2020年1月11日(土)付

冬の冷え込みに期待 大町 かたくりで凍り餅づくり

 冬の保存食で大北地域でも盛んな「凍り餅」作りが、大町市常盤須沼の農産物直売所「かたくり」で始まった。凍り餅作りには「凍しみるような寒さ」が必須。暖冬が続く中、凍りもち部会の曽根原叶子部会長は「毎日天気予報を見ているが、こんなに気温の下がらない年は初めて。早く冷え込んでほしい」と大町らしい冬の冷え込みを期待している。
 10日は、手作業の臼ときねでついた餅を伸ばし、1個を縦7a、横3・5aの長方形に成型、和紙にくるんでひもで連にする作業が行われた。会員ら約20人が参加し作業に追われていた。
大北の各界代表一堂に 大町 新春賀詞交歓会に200人

 大糸タイムス社主催の令和2年第38回新春賀詞交歓会(北アルプス広域連合、北アルプス広域連合議会、県北アルプス地域振興局、大町商工会議所、県商工連北安曇支部、JA大北共催)が10日、大町市大町温泉郷の黒部観光ホテルで開かれた。大北地域の各界を代表する約200人が一堂に会し、新たな年のスタートに地域の活力創生を誓い合った。
 出席者たちは、情報交換とともに今年の展望を語り合うなど課題解決へ連携を深めることを確認していた。
遊んで学び雪山デビュー 栂池高原 しまじろうスノーランド開業

 小谷村の栂池高原スキー場で10日、小さな子どもでも気軽に雪を楽しめるキッズスノーパーク「しまじろうスノーランドin白馬栂池」がオープンした。幼児教育大手のベネッセコーポレーションとコラボした期間限定の企画。自然を学べる宝さがしゲームや雪遊びで、スキーをせずとも雪に親しめるスポットだ。看板やデザインに「こどもちゃれんじ」の人気キャラクター「しまじろう」を採用。会場は4つのゾーンに分かれる。
 同スキー場を運営する白馬観光開発とベネッセは、夏に栂池自然園で実施した体験型教育プログラム「MIKKETA(ミッケタ)!」に続いてのコラボ。アクティビティ内容も子ども向け企画のノウハウを持つベネッセとともに組み立てた。担当スタッフは「雪山デビューにぴったりのエリア。遊びながら、冬の白馬栂池ならではの知識を学んでもらいたい」と話していた。
学校と地域「橋渡し役」を 新年度から 池工にコーディネーター

 池田町の池田工業高校の在り方を地域ぐるみで話し合う「魅力ある池工をつくる検討委員会」(会長=宮澤敏文県議)は10日、令和2年度から同校に、学校と地域との橋渡し役となる「コーディネーター」を設置すると発表した。地元に求められる人材の育成や地域高校の存続などにつなげる考えだ。県教育委員会は県内公立高校で同様の取り組みを「把握していない」としている。
 コーディネーターは生徒が企業で研修を行う現行の「池工版デュアルシステム」の拡充や、企業から学校教育への要望の聞き取り、就職のマッチングなどに取り組んでいく予定だ。小中学生にものづくりの魅力を発信する講演会の開催や、企業から専門家を招いた授業なども検討されている。
長野の酒≠ナ被災地支援 県酒造組合 収益一部を義援金に

 県酒造組合は、昨年10月の台風19号で被害に遭った県内被災地を支援するキャンペーンを行っている。賛同するメーカー44社の対象商品に「がんばろう長野」のポップを掛け、売り上げの一部を義援金として県に届ける。
 池田町の大雪渓酒造でも、直営店「花紋大雪渓」の店頭にポップを掛けた日本酒が並んでいる。薄井結行専務は「台風19号によって、県内の酒造会社も被害に遭った。長野の酒を県内外に発信し、被災地支援につなげていければ」と話している。
目標医師数は141人に増 大北圏域2023年度 県が素案

、医療会議で検討 大北医療圏地域医療構想調整会議・大北地域医療推進会議(会長・委員長=横沢伸・大北医師会長)が9日夜、大町市の県大町合同庁舎で開かれた。県側は、新年度から4年計画で進める医師確保計画の素案を示し、大北医療圏における2023年度の目標医師数を141人とした。病院関係者、県、市町村など委員約40人が出席し、5市町村の医療機関における医師確保などについて検討した。
 県が示した医師確保計画の素案では、大北医療圏の医師の数について飯伊、長野医療圏と並び「医師少数でも多数でもない区域」とした。2002〜2017年の実績を基に伸び率を算出し、「ひとつ上の目標設定」として「多数区域」の平均伸び率1・75%を適用。2018年の医師・歯科医師・薬剤師数の調査結果129人を基に、2023年の目標医師数を141人と試算した。
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