2019年11月23日(土)付

サントリー天然水〈北アルプス〉/「北アルプス信濃の森工場」 名称決定2021年春稼働 大町で会見「体験できる場に」

 サントリー食品インターナショナルは22日、「サントリー天然水」の新たな生産拠点(大町市常盤西山)の名称を「北アルプス信濃の森工場」と発表した。製造商品の名称は「サントリー天然水〈北アルプス〉」に決まった。2021年春の稼働を予定し、同工場が製造する天然水は同年夏以降、長野県を含め東日本エリアへ出荷を予定。サントリー天然水の生産拠点は南アルプス(山梨県)、阿蘇(熊本県)、奥大山(鳥取県)に続き国内4カ所目となる。
 説明会では、国営アルプスあづみの公園大町・松川地区入口信号付近の林野を中心とした約41fを計画面積に、生産拠点の工場と清冽な天然水のブランドが体験できる場を組み合わせた「フィールド」と呼ぶ施設を構築するとした。
 小郷三朗・代表取締役会長は「100年先、さらに、もっと先の未来まで、息長く自然環境を大事に守っていく決意を工場名に込めた。ただ製品を作って出荷するにとどまらず、体験など自然とのふれあいを通じて交流を交わす場にしたい。水と生きるサントリー≠ノふさわしい施設にしたい」と述べた。
干し柿作り「ふるさと伝承」 大町八坂小 児童とお年寄り交流会

 大町市の八坂小学校(桜井洋校長)で21日、「小学生とお年寄りの郷土学習交流会」(八坂公民館共催)が行われた。全児童45人が講師のお年寄り10人と郷土に根付く文化を学習する取り組み。灰焼きおやきや干し柿作り、茶道、わら細工、そば料理の5コースに分かれ、教職員や地域住民も交えて交流した。
 柿むき器やナイフで皮をむき、専用のつるしひもに取り付けた。カビの発生を防ぐためイオウで燻蒸もした。子どもたちは「見て!きれいにむけたよ」「とっても甘そうな色に見えるのに」「今食べても渋いよ」などとにぎやかに楽しんでいた。
防災意識と教訓育む 神城断層地震から5年 小谷保育園と小学校同避難訓練

 2014年11月22日に発生した神城断層地震から5年を迎えた22日、小谷村で「保小中合同避難訓練」が実施された。これまでは小中学校のみだったが、今年は保育園が加わり、初の試みとして小学校と保育園の合同避難訓練として実施された。次世代を担う子どもたちが訓練を通じ防災意識を高めた。
 訓練では、午前中の休み時間にJアラートが鳴り響き、園児と児童は地震が発生したことを知らされた。児童は素早く机の下に潜ったり、屋外では頭を低くして身を伏せるなど、安全を確保する行動をとった後、各自が校庭に避難。合言葉「おさない」「はしらない」「しゃべらない」「もどらない」という「お・は・し・も」の約束事を守って落ち着いた行動を取り、数分で全員の無事が確認できた。
障害者野球に多様性学ぶ 池田町教委高瀬中でセミナー

 池田町教育委員会は19日、人間の多様性を学ぶダイバーシティセミナーを高瀬中学校(生徒221人)で開いた。愛知県の障害者野球チーム・名古屋ビクトリーの水越大暉さん(20)=岡崎市=と小林和久さん(44)=松本市=が全校生徒に、努力次第で誰もが活躍できるスポーツの魅力を紹介した。
 セミナーでは水越さんが懸垂やベンチプレスなどの厳しいトレーニングで、下半身のハンデを乗り越えた努力を紹介。小林さんが「日々を一生懸命に後悔しない生き方をしてほしい。出会いを大切にしてほしい」と呼び掛けた。
花アレンジとランチも 白馬 大澤さん松本さんWS人気

 白馬村でフラワーデザインスタジオ「Floral Design Studio MIKI&CO.」を営む大澤美紀さんと、手作りアクセサリーの「ブレッシング」を営む松本礼美さんは、三日市場の大澤さんのスタジオで毎月1回、ワークショップ(WS)を開いている。実店舗を持たないものづくりや料理名人の仲間たちの協力で、ランチも楽しめる楽しいプログラムを提供。毎回多数が参加して、交流の輪を広げている。
 心地いい白馬の景色に囲まれながら、大澤さんが厳選した花材でおしゃれな作品を作るWS。その季節にふさわしいオリジナルアレンジを楽しめる。ランチはキッチンカーの出店による、イベントのための特別メニューが人気だ。
村への移住定住一翼へ 小谷 鐘の鳴る丘村営住宅完成

 小谷村が栂池地区に整備していた「鐘の鳴る丘村営住宅」が完成し、竣工式が22日、現地で行われた。若者にも受け入れられる設備が整い、移住希望者や村内に働きに来る人の住宅を確保し、村への移住定住の一翼を担う。
 移住希望者や観光関係で働いているが、住む場所が見つからない人向けの賃貸住宅。これまでに16戸を超える問い合わせがある人気ぶりで、すでに13戸の入居が確定している。式典ではテープカットで竣工を祝い、居室などを内覧した。
トップページ 11月の一覧 ●当サイトに掲載の記事・画像の無断転載を禁じます。すべての著作権は大糸タイムス社に帰属します。
Copyright(C) 2007-2019 OHITO TIMES Co., Ltd. All Rights Reserved.