2019年5月12日(日)付

搗精工場知るきっかけに 大町「わらべすく」が刺し子展

 大町市大町温泉郷の近くに、かまぼこ型をした銀色の大きな建物がある。県内約80の酒蔵で使用する酒米のほとんどを精米する、国内最大の酒米精米工場「アルプス搗精とうせい工場」だ。この工場を広く知ってもらおうと、現在エントランスホールで同市上仲町の「刺し子屋わらべすく」(倉科文惠主宰)による作品展「わらべすく刺し子展」が開かれている。
 作品展は、「工場を活用してもらい、地元に人にも知ってもらえれば」と工場の担当者が企画した。わらべすくが開く刺し子教室の生徒が制作したランチョンマットやかばんなど100点以上を展示する。
ゼロ歳児の子育て学ぶ 大町「おはなクラブ」前期始まる

 大町市若宮町のはなのき保育園子育て支援室「たんぽぽ」で、ゼロ歳児を育てる親を対象とした教室「おはなクラブ」の前期コースが始まっている。生後4〜8カ月の乳児を育てる親12人が参加し、育児にかかわる幅広い分野について全6回で学ぶ。
 初回の9日は、助産師らでつくるボランティア団体「女性健康支援SANBAの会」から講師を招いた。発達を促す関わり方や母乳トラブルについて学び、乳児の触覚や聴覚など五感を刺激する「わらべうたマッサージ」で触れ合った。
若者への情報発信に注力 小谷村観光連盟が総会

 小谷村観光連盟(会長=中村義明村長)は9日、定時社員総会を村役場で開き、第10期となる2019年度事業などを決めた。課題だった将来の見込み客となる若年層への情報発信などに力を注いでいく。新年度事業計画では「目指せ観光客100万人」と掲げ、重点事業に外国語ホームページの制作や運用、日本語ページのリニューアル、プロモーション動画の制作などを盛った。若年層に対しては、信州大学のフリーペーパー団体とのパートナー事業やSNSでの発信、ファミリー層・若者向けのホームページ、コスプレイベント企画などに取り組む。
 大町市、白馬村とつくる広域観光誘客の新法人組織(DMO)「HAKUBA VALLEY TOURISM(ハクババレーツーリズム)」への参加も了承された。
別荘型大規模開発に意見 白馬で住民説明会 業者側「改善したい」

 白馬村飯田で民間不動産会社が計画している別荘型施設の大規模開発事業についての説明会が10日夜、飯田公民館で開かれた。住民側は経緯や除雪への対応、外国人来訪への懸念など疑問点を質問し、事業者側は「貴重なご意見をいただいた。持ち帰って改善したい」と受け止めた。
 説明会は、東京都の不動産開発・総合コンサルティングのWWインターナショナル社が主催した。白馬五竜スキー場の麓に分譲型の別荘型宿泊施設を造る計画で、開発区域4934平方bに木造2階建て簡易宿泊施設13棟26戸分を建設。分譲物件を運営会社が宿泊施設として管理する。区などの地域活動には運営会社が一括して参加する。
 住民や景観形成住民協定関係者、地元事業者など約40人が訪れ、複雑な経緯や2社の関係、運営法、除雪、文化の違う多数の外国人客が訪れることへの心配などの疑問点が指摘された。
スピード抑え安全運転 白馬 春の運動に合わせ指導所

 県交通安全運動推進北アルプス地方部(部長=滝沢弘県北アルプス地域振興局長)と白馬村交通安全協会、大町署などは10日、交通指導所を白馬村の国道148号通(かよう)待避所で開設した。「春の交通安全運動」(11〜20日)に向けた取り組みで、通過する自動車のドライバーに安全運転を呼び掛けた。
 運転者にティッシュなどの啓発物を手渡し、県の重点である通学路や生活道路の安全確保・歩行者保護の徹底や、全国重点である子どもと高齢者の交通事故防止などに注意するよう声を掛けた。
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