2019年7月11日(木)付

遭難防止夏山の安全守る 常駐パトロール33人で結隊

 登山者や遭難事故が増える夏山シーズンを前に、北アルプスで山岳遭難防止や救助活動に取り組む「夏山常駐パトロール隊」が10日、結隊した。北部、南部あわせて33人の隊員が8月28日までの50日間、登山者への安全登山指導や山岳パトロール、救助活動など山岳遭難防止活動にあたる。
 今年は平均登山歴16・4年、平均年齢39・4歳の経験豊富な山岳ガイドや山岳遭難防止対策協会会員らを隊員に委嘱。北部地区(後立山連峰)は18人が各山小屋を拠点に、南部地区(槍・穂高連峰)は15人が涸沢山岳総合相談所を拠点に活動する。
豊かな水資源後世へ 大町居谷里水源で感謝祭

 大町市は10日、本年度の水道水源感謝祭を、居谷里水源内の八坂神社奥社で開催した。深い森に囲まれた水源の湧水は、生活・農業・防火用水などで市民の生活に欠かせない。豊かな水資源に感謝し後世へ残していくとともに、水道水の安定供給と安全を祈願した。
 感謝祭には、市や連合自治会、水利関係者、消防関係者など約40人が出席。若一王子神社の竹内直彦宮司が祝詞を挙げ、出席者が玉串をささげ献杯した。水源から汲み取った水を沸かしたお湯でたてた抹茶も味わい、居谷里の水のおいしさを確かめた。
先進地高山でガイド研修 大町 宮本大杉の会式年遷宮祭へ

 大町市社の宮本自治会・大杉の会(宮崎勇会長)は7日、観光先進地の岐阜県高山市を訪ね、地域づくりや観光ガイドについて研修した。
 会は国宝・仁科神明宮を核にした地域づくりに取り組んでいる。同神社は今年11月15日から17日までの3日間、20年に1度の式年遷宮祭を迎える。多くの参拝者が訪れ、ガイド要請が見込まれている。
 研修には地元住民36人が参加。高山祭屋台会館では、山市シルバー人材センター観光ガイド「おもてなし案内人」3人と意見交換した。
移設に伴う除籍本並ぶ 池田図書館がリサイクル広場

 池田町交流センター「かえで」への移設を控えた休館中の町図書館は7日、廃棄本を無料で提供する「リサイクル広場」とお話し会を開いた、親子連れなど大勢が訪れ、梅雨の合間のひとときを、本やお話しに親しんだ。 町公民館で開かれた「リサイクル広場」には、移設に伴う除籍本約1500冊が並んだ。開場と共に大勢の人たちが訪れ、お気に入りの本や雑誌などを選んでいた。
 図書館に隣接する浅原六朗文学記念館のあじさい広場では、お話し会「おはなしでてこ〜い」が開かれた。近隣地域で活動する「りーぶる・まもん」のメンバーらが、季節感を取り入れたパネルシアターや手遊び、絵本の読み聞かせなど、趣向を凝らしたプログラムで見る人を楽しませた。
「差別無い社会」実現へ 池田 大北の人権擁護委が研修会

 大町人権擁護委員協議会(矢口和成会長)は8日、委員を対象にした研修会を池田町で開いた。管内大北5市町村から参加した約20人が、性同一性障害の当事者から現状や課題を聞き取り、差別や偏見のない地域づくりを考えた。
 参加者は中鵜地区の障害者福祉施設「白樺の家」も訪問し、矢口貞子施設長を講師に、障害者の自立支援に理解を深めた。シイタケの栽培や空き缶のリサイクルの取り組みや、入居者を「ほめる」「感謝する」など接し方の大切さを学んだ。
外国人別荘古風に餅まき 白馬 上棟式で隣近所と交流

 スペイン出身の外国人一家による白馬村和田野の別荘新築工事現場で6日、昔ながらの上棟式が執り行われた。神事や餅まきなど、近年では国内でもまれになった伝統行事に施主一家で参加。日本文化に触れながら建物の無事完成を願い、集まった近隣住民とも交流した。
 上棟式では、屋根を木づちで叩く上棟の儀や玉串奉天などの神事を一通り済ませた後、家族は屋根の足場に登り、訪れた近隣住民たちに紅白の餅や菓子、縁起物の五円玉をまいた。会場は和やかな雰囲気に包まれ、建物の完成を願い盛り上がった。
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