2019年7月4日(木)付

松糸道計画若者の声反映 大町有志開催の説明会に80人

 県が進める地域高規格道路松本糸魚川連絡道路(松糸道)計画で、大町市を中心とした若者有志が発起人となった説明会が2日夜、平公民館で開かれた。松糸計画に関心を示す若者ら約80人が参加し、県大町建設事務所からこれまでの経過や進捗(しんちょく)状況などの説明を受けた。参加者は、計画への賛否を含め活発な議論を展開し、同建設事務所に対しては、若者の声も反映した計画を求めた。
 多くの若者が利用するSNSなどを通じて集まり、10・20代の姿もあった。高速交通網空白地の解消など大北地域における松糸道の必要性を訴える同建設事務所の説明に、参加者からは「道路建設は本当に将来を見据えての判断か」「これ以上の道路が本当に必要なのか」「(道路建設は)自然景観を損なうことにつながるのでは」「(松糸道ができた場合)大町を通過してしまう懸念もある。観光面での影響が大きいのでは」など多くの意見が上がった。
熟練の大工に学ぶ基礎の技 少年少女発明クラブ 大町エネ博で物作り体験

 大町市の大町エネルギー博物館を拠点に活動する「大町少年少女発明クラブ」の第3回目の活動が30日に開かれた。小学校4〜6年生の12人が参加し、勝野建築の勝野英男さんを講師に、木工の基礎を学んだ。
 ほぞ継ぎやあり継ぎなど、材木を接合する継手つぎての種類や特徴を説明。金づちやさしがね、炭坪などの道具の使い方を説明・実演し、力の入れ方や抜き方などのこつを教えた。
 子どもたちは、大工の熟練の技に触れながら、材木に直角に線を引く練習やノコギリで切る練習、釘を打つ練習を繰り返し行った。
安心安全な地域づくり決意 白馬・小谷 社会を明るくする運動大会

 白馬・小谷両村共催の「第69回社会を明るくする運動推進大会」が1日、小谷村役場多目的ホールで開かれた。両村の保護司会、更生保護女性会の関係者や地域住民ら約150人が参加。大町市の天正寺の市川秀乗住職による講演などが行われ、それぞれの立場で力を合わせながら、犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える地域の力を強化し、明るい地域づくりに取り組んでいこうと、決意を新たにした。
 市川住職は「おき忘れたこころ」と題して講演した。「便利な世の中だが、個人主義や民主主義はともすると人を利己主義にする。人は利己主義では幸せになれない。今一度自分のできることを振り返り、分かち合う心を大切にする仕合せ≠フ心で明るい社会をつくってほしい」と呼び掛けた。
馴染み深い音楽歌い継ぐ 池田 てるてる坊主童謡まつり

 「てるてる坊主」の作詞家で池田町出身の浅原六朗(浅原鏡村)にちなんだ「第38回てるてる坊主童謡まつり」(町教育委員会主催)が6月29日、町公民館で開かれた。町内を中心に子どもから大人まで幅広い層が出場。童謡をはじめとする歌や演奏を発表・鑑賞し合い、音楽を通して交流した。
 「てるてる坊主」の斉唱で幕を開けた。合唱団や吹奏学部、コーラスグループなど合わせて15の個人・団体が出場。歌の紹介やコメントを交えながら発表した。「池田町童謡唱歌を歌う会」は大町市の歌う会のメンバーを交えて出場。「夕焼け小焼け」「ほたるこい」など、懐かしの童謡をメドレーで披露した。
 童謡を歌い継ごうと毎年開かれてきた童謡まつり。公民館の移設・解体に伴い、同館では最後の開催となった。
地域のバンド集い演奏 松川でフェス 交流楽しむ

 松川村軽音楽クラブ・村公民館は6月30日、軽音楽の祭典「松川村バンドフェスティバル」を村すずの音ホールで開いた。近隣地域で活動するアマチュアミュージシャン7組が集い、多彩なジャンルの音楽を発表し合った。今年で8回目。
 ベンチャーズや歌謡曲、ラテン、ブルースなど、それぞれのスタイルで30分ずつ演奏。ホール開館10周年記念にちなんだスクリーンを映したステージと、主催者こだわりの音響がフェスを盛り上げた。観客らは、小刻みに体でリズムをとるなどして楽しんでいた。
白馬Alps花三昧開幕 五竜でオープニングイベント

 白馬山ろくを舞台に、村を彩る花や高山植物で観光客を迎える夏のイベント「白馬Alps花三昧2019」の主会場の一つ、白馬五竜高山植物園で6月30日、オープニングイベントが開かれた。あいにくの悪天候だったため、屋内の展望レストランALPS360での実施となった。観光・山岳関係者らが多数参加し、アルプホルンの演奏を聴いたり、園内の高山植物を観賞しながら、期間中の盛況を願った。
 園内では本格的な花のシーズンが到来し、高山植物の女王と言われるコマクサが見頃を迎え、同園の夏のシンボル・珍しいヒマラヤの青いケシの花も開花が始まった。花三昧期間中も多彩な催しを企画し、来場者を迎えたいとしている。
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