2019年7月2日(火)付

2年ぶりヒナ誕生 ニホンライチョウ大町山博で4羽

 大町市の大町山岳博物館は1日、ふ卵らん中の国特別天然記念物・ニホンライチョウの卵のうち4個がふ化したと発表した。同館では2年ぶりの産卵、ふ化。ふ化から約12時間後には羽が乾き、元気な鳴き声を上げながら歩き回っているという。ヒナは、縦30a、横60a、高さ40aの箱の中に、親の腹下と同じような環境と餌を食べる部屋がつくられ、自由に行き来しているという。餌は22種類の材料を合わせた自家配合飼料やリンゴ、ミルワームなどが与えられている。
夏山シーズンの安全願う 白馬五竜で祈願祭・慰霊祭

 白馬村の褐ワ竜は6月30日、恒例の「とおみ尾根夏山安全祈願祭」と「遭難者慰霊祭」を開いた。あいにくの悪天候だったため、今年は白馬五竜高山植物園の展望レストラン・ALPS360で実施した。山岳関係者や観光関係者など、約50人が参列。同村長谷寺の森行輝副住職の読経で、山に眠る人々の御霊を弔い、無事故と安全登山の夏山シーズンを祈願した。。祈願祭・慰霊祭はシーズン中の登山の安全と、遭難者の冥福を祈って、毎年行われている。
合奏や合唱ステージ披露 池田会染小で校内音楽会

 池田町の会染小学校(赤羽久人校長・児童220人)は6月28日、校内音楽会を開いた。保護者や地域の人たちを前に、各学年がカラーを生かしたステージを披露し、練習の成果を発揮した。学年・学級ごとに合奏や合唱を発表。児童らは5月末から練習を始め、音楽教育に精通した元穂高北小学校長の三原壽雄さんの指導を受けた。
トロバス部品にファン集う くろよんサマーフェスタ盛況

 大町市平日向山高原のくろよんロイヤルホテルで6月30日、サマーフェスタが開かれた。リニューアル工事を前に、昨年まで運行した立山黒部アルペンルート関電トンネルトロリーバスの部品即売会などさまざまな催しが行われ、多くの人が訪れにぎわった。会場内では、同ホテル特製のカレーの振る舞いやトロリーバスの鉄道制服を着用してバス運転席を体験できるコーナーなどもあり、親子連れで楽しむ姿も見られた。
芸術からメンドシーノふれる 大町わちがいで7日国際交流展初の「オークション」

 長年交流を続けている大町市とアメリカのメンドシーノの作家による展覧会「芸術と工芸をめぐるふたつの町の国際交流展」(大町創造企画室・メンドシーノ芸術交流プログラム主催)が15日まで、大町市仁科町のギャラリーいーずらで開かれている。両地域を中心とした芸術家や工芸家の作品139点を展示しながら、交流の歴史も伝えている。今年は初めて、「スペシャルオークション」を7日に創舎わちがいで開催。交流に関わる作家の作品を手にすることができる。
白馬・神城断層地震「液状化現象」で家屋倒壊 信大調査グループ報告会で可能性指摘

 2014年の神城断層地震で大きな被害を受けた白馬村の堀之内地区(高橋本栄区長)と三日市場地区(河野和志区長)は6月30日、堀之内コミュニティーセンターを会場に両地区合同による初の「2014年神城断層地震地質報告会」を開いた。地震について調査を重ねてきた信州大学振動調査グループのメンバーが、神城地区の地形や地質、地震災害の歴史などから判明した地震被害の原因が「液状化現象」による可能性が高かったことを報告。今後の防災に向けて、地域としてどのような取り組みができるか考え合った。 神城断層地震の揺れについてのアンケート調査から、住民が村に設置されている震度計以上の揺れを感じた結果なども報告された。住民からは「震度計が村で1カ所というのはどうか。正しい情報で正しい避難行動が取れ、防災意識を高めるうえでも地区に独自で震度計を設置しては」などの意見が出された。
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