2020年2月20日(木)付

開局10周年加入率増が課題 大町市CATV 自主番組充実目指す

 大町市ケーブルテレビ(CATV)は今年、開局から10年目に入る。世帯加入率は25・56%(昨年末)で、開局当初からほぼ横ばいで推移。目標の3割加入に向け、CATVを担当する市情報交通課・藤巻孝之課長は「自主放送番組の充実を図るなど、より地域に密着した情報を届け、ケーブルテレビの良さを広めていきたい」と話す。
 市CATVは、個別設置アンテナではテレビ電波が拾いにくい難視聴地域の解消を目的に平成23年4月に開局した。市内全域にCATV網(光ケーブル)を網羅。接続(月額1600円)することで、自主放送チャンネルやNHK、県内民放、BS放送が視聴できる。開局当初の加入率は26・32%だった。
 加入には、NHK受信料割引などのメリットもあるが、インターネットサービスを提供していないなど魅力に欠ける点もあり、難視聴地域以外では利点が少ない。加入率向上のためには、自主放送番組をいかに充実させるかが課題だ。
「火事だ!」園児が消火 大町 くるみ保で消防団招き訓練

 大町市栄町のくるみ保育園(若林きみ子園長)で19日、防災訓練が行われた。子どもたちに、身近な防災活動に関心を持ってもらおうと実施。市消防団を招き、園児や保育士が消火活動や消防車への乗車などを体験し、防災意識を高めた。
 訓練には、園児や保育士約90人が参加。大町地区を管轄する市消防団第1分団の団員が指導し、消防団の活動を説明しながら防災紙芝居の読み聞かせやポンプ車、積載車への乗車体験が行われた。
 水消火器を使った消火体験では、園児たちが団員の指導を受けながら「火事だー!」と大声で叫び、火に見立てたボードめがけて水を噴射した。
SNS情報見極める力を ヤフー 白馬高で初のメディア講座

 白馬村の白馬高校で19日、メディアやSNSの情報を見極める力を身に付ける「メディアリテラシー講座」が開かれた。普通科1年生24人が受講。村と包括連携協定を結ぶIT業界大手のヤフーの講師が、SNSが普及する情報過多の時代を生き抜く考え方を教えた。
 ヤフーIT人材育成プロジェクトの谷垣隆男さんと旭慎太郎さんが講師となり、情報の信頼性について説明。SNSでの仮想の書き込みを題材に、ネットニュースの編集者として掲載する視点から、どの書き込みが信用できるかをグループで考えるワークショップを実施した。
 生徒たちは「公式マークがついているから有名人が責任を持って発言している」「公共機関を名乗っているが本物だろうか?」「身近な親友だから疑う必要はない」など、それぞれの視点から順位付けを行い、その理由も考えて発表した。
住民集い「松川村賛歌」練習 22日ふれあいコンサートで全体合唱

 村制施行130年を記念して昨年制定された松川村の村歌「松川村賛歌」を練習する講座が17日、村すずの音ホールで開かれた。村在住のピアニスト・須沢恭子さんと村出身の声楽家・たぐちたみさんの指導で、村歌を歌った。
 公募の中から選ばれた村歌は、須沢さんが作曲し、「まつかわ歌声友の会」のメンバーらが作詞した。
 講座では、声の出し方や息継ぎの仕方などのテクニックや、詞の漢字を意識した美しい読み方や歌い方などを学んだ。講座を踏まえ、22日午後1時から同ホールで開かれる「ふれあいコンサート」で、全体合唱する。
家庭で手軽に「燻製」づくり 池田町商工会 マイスター講師に教室

 池田町商工会は15日、「簡単燻製づくり教室」をシェアベースにぎわいで開いた。ドイツ製法ソーセージ&デリカテッセン「シュタンベルグ」のマイスター・久保弘樹さんを講師に、家庭で手軽にできる燻製づくりを楽しんだ。
 段ボール箱に網を載せるための竹串を通し、燻製箱を作った。バーナーで点火したスモークウッドを置き、信州サーモンやチーズ、竹輪、豆腐などの食材を網に載せてセットした。30度を目安に煙でいぶす冷燻をした。
災害時相互に応援を 池田町と安曇野市が協定

 隣接する自治体で支援協力体制を築こうと、池田町と安曇野市は18日、災害時における相互応援協定を締結した。災害発生時に市町独自での対応が困難になった際、飲食料品や生活必需品などの物資支援や避難者の受け入れ、職員派遣など、早期復旧を目指し協力体制を定める。県内の自治体同士で同様の協定を結ぶのは、池田町は生坂村との協定に続き2例目で、安曇野市は初となる。
 市では、昨年7月に発生した豪雨で高瀬川左岸堤防の一部に決壊の恐れが生じた際に、明科地域の避難先確保が課題となったことや、池田町と情報交換や災害時の対応などを調整したことなどをきっかけに、隣接する自治体同士で早期の支援体制構築を図るため池田町に協定を提案した。
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