2020年3月19日(木)付

対策万全別れ惜しみ門出 大町市内4中学校で卒業式

 春らしい陽気となった18日、大町市内4中学校で卒業式が開かれた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、卒業生と保護者、教諭らのみの卒業式。手洗いや換気、マスクを着用するなど万全の対策がとられ、224人が卒業を迎えた。
感謝を胸に学びや巣立つ 白馬中・小谷小中で卒業式

▽白馬中学校(写真)
 白馬村の白馬中学校で18日、卒業式が行われた。新型コロナウイルスの影響で久しぶりの登校となった卒業生71人が、心の支えとなった仲間や教諭らとの再会を喜び、たくさんの思い出と感謝を胸に、学びやを巣立った。

▽小谷小学校
 小学校では恒例の卒業生と在校生のかけあいの歌などを行わない短縮形式で行った。17人の卒業生はマスク姿で入場。卒業証書を手渡した松尾校長は「(休校で)最後の日々が3月3日を最後に切り取られたが、立派な卒業生の姿を見せてくれた」と式辞を述べた。

▽小谷中学校
 中学校では、生徒代表の送辞も文書のみに。国歌・校歌もピアノ演奏のみで執り行った。卒業生19人は拍手の中をゆっくりと入場。卒業証書を加藤校長から受け取り、見守る保護者の前へ歩き一礼した。
保護者に見守られ旅立ち 池田 高瀬中で卒業式

 池田町高瀬中では18日、保護者と教職員らに温かく見守られ、74人が卒業した。
 秋山昇校長が、中学時代に恩師から紹介された一冊の本『後世への最大遺物』との出会いに触れ、「私の後世への最大遺物は今、目の前にいるあなたたちです。卒業おめでとう」と式辞を述べた。
白馬村は県内最高上昇率 地価公示 大町、池田、松川で横ばい

 国土交通省は19日付で、令和2年1月1日現在の全国の地価を公示した。大北地域では、白馬村で北城の住宅地(みそら野別荘地)と北城の商業地(八方)が上昇を続け、住宅地と商業地それぞれで県内で最も高い上昇率となった。住宅地2地点、商業地1地点の3地点ともに上昇。特にみそら野は上昇率20・2%の大台に乗った。
 白馬村は外国人観光客の増加から別荘やホテルなどの需要が高まり、これまでの低価格水準からの反発もあって高い上昇率につながっている。みそら野の住宅地は品等の良い別荘地で、近隣では外国資本による購入が目立ち、実需によって日本人の取引にも影響が大きく価格が上がった。商業地は八方の中心地で、地区内での取引は少なくも村内全体で取引が活発化していることが影響した。
「お話しマスター」無料公開 大町有線 大北の民話 31日まで限定

 大町市有線放送は、新型コロナウイルスの影響で家庭で過ごす子どもたちに少しでも元気で過ごしてもらいたいと、大北地方の民話を語る「お話しマスター」を期間限定で無料公開している。昨年番組出演25周年を迎えた栗林さとしさんの語りで、「泉小太郎」など6つの民話がホームページ上で楽しめる。公開は31日までを予定している。
ボイトレ成果 朗読で披露 大町 山ア登さん講座で発表会

 市立大町図書館でこのほど、大町市出身の元アナウンサーでNHK解説委員の山ア登さんから学ぶボイストレーニング講座の朗読会が開かれた。約40人の受講生たちが仲間たちの見守る中、気持ちを込めた朗読で1年間の練習の成果を披露した。
 受講生は9班に分かれて、「ごんぎつね」「泣いた赤鬼」「冬の散歩道」など日本の文学や小説を題材に朗読。発声や感情に気を付けながら物語を読み上げた。山アさんがコメントをつけ、練習の成果を評した。
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