発表した。
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