2020年２月７日付

2020年２月７日(金)付

シニア就労成果じわり　大町市の生涯現役相談センター　6人就職最年長84歳

　働く意欲や能力のあるシニア世代が生涯現役で就労するための支援に取り組む大町市の生涯現役相談センターが、〝シニアのハローワーク〟として浸透している。昨年5月の開所以来、センター利用者22人中6人が就職につながるなど徐々に成果が出ている。
　センターは、厚生労働省の「生涯現役促進地域連携事業」を受け、県内初のモデル地域として開所した。市と県、大町職業安定協会などでつくる市生涯現役促進地域連携協議会がＪＲ信濃大町駅近くのコワーキングスペース施設一角を事務所として運営している。シニア世代が市内企業、事業所に就労するための相談受け付けやマッチングの他、合同企業説明会も開いている。
　センターを通じて就職した6人は、福祉関係や観光関係の事業所に就職が決まったという。最年長は84歳だった。

「マナーアップ」し本借りて　大町図書館でキャンペーン返却遅延や破損なくそう

　大町市の大町図書館（宮脇哲子館長）は、利用客に気持ちよく本を借りてもらおうと「マナーアップキャンペーン」を展開している。返却の遅延やページの破れ、染み、臭い残りなどが後を絶たないため、貸し出しカウンターで注意を呼び掛　けている。
　図書館では通常、返却時に現状をチェックしている。問題のある書籍はすぐには貸し出しできず、修繕、染み抜き、脱臭などの措置を行っている。破損が著しいものや処置ができないものは買い替えるが、雑誌などはすでに再購入が困難な場合も多い。
　「うっかり損傷や汚してしまった場合には、申し出てほしい」と呼び掛けている。

雪国の子同士縁深める　白馬北小富山･小見小来訪し交流

　白馬村の白馬北小学校（木下政道校長）で6日、スキージャンプを通じて交流のある富山県の小見小学校とのスキー交歓会が開かれた。雪不足で校庭のジャンプ台を用いた恒例のジャンプ練習はできなかったが、同じ雪国の友達同士で親睦を深めた。
　小見からは3年生から6年生まで12人が訪れ、5年生の歓迎で校内に入った。6年生が迎えた歓迎会では、両校の校名が歌われたスキー交流の歌が歌われた。
　体育館の交流会では、白馬の児童たちが雪がなくても楽しん触れ合えるように考えた企画で歓迎。鬼に捕まらないように体育館を横切る「横断ゲーム」やドッジボールで遊び、仲を縮めた。

健康な年「歳の神」に祈り　小谷「中谷雪祭り」で地域の絆

　小谷村の中土観光交流センター・やまつばきで1日、地域の恒例行事「中谷雪祭り2020」が開かれた。地域住民など大勢が参加し、伝統行事のどんど焼き「歳の神」を盛大に行いながら無病息災を願い、地域の絆を深めた。
　当日は会場の飾りつけに使うまゆ玉づくりや道祖神づくり、ライブコンサート、カラオケ大会などの催しや、大盛り上がりのお菓子巻きなどを行った。
　辺りが暗くなった午後6時ごろに点火。冬の夜にもうもうと燃え盛る炎に「うわー」「きれい」と声がこぼれた。残り火でまゆ玉を焼いて食べ、「風邪もひかない健康な一年に」と思いを込めた。

図書館の可能性ＷＳで学ぶ　池田「大北の集い」紙芝居講演も

　令和元年度「大北図書館の集い」（大北図書館協会主催）が1日、池田町交流センターかえでで開かれた。大北地域の図書館司書や読み聞かせボランティアなど延べ約100人が参加し、図書館の可能性について学び、紙芝居の魅力に触れた。
　県立長野図書館司書の小澤多美子さんがコーディネーターとなり、「知ることのおもしろさ」「図書館だからこそできるワクワクする体験」をテーマにしたワークショップ（ＷＳ）を開いた。
　国内の新刊書籍の年間出版点数は50年間で約80倍に伸び、デジタル社会へと変化する中、情報の形と知るためのプロセスが変わったと説明。情報と出会う場である図書館の在り方を問い掛けた。
　情報と出会うためのツールとして、県立図書館で実際に活用しているアースボール（地球儀）とそれに連動したアプリなどを紹介。情報を扱う力を身に付けるサポート役を担う図書館の重要性に触れた。参加者らは、実際にツールに触りながら、新しい世界を体験した。

グループ研究の成果披露　大町岳陽高学究科2年発表会

　大町市の大町岳陽高校学究科2年の課題研究発表会が4日、同校で行われた。学究科2クラスの生徒80人が1年間、身近なものごとや、国連が掲げる理念「持続可能な開発目標（ＳＤＧｓ）」などをテーマに研究した成果を発表した。
　生徒は今年、国立科学研究所や信州大学と連携した研究や「ＳＤＧｓ」など、それぞれが関心ある事柄などでグループ研究を重ねた。

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