2019年9月11日(水)付

夫婦で叙勲地域に貢献 石曽根滋雄さん瑞宝双光章 学校医半世紀の功績

 大町市八日町の石曽根医院院長・石曽根滋雄さん(88)は今年、学校保健功労の高齢者叙勲で瑞宝双光章を受章した。社・大町東小で50年以上学校医を務め、子どもたちの健康を見守り続けた功績などが認められた。妻の佐和江さん(81)は平成22年の春の叙勲で、調停委員功労として同章を受けている。夫婦そろっての叙勲に2人は顔を合わせ、分野は違えど、地域に貢献した二人三脚の人生を謙虚にたたえ合った。
 滋雄さんは受章に「妻をはじめ多くの方々の協力があったからこそ、今がある」と周囲への感謝を忘れない。大北医師会長などを歴任し、今なお現役医師の滋雄さん。市教育委員長や大町調停協会長、県調停協会連合会長などを歴任してきた佐和江さん。地域のリーダーとして活躍する石曽根夫婦の多忙な日々はまだまだ続きそうだ。
子ども相撲≠ナ力比べ 大町 竈神社例大祭にぎわう

 大町市十日町の竈神社で7日と8日、秋の例大祭が開かれた。「奉納花火」や「子ども奉納相撲」などが行われ、無病息災や五穀豊穣を願う多くの参拝者でにぎわった。
 同社の奉納相撲は170年近くの歴史がある伝統行事。県相撲協会の力士同志による取組を奉納してきたが、昨年から住民に親しんでもらおうと、子ども相撲に切り替えた。今年は園児から小学6年生まで、約30人が参加した。
全力で競技心一つに 白馬幼稚園 残暑に負けず運動会

 白馬村の信学会白馬幼稚園(中村豊園長、園児86人)で7日、運動会が開かれた。厳しい残暑にも負けず、「みんなでひろげるおおきなわ」をスローガンに、園児が全力で競技に臨み、心を一つにした頑張りを見せた。
 それぞれの学年ごと、かけっこで全力疾走したり、リズムダンスでかわいい踊りを披露した。幼稚園生活最後の年長組は、組体操や鼓隊で心を一つにした演技を発表した。組体操では絵本の「にじいろのさかな」をモチーフに、1人の演技から2人、3人と人数が増えていき、みんなで支え合いながら、きびきびとした完成度の高い技を繰り出していた。
スズムシの音色堪能 松川村西原 探索会で保全活動PR

 松川村西原の住民でつくる中山間地事業西原南部は7日夜、「すずむし生息地の探索会」を地区内で開いた。村内外から家族連れなど約160人が訪れ、村のシンボルが奏でる音色に耳を傾けた。
 探索会は西原公民館を出発し、田園の間を歩いて戻る約2`のコース。沿道に村観光協会や地区の行灯の柔らかな光が並んだ。住民たちが地元産のコメを使ったおにぎりやリンゴなどでもてなし、野生のスズムシの保全に取り組む地域の取り組みをPRした。
健康に働く職場環境整備 大町労基協会 労働衛生週間へ大会

 大町労働基準協会(吉田義昭会長)は5日、大北安曇野地区労働衛生大会を大町市のサン・アルプス大町で開いた。管内の事業所などから約100人が出席した。10月1日から始まる「全国労働衛生週間」に向け、職場における健康管理についての説明や職場での受動喫煙防止の講演などを受講し、適切な職場環境で健康に働くために理解を深めた。
 吉田会長は「10月1日から全国労働衛生週間も始まる。職場の危険箇所の点検と災害防止対策をお願いしたい。各事業所においても、労働者の心と身体の健康の確保や環境整備に努めてほしい」とあいさつで述べた。
木芸の道64年の集大成 大町の橋貞夫さん松本で個展

 大町市の木彫家・橋貞夫さん(79)の個展「刻 伽藍へ―橋貞夫展―」が10日、松本市中央の信毎メディアガーデン1階ホールで開幕した(大糸タイムス社など後援)。木彫の大作を並べ、光と音楽で演出、荘厳で幻想的な世界へと訪れる人を誘う。
 橋さんが「木芸の道64年の集大成に」と準備を進めた作品展。昭和50年代の抽象的な木彫作品から、金箔を飾るうるし板と、木彫を組み合わせた独自技法「彫彩」を確立した今日まで、日展や日本現代工芸美術展で入選入賞した作品を中心に約50点を展示する。
トップページ 9月の一覧 ●当サイトに掲載の記事・画像の無断転載を禁じます。すべての著作権は大糸タイムス社に帰属します。
Copyright(C) 2007-2019 OHITO TIMES Co., Ltd. All Rights Reserved.