2019年3月6日(水)付

「花豆」料理レシピ集完成 美麻小中9年生特産化の集大成に

 大町市の美麻小中学校9年生11人は、2年前から「花豆」の特産化に取り組んできた。総合的な学習の時間「美麻市民いちみん科」の中で「花MAME株式会社」を設立し、栽培から商品開発、販売を実践。集大成として、レシピ集「花豆にできること」をまとめた。社長≠フ海端悦郎さん(15)は「活動は地域の人に支えられ、レシピ集もできた。花豆が地域の活性化になれば」と期待を寄せた。
 レシピ集では、地域住民が考案した9つのレシピを写真付きで紹介。取り組みの内容や美麻について、花豆料理を提供する店舗も掲載した。レシピ集は東京都の銀座NAGANOや市内で配布し、美麻や取り組みのPRに活用する。
雪合戦日本一へ白熱 白馬選手権に全国から精鋭集結

 冬の遊びの雪合戦を競技に昇華したスポーツ雪合戦の日本一を決める、第6回「日本雪合戦選手権大会」が2日と3日、白馬村の白馬ジャンプ競技場で開かれた。全国から集結した精鋭が、雪しぶきを上げながら頂上目指し熱戦を繰り広げた。
 全国12カ所で行われた予選を勝ち抜いた一般24チーム、レディース9チームが参加。国内加盟チームの頂点を決める大会として、長野五輪が行われた白馬を会場にしのぎを削った。
カエデ林でかんじき体験 小谷小5年生が木育学習

 小谷村の小谷小学校5年生19人が2月27日、総合的な学習の一環として中土地区の里山で木育学習を行った。昔ながらの爪かんじきの歴史を学び、実際に爪かんじきを履いて雪原を歩き、小谷に自生するイタヤカエデからメープルシロップの原料となる樹液を採取する作業を見学。小谷の地域資源の豊かさに理解を深めながら、ふるさとを愛する心を育んだ。
 最初に同村の「爪かんじき振興会」の相澤保さんを講師に、講義が行われた。相澤さんは「かんじきには和かんじきと爪かんじきがある。和かんじきは道をつくるため、爪かんじきは雪上で仕事をするためのもの」と話し、2つの違いや、かんじきを使っていたころの昔の暮らしなどについて説明した。児童はその後、履き方のレクチャーを受け、さっそくイタヤカエデの自生する林の中を爪かんじきで歩いた。
カモミールの品質向上へ 池田各地の生産者が交流会

 国産のカモミール(カミツレ)を使ったブランド事業を展開する池田町広津のカミツレ研究所(北條裕子代表・本社東京)は2月27日、カモミール生産者が一堂に会する「第1回生産者交流会」をカミツレの里「八寿恵荘」で開いた。生産者代表らと社員約30人が出席し、情報や意見交換を通して交流を図った。
 同社は、カモミールの栽培を36年前にスタート。無農薬有機のカミツレエキスを使ったスキンケアシリーズとして、「華密恋ブランド」を立ち上げた。岐阜県大垣市をはじめ、県内含む6県10地区の農家と契約。年間約30dを生産する。
自慢の歌声で節目祝う 松川健康カラオケ教室10周年記念し発表会

 松川村健康カラオケ教室(下総尚義会長)の設立10周年を記念した発表会が3日、同村すずの音ホールで開かれた。教室のメンバーに加え、友好団体からも多くの出演があり総勢約100人が鍛錬を重ねた自慢の歌声を披露し合い、節目を祝った。
 出演者たちは、お気に入りの衣装を身にまとい、演歌を中心に往年のヒット曲から最新曲までを歌い上げた。会場に駆け付けた仲間や家族からは大きな拍手と歓声が上がっていた。
殉職の伊藤さんに黙とう ヘリ墜落事故から2年 北ア消防本部安全誓う

 県の消防防災ヘリコプター「アルプス」が墜落し、乗っていた9人全員が死亡した事故から5日で2年が経過した。大町市の北アルプス広域消防本部では、同本部から派遣され、事故で亡くなった伊藤渉さん(当時35歳)への哀悼の意を込めた1分間の黙とうがささげられた。伊藤さんをしのぶとともに、「このような事故が2度と起きないように」と願いを込めた。
 大町消防署の高橋重信署長は、「伊藤さんが殉職して2年、本当に残念でならない。ヒューマンエラーを0にするのは難しいが、2重、3重の安全対策をして、事故の減少を考えなければならない」と話した。職員に向けては、「危険の除去、安全の確認、作業手順の順守、明確指示とその徹底を必ず行い、これからも伊藤さんのことを忘れずに、そして事故を起こさないようにお願いしたい」と求めた。
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