2020年1月8日(水)付

新年願い込め「巻き俵」 大町市美麻の旧中村家住宅 320年続く伝統行事

 大町市美麻青具の国指定重要文化財・旧中村家住宅で7日、正月の伝統行事「巻き俵わら」の制作が行われた。住宅が建築された1698(元禄11)年から約320年続く行事で、昨年巻いたわらの上から丁寧にわらを巻き付け、家内安全や商売繁盛の願いを込めた。
 制作には北沢考一さん=美麻青具=と市川尊典さん=桜田町=が協力し、市文化財センターの職員らと作業を進めた。冬の旧家、白い息を吐きながらわらを巻き、麻ひもをしっかりと巻き付け竹の釘で固定。よろこぶの昆布や福をかき集める干し柿、そろばんなど正月用の飾りと、宝船などの縁起物を飾り付けた。
ルート帯案パネルで解説 松糸道 市役所に17日まで展示

 大町市建設課計画係は17日まで、地域高規格道路松本糸魚川連絡道路(松糸道)の大町市街地3ルート帯案に関するパネル展示を市役所1階ホールで行っている。県大町建設事務事務所が20日まで受け付けている3ルート帯案に関する意見募集の参考になればと実施している。
 県が昨年11月下旬に公表した東・中央・西の3案の比較評価案の概要をパネルにまとめ展示している。足をとめる市民も多く、同係は「2月にも市街地ルート帯の最適案が県から示される。松糸道への関心の高まりにつながれば」と話す。
役場に「親子集いの場」 小谷 地域の子育て支援充実へ

 小谷村役場を会場に今月から毎週金曜日、未就園児の親子らを対象とした集いの場が開設される。関係者は多数の参加を呼び掛けている。
 豪雪地の小谷村では冬シーズン、未就園児の親子らが暖かい場所で一堂に会して過ごせる機会が少ないのが悩みの種だった。こうした声を受けて、村と教育委員会が子育て世代の交流・集いの場を提供することにより、地域の子育て支援の充実をはかろうと開設が決まった。
 集いの場は10日の金曜日からの予定。利用時間は午前10時から午後1時ごろまでを予定している。
気持ち新たに決意発表 池田小で3学期始業式

 池田町の池田小学校(児童193人)は7日、3学期の始業式を行った。休み明けの仲間との再会を喜び、新学期に向けて、気持ちを新たにした。代表の児童らによる決意発表が行われ、3学期に頑張りたいことや克服したいことなどを発表した。
 児童らと新年のあいさつを交わした清水令子校長は、ノーベル化学賞を受賞した吉野彰さんの生い立ちや業績を紹介し、「一年間のまとめの時期。できるようになりたいこと、やってみたいことを目標に頑張って」とエールを送った。
新年初打ち和気あいあい 松川 マレットこまくさ会

 松川村マレットゴルフこまくさ会(鎌倉正幸会長)は7日、令和2年の「新年初打ち」を高瀬川河川敷マレットゴルフ場で行った。会員約30人が今年最初のプレーを楽しみ、新年の幕開けを祝った。
 プレーに先立ち、マレットゴルフ場でしめ縄とお神酒をささげ、一年の安全と無病息災を祈願した。会員たちは有明山を望む18ホールの清流コースで、和気あいあいとスティックを振り、河川敷の松林に快音を響かせた。
年末年始人身事故7件 大町署 スリップで物損45件

 大町署は、年末年始期間(12月28日〜1月5日)に大北管内で発生した交通事故についてまとめた(7日現在の数値)。人身事故はは7件発生し、9人が負傷した。ノーマルタイヤを装着した自動車による追突事故や、凍結や積雪などによるスリップが原因とみられる人身事故も起きた。物損事故は75件あり、そのうちスリップが原因とみられる事故は45件だった。
 人身事故は大町市で2件2人、池田町で1件2人、白馬村で4件5人だった。大北地域は昨年に比べて積雪が少ないものの、降雪があった日を中心に事故が発生した。
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