2019年7月10日(水)付

市民の力でアート振興 大町メンドシーノ交流展 資金集めに初オークション

 大町市の姉妹都市・米国メンドシーノの作家による展覧会「芸術と工芸をめぐるふたつの町の国際交流展」(主催=大町創造企画室、メンドシーノ芸術交流プログラム)に関連し、初めてのオークション交流会が7日、創舎わちがいで行われた。
 会場には、日米の作家から提供された陶芸や写真、絵画、皿などの作品約30点が並び、一点ずつ作家や特徴を紹介。十数人の来場者が手に入れたい作品の希望価格に沿って手を挙げ、落札が決まると小づちが叩かれた。
 オークションは活動資金の捻出に向けた取り組みで、前回交流展まで続いた交流パーティーに代わる場として、事業に市民が参加する場とする狙い。
竹巻きパン作ったよ 小谷「おさんぽ会」探検村で交流

 小谷村の未就園児の保護者らでつくる「おさんぽ会」はこのほど、村の地域教育団体「おたり自然学校」(大日方冬樹代表)が運営する「石坂森林探検村」を会場に、交流会を開いた。大日方さんを講師に、手作りパンや桑の実、グミのジャムなどの屋外料理を楽しみながら、親睦を深めた。
 手作りパンは竹に発酵させた生地を巻き付け、くるくると回しながら焼いていった。香ばしい香りのパンは、ホウ葉を採って皿にし、その場で作ったジャムを添えて味わった。おしゃれな盛り付けにもこだわった野外料理は大好評。参加者の笑顔があふれていた。
高瀬川敷に光の舞い 大町常盤上一の保存会 地域で育てたホタル観賞

 大町市常盤上一高瀬川ホタルの里保存会のホタル観賞会が6日、上一運動公園近くの河川敷のホタル水路で始まった。今年は天候の影響か例年より数が少ないというが、水路にはぽつぽつと光が舞い始め、近隣の住民たちが地域で育んだホタルを見ようと訪れていた。
 水路沿いには数が少ないながらもホタルが舞い始め、初日には十数匹〜20匹程度が木の枝にとまり、時折水面に光を映しながら空を舞っていた。訪れた子どもたちが「5匹みつけた」「こっちの水は甘いぞ」などと楽しみながら順路を巡る様子が見られた。
路面アート美しく再生 大町名店街 芸術祭へ大規模清掃

 大町市の大町名店街で3日から5日まで、水圧による路面の清掃作業が行われた。名店街の路面には、2014年にアーティストの淺井裕介さんが地域の子どもたちとともに創りあげた白線で描くアートがあり、前回の北アルプス国際芸術祭でも話題を集めた。清掃は、来年の第2回芸術祭を見据え、きれいな路面で訪れる人を出迎えようと実施した。
 名店街事業協同組合(手塚行雄理事長)が、組合員の峯村浩文さん(建設業・峯村組社長)に組合の総会で清掃について相談し、同社が清掃を実施。同社社員6人が強力な水圧で白線の汚れを落とし、みるみる内にきれいな路面が姿を現した。
学びの循環サイクル構築 白馬高 文科省地域協働指定校に

 白馬村の白馬高校(臼井彰一校長)は本年度からの、文部科学省の「地域と協働した高等学校改革推進事業」の指定校に選ばれた。SDGs(持続可能な開発目標)をキーワードに、国際的な観光地である白馬ならではの学びの循環サイクルを構築する。
 校内外で学び白馬で成長した生徒が地域や世界で活躍し、その姿を見た生徒が再び白馬に集う好循環を生み出せる学校を目指す。生徒の情報収集や論理的思考、倫理観などを育み、地域の課題を当事者意識をもって解決できる生徒を育てる。
 指定は3年間で、今後は新たなアセスメントやカリキュラムを開発し、白馬ならではの学習を確立する。
アジサイ数千株観光客歓迎 白馬 三日市場、堀之内で見頃

 毎年恒例の白馬Alps花三昧イベントを展開している白馬村で、アジサイの名所として知られる、三日市場と堀之内地区のアジサイが見頃を迎え始めた。今年は天候不順で昨年より2週間ほど花の時期が遅れていた。のどかな田園風景の道沿いや個人の庭に咲く30種数千株のアジサイが観光客らを歓迎している。
 花による地域活性化をめざし、集落総出で長年にわたりアジサイの植栽を続けてきた。花の時期には白馬三山の山並みを背景に、街道を鮮やかな青やピンクで彩り、美しい景観をつくり出している。
トップページ 7月の一覧 ●当サイトに掲載の記事・画像の無断転載を禁じます。すべての著作権は大糸タイムス社に帰属します。
Copyright(C) 2007-2019 OHITO TIMES Co., Ltd. All Rights Reserved.