2020年2月29日(土)付

大北も小中高臨時休校 新型コロナ対策要請受け 低学年児童は受け入れ

 新型コロナウイルス感染症対策で、安倍晋三首相による全国の小中学校、高校などの臨時休校(3月2日から春休みに入るまで)要請を受け、大北各地の小中学校や高校などでは28日、臨時休校の実施を決めた。大町市内の小中と白馬中が2日、白馬村内小が3日、池田町内小中・松川小中・小谷小中が4日から。大町市教育委員会では臨時休校中、自宅で過ごすことを基本とするが、仕事等で両親らが不在となる小学1?3年の低学年児童に限り各校で受け入れる措置をとる。
 荒井今朝一教育長は27日夜の臨時休校の突然の要請に、教育現場における影響の大きさを実感しながらも「市としてできる限りの対応をしていくだけ」と話す。
芸術祭開催「適切に対応」 大町市 新型コロナ 国、県の動向注視

 新型コロナウイルスまん延の影響を受けて、大町市は28日、5月31日に開幕予定の「北アルプス国際芸術祭2020」開催の是非について「感染拡大状況や国、県の動向、全国的なイベントの対応、また、7月に控えているオリンピックの動向を注視して、それらの対応を踏まえて適切に対応したい」との考えを示した。28日の市議会3月定例会一般質問で答えた。
打撃雪不足に新型コロナ 白馬村 連絡会議で支援策提示

 記録的な雪不足に加え、新型コロナウイルス対策から生じる経済低迷が、冬に書き入れ時を迎えるスキー産業を襲っている。主幹産業として観光を抱える白馬村は、試練の時を迎えている。
 村は27日、村内各スキー場や観光、商工関係者などを集め、経済動向に関する関係者連絡会議を開催。村内の状況を集め、村の緊急支援策を提示した。下川正剛村長は「雪不足とコロナウイルスのダブルパンチだ」と、経済への影響を心配し、悲痛な表情を浮かべた。
 村内では格差があるものの、雪不足は年末年始にとどまらずシーズンを通して続き、大きな打撃を受けたスキー場や周辺の宿の打撃は大きいことが報告された。1月までは一定数の外国人観光客に支えられたものの、2月にはコロナウイルスの影響による外国人観光客の減が始まり、3月には収入の要となるイベントや大会の中止が相次いでいる。
 村が示した暖冬・雪不足を受けた緊急経済対策は、観光協会やスキー場などの民間団体に向けた観光需要の喚起に向けた支援事業と、個別の事業者向けの運転資金借り入れに対する利子補給の2本立てとなる。
異常気象情報共有し対策 池田町 「気候非常事態宣言」を表明

 世界的な気候変動や異常気象を受け、池田町は町議会定例会最終日の28日、「気候非常事態宣言」を表明した。地域ぐるみで情報を共有し対策に取り組むとし、2050年までに二酸化炭素排出量を実質ゼロにする目標も掲げた。町によると、自治体の非常事態宣言表明は県内4例目。
 宣言では省エネルギーの推進や再生可能エネルギーの活用、自然環境の保全による二酸化炭素の抑制などを盛り込んだ。具体的な取り組みとして令和2年度から、町内公共施設の有効活用を兼ねて、小中学校など5カ所の屋根を太陽光発電用に民間企業に貸し出す。
アロマセラピーの基礎学ぶ 池田 にぎわいで癒やしの講座

 池田町ハーバルヘルスケアトレーナー・アロマセラピストの宮坂香央利さんは21日、「ラベンダー蒸留&アロマセラピー基礎」講座を町シェアベースにぎわいで開いた。にぎわいカルチャースクールの一環で、ハーブや精油に触れながら、アロマセラピーの基礎知識を学んだ。
 アロマセラピーとは、植物の精油を使った芳香療法で、心身の不調を改善したり全身のバランスを整える作用があるなどと説明。精油の抽出方法のひとつとして、水蒸気蒸留法を紹介し、実演した。
 町内外から10人が参加した。子連れで参加した女性は「香りがよくて癒やされる。掃除や育児中の癒やしに使いたい」と話した。
加入率75%低下に危機感 大町市 自治会と連携細かく支援

 大町市の自治会加入率の減少傾向が続いている。昨年10月の加入率は75%で、前年の76・3%から1・3ポイント減少した。総務部の和田泰典参事は「自治会は、互いの顔が見える地域づくり、協働を実践する場、行政と地域をつなぐ重要なパートナーであると捉える」と加入率の低下に危機感を示し、歯止めや加入促進へ傾注する考えだ。
 役員体制の見直しや高齢者の役員免除、自治会費の軽減など各自治会における対策に加え、市としても自治会と緊密な連携を図り、各自治会の状況に応じたきめ細かな支援に努めるとした。
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