2019年10月23日(水)付

大町で念願のワイナリー フェルム・サンロク 栽培6年 初の仕込みへ

 大町市平新郷の「ヴァン・ド・オオマチ・フェルム・サンロク」は、ワイナリーを今秋設立、初めての仕込み作業が始まった。ワイン造りの理想を求めて移住した醸造家がブドウ栽培から手掛ける。北アルプス・安曇野ワインバレー特区に誕生したワイナリーとして注目される。
 名称のヴァンはワイン、フェルムは農場、サンロクは北アルプス山麓を表し、ワイン醸造家・矢野喜雄さん(49)と妻の久江さん(48)が営む。大町でブドウ栽培に取り組み6年。昨季までの2季は、収穫したブドウを県内のワイナリーで委託醸造、各品種を一緒に醸す「混醸」のワインを発売した。自らの手で行う今季は、品種ごとに醸造。赤ワイン用の品種は、果実を房から手で外す手除梗で選別。作業には市社会福祉協議会の施設利用者が加わっている。
天皇即位の儀 地域食でお祝い 国営公園 赤飯まんじゅう作り

 天皇陛下が即位を内外に宣言される「即位礼正殿の儀」が行われた22日、大北各地でもお祝いのムードで盛り上がった。国営アルプスあづみの公園大町・松川地区では中南信地域のお祝い行事で食べられる「赤飯まんじゅう」作りの体験が行われ、この地域ならではの食で即位をお祝いした。
 森の体験舎食工房では、前日から準備して蒸した地元産のもち米で作った甘めの赤飯を用意。同公園のボランティアスタッフは「赤飯まんじゅうはこの地域のお祝いで食べるもの。皆さんに、食べて天皇陛下の即位をお祝いしてもらえれば」と話した。
アセット問題に質問集中 小谷村議会 初の住民懇談会紛糾

 小谷村議会(宮澤正廣議長)は21日夜、議会基本条例に基づく初めての住民懇談会を村役場多目的ホールで開いた。議会側は今後の村政審議に建設的な提案を受ける場とする狙いだったが、観光再開発事業問題に質問が集中。議論がかみ合わず、やじが飛ぶなど場が荒れる場面もあった。
 住民約80人が参加。議会側は議員全員が出席。事前に寄せられた住民からの質問に、担当委員長などが答える段取りで進めた。おたりアセット設立の予算を認めた経緯を「企業設立や従業員の費用など社会一般の企業として妥当」、総務省のガイドラインについては「きちんと企業経営せず赤字を垂れ流す第三セクターを規制するための指針」とした上で、アセットについては「経営ノウハウがある人と資金調達に詳しい人が組む経営形態と認識」など、判断した理由や認識を説明した。
 村民とざっくばらんに意見を交換する場として設定したが、観光再開発問題における議会の考え方についての住民説明の場がこれまでなかったこともあり、紛糾した。今後も懇談会を開いていく考えで、反省点を含めて議会改革特別委員会の中で検討していく。
園児サツマイモ豊作に歓声 白馬LC しろうま保育園招き体験

 白馬村の白馬ライオンズクラブ(LC、徳竹禎三会長)は15日、会員が管理している八方地区の畑で、しろうま保育園の年中・年長園児69人を招き、サツマイモの収穫体験を行った。小さな手でサツマイモを掘り起こし、泥だらけになりながら豊作を喜んだ。
 園児は会員に協力してもらいながら素手で畑を掘り起こしていった。今年は大豊作で、一つの株に大物のサツマイモが鈴なりになって続々と現れてきた。「ここにもある」「すごく大きいよ」と競うように収穫を楽しみ、大きく育ったサツマイモを抱えて歓声を上げていた。
農地活用しサツマイモ収穫 大町 仁科台中3年生が総合学習

 大町市の仁科台中学校3年の総合学習授業で「農地利用」について考えるグループは18日、学校横の農地でサツマイモの収穫を行った。今後は近くのはなのき保育園児と焼いもを通じた交流も計画している。
 グループには約20人が所属し、学校近隣にも多い遊休農地や耕作放棄地の活用を考え、班ごとに近隣住民へのアンケートや調査などを行っている。サツマイモの栽培は、地域との交流を深めることや地域の活性化も図ろうと行っている。
 18日はあいにくの雨天で、収穫に参加予定だった園児たちは後日、収穫体験をすることになったが、生徒たちは「小さい子たちが喜ぶと思う。一緒に焼きいもをするのが楽しみ」と顔をほころばせていた。
「リボンレイ」の魅力体験 白馬村図書館で手芸教室

 白馬村図書館手芸部は14日、本年度初企画の手芸教室を開いた。ハワイ生まれのクラフト「リボンレイ」の作品作りを体験。子どもから中高年まで幅広い世代が参加してものづくりを楽しんだ。
 リボンレイはさまざまな色のリボンを針と糸を使って縫ったり、編んだりして、ハワイの伝統工芸品のレイを作り上げるクラフト。ハワイアンリボンレイ創始者ウィ・キャロル・ミト氏公認のブロンズインストラクター・土屋恵さんを講師に、用途の広いストラップ作りに取り組んだ。
 参加者はリボンがさまざまな技法で華やかに変化していく作品の魅力を堪能していた。
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