2020年1月18日(土)付

人口2万7000割れ危惧 大町市 移住定住取り組みは順調

 大町市の人口が2万7000人を割ることが危惧されている。市では平成24年から移住定住の相談窓口を開設するなど定住促進事業に力を入れ一定の成果を上げているが、今後は人口減少に歯止めをかける、より実効性のある対策が求められている。
 市の人口(戸籍・住民基本台帳)は、昨年12月31日現在で男性1万3235人、女性1万4006人の計2万7241人。平成21年は3万338人で10年前と比べて3097人減っている。一方で、市が進める定住促進事業は成果を上げてきている。市まちづくり交流課定住促進係相談窓口を利用した市への「移住者」の人数は昨年度36世帯、本年度は昨年12月までにすでに36世帯が移住。大町ならではの自然を売りにして、山好き、アウトドア好きな人に特化したセミナーや相談会を開催するなどしてきた長年の取り組みが順調に進んでいる。
ハイブリッド車構造丸見え 大町エネ博にプリウスPHV 県内初 現行型カットモデル展示

 大町市平の大町エネルギー博物館(山下邦彦館長)に、トヨタ・プリウスPHV(プラグ・イン・ハイブリッド)のカットモデルが登場した。現行型のカットモデルが展示されるのは県内初で、国内でも3件目。ドアやシートを取り外し、電気で走る構造や充電・給電の仕組みなど、普段見ることができない車の中身が見学できる。一般公開は冬季休館明けの4月3日から。
 ドアや部品を取り除いたカットモデルでは、電源プラグ、ソーラーパネル、回生ブレーキ(減速時のエネルギーによる発電)による発電・充電や、非常時やアウトドアに役立つコンセントによる給電など、同車の技術の仕組みを見て学べる。
雪上車で探検冬の森学ぶ おたり自然学校 多彩な企画体験ツアー

 小谷村の地域教育団体「おたり自然学校」(大日方冬樹代表)は今シーズンもホテルグリーンプラザ白馬内に出張デスクを開設し、「冬の自然体験ツアー」を開催している。雪原歩きや雪上車乗車体験など、スキーやスノーボード以外で雪を楽しみ尽くす多彩なプログラムが人気を呼んでいる。
 昨シーズンから始めた「雪上車アドベンチャーライド」は、スタッフが運転する雪上車に乗り、白銀の世界を探検するツアー。雪上車から見る景色はスノースポーツをしない人でも楽しめる新感覚アクティビティとして好評だ。 スタッフは「冬ならではの小谷の自然を楽しんでほしい」と話している。
無病息災雪降り願う 白馬町 どんど焼きで外国人歓迎

 白馬村の白馬町区と白馬町活性化推進委員会は12日、小正月行事「どんど焼き」をウイング21前の特設会場で開いた。迫力あふれるおんべの炎が天を突き、近隣住民や国内外の観光客ら約80人が今年一年の無病息災、五ご穀豊穣、雪ごいなどの願いを炎に託した。
 地域住民の一年の健康を願うとともに、国際観光地・白馬を訪れる外国人に向けて日本の伝統行事でもてなそうと実施。今年は子どもたちが参加しやすいように時間を早めた。
道祖神の屋根きれいに 池田 相道寺で伝統の葺き替え

 池田町の相道寺自治会(深尾隆会長)は12日、代々続く新春恒例の作業として、道祖神の屋根の葺き替え作業を行った。住民約40人が力を合わせ、約210年の伝統を持つ道祖神の屋根を新たに作り上げた。
 役員やベテランを中心に手作業で屋根の土台の柱と基礎を組み直し、わら細工で作られたおやすを並べて葺き替えた。おやすは他の住民がその場で作ったものや、過日の三世代交流で作り上げられたものなど、合わせて約800個が用いられた。わら細工の酒だるなども供えられた。
障がい理解へ課題を共有 大町市議会 安曇養護PTAと意見交換

 大町市議会と安曇養護学校大町地区PTAとの意見交換会が15日、市役所会議室で開かれた。議会からは全16人、PTAからは7人が参加し、「障がいを持っていても、持っていなくても、ともに支え合って、幸せに暮らしていくために」をテーマに、課題を共有し解決策を探った。
 2班に分かれテーブルを囲み、課題や要因、解決策について自由に意見を出し合うワークショップ方式で行われた。保護者からは、養護学校が池田町の南側に位置する中、小谷村から通う例を挙げながら、大町以北に分校の開設を求める声が上がった。
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