2019年11月17日(日)付

暗闇と静寂 厳かに遷座 仁科神明宮 20年に1度 歴史的祭祀

 大町市社宮本の国宝仁科神明宮で16日深夜、造営修理を終えた本殿に御神体を移す遷座祭が執り行われた。一切の明かりが落とされた暗闇と静寂の境内で、多くの地元住民や観光客らが厳粛な祭祀さいしを見守り、20年に1度の歴史的瞬間を体感した。
 遷座祭は15日から日付が変わった16日午前0時から始まった。仮宮に収めてあった宝物を本殿に移し終えた後、全ての明かりが消された。静寂に包まれた真っ暗闇の中、神職らが四方を白い布で覆いながら御神体をゆっくりと本殿へと移していった。
 明かりがない中、御神体の遷座を目視することはできないが、参拝者たちは静かに目を閉じるなど思い思いに20年に1度の瞬間に立ち会っていた。境内には大型スクリーンが設置され、遷座祭の様子を映し出していた。
催しで中心市街地に活気 大町で「えびす講」「荷ぐるま市」

 大町市で毎年恒例の「えびす講ハーベストフェスタ」(大町商工会議所主催)と「第25回荷ぐるま市」(大町まちづくり協議会主催)が16日、大町商議所や周辺で開かれた。地域の飲食店による出店などがあり、中心市街地がにぎやかに活気付いた。
 市商店街などで使える商品券など豪華景品が当たる福引ガラガラ抽選では、家族連れなど大勢の人が抽選機を回し、抽選結果に一喜一憂していた。
優勝めざし力の限界に挑戦 白馬でパワーリフティング大会

 白馬村の多目的ホールを会場に15日から17日まで、「第24回ジャパンクラシックパワーリフティング選手権大会(一般女子・サブジュニア・ジュニア)」が開かれている。全国からトップ選手約170人が集結。自己ベストと優勝をめざし、力の限界に挑んでいる。
 開会式では県パワーリフティング協会の北澤国彦理事長が「ようこそ白馬へ。山麓も白くなり、寒い白馬ですが、熱い大会を繰り広げてください」と選手を歓迎し、激励した。選手を代表し、サブジュニア男子53`級の矢花優我さん(BodyArtDesign所属)が力強い選手宣誓を行った。
演者から募金社協に寄付 松川村健康カラオケ教室 年忘れふるさと歌祭り

 松川村健康カラオケ教室は11日、地域福祉の向上に役立てようと、カラオケ発表会で出演者から集めた募金など1万2000円を、村社会福祉協議会に寄付した。
 教室は9日、第10回「年忘れふるさと歌祭り」を村すずの音ホールで開催。会員や県内のカラオケ愛好家合わせて約80人が出場し、自慢の歌声を披露した。会場に募金箱を設置し、出演者に協力を呼び掛けた。
「お金の仕組み知ろう」 池田 大西氏講演 マルシェも

 池田町交流センターかえでで9日、政治活動家の大西つねき氏による講演「消費税はゼロにできる!お金の仕組みを知ってワクワクする未来を作ろう」が開催された。講演にちなみ、開演前には同会場で「わかちあいマルシェ」と音楽ライブも開催された。
 講演では、地元の高校でのボランティア活動から垣間見た社会の問題や、お金にとらわれない自由な生き方についての話が展開され約200人が聞き入った。
 マルシェでは、会場ロビーに食べ物や農産物、クラフトなど21店が集まり大勢の来場者でにぎわった。
理容所の衛生管理学ぶ 組合大北支部 特殊詐欺講習も

 県理容生活衛生同業組合大北支部(水野忠支部長)は11日、保健所衛生消毒講習会と特殊詐欺に関する特別講習会を、大町市の大町商工会議所で開いた。手洗い方法や器具の消毒方法など、理容所での衛生管理について講習し、清潔な環境を利用客に提供する意識を新たにした。
 衛生消毒講習会は、支部員の衛生管理の徹底と認識を深めるため毎年実施している。県大町保健福祉事務所食品衛生課の山田仁一さんが講師を務め、「お客さんに触れるものは1人ごとに消毒した清潔なものを使う」など、日常の衛生管理を再確認した。
 特別講習では大町署生活安全課の井澤毅士係長が、県内と大北地域での特殊詐欺の傾向と対策について講じた。
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