2020年3月25日(水)付

大町一中改革歩み一冊に 編著者村瀬さん 「聞く学校」取り組み発信

 独自の学校改革を進めてきた、大町市立第一中学校(一中)の歩みをまとめた本『私がわたしらしく育つ学校』(麻の葉出版)が発刊された。昨今、不登校やいじめなど生徒が直面するトラブルや教諭の働き方改革などさまざまな問題を抱える学校教育の場。教師が学び合い、生徒が自立して学ぶための取り組みが一冊にまとまった。編著者の一般社団法人麻布教育研究所所長・村瀬公胤さん(48)は「日本全国に発信すべき教育の在り方」と話す。
 一中では4年ほど前、当時の校長で現市教育委員会学校教育指導主事の塩原雅由さん(63)が「聞く学校」を学校経営ビジョンに、目の前の生徒の心の声や求めるものを受け入れ、耳を傾け、生徒を取り巻く問題を授業で解決する学校を目指してきた。教科の本質と身に付けたい資質や能力を示した「コンパス」や、単元の核心と本質的な問いを示した「シラバス」を提示することで、授業の意義を理解し、自ら学び、探求する「自立した学習」をする生徒を育てる授業を実践した。
有線通じ地域に元気を 大町の南部包括支援センター

 大町市常盤・社地区を担当区域に、高齢者の集いの場づくりや介護予防支援などを行う市南部地域包括支援センターが、信越放送の「SBCニュースワイド」に出演する。活動の様子や、市有線放送に出演して地域住民へ元気な声を届ける姿などを収録した。26日午後6時15分からの番組内で放送される。
 有線放送では、新型コロナウイルスの影響で地域のサロンなど集いの場が開催できないため、有線を通じて「地域の高齢者に元気を届けたい」と元気な掛け合いを見せた。
晴れやかに園舎巣立ち=@白馬・小谷 縮小体制で卒園式

 白馬村のしろうま保育園(松沢ひとみ園長)と小谷村保育園(松澤由佳園長)で24日、卒園式が行われた。新型コロナウイルス感染症の対策として縮小体制で行われたが、卒園児たちは成長を祝う保護者や職員らに温かく見守られながら、晴れやかな表情で園舎を巣立った。(写真は小谷村保育園)
 しろうま保育園では36人が卒園。来賓の出席は無くし、同居の保護者のみの出席に制限して時間も例年より短縮して実施されながらも、一人一人の園児にしっかりと卒園証書が手渡された。
 小谷村保育園では、18人が卒園を迎えた。年中以下の園児が出席しない縮小体制で実施。松澤園長は「みんなの考える力は日本一。4月から小学生。一人一人宝物を持っている。大切にして、夢に向かって羽ばたいて」と呼び掛けた。
巣立ちに「これからも頑張る」 松川村・池田町で卒園式

 松川村と池田町の認定子ども保育園で24日、卒園式が開かれた。松川北保育園では、卒園児38人が、保護者や保育士らに見守られ、思い出の詰まった園舎を巣立っていった。榛葉啓子園長が「学校に行っても、楽しいことやってみたいこと、たくさん見つけて頑張ってください」とエールを送り、一人一人に保育証書を手渡した。
感染 低リスクなら実施 大町市 主催行事の基準緩和

 大町市は24日までに、新型コロナウイルス感染症に伴う市主催のイベント・行事の開催基準を見直した。これまで、原則、延期・中止としてきたが、「感染拡大のリスクの低い活動は実施する」に緩和した。国が示した考え方に基づいた見直し緩和で、適用期間は「当分」とした。 牛越徹市長が本部長を務める庁内対策会議で、開催基準に関する基本的な考え方を定めた。感染拡大のリスクの低い活動を実施するとしたが、これまでに中止の判断をして公表したものについては除くとした。
 感染リスクの低い活動であっても、▽換気の悪い密閉空間、▽人が密集する場所、▽近距離での会話や発声が行われること―の3条件が重なる場所や場面をつくらないことなど、徹底的に対策を講じた上で実施するとした。
貧困や病児対策を充実 大町市 子育て審議会が計画答申

 大町市子ども・子育て審議会は、市から諮問を受けていた、新年度からの地域の子育て支援施策の充実や強化をする「第2期大町市子ども・子育て支援事業計画」(〜令和6年)の計画案について意見をまとめ、18日に答申した。「子どもを取り巻く貧困対策の推進」を新たに盛り込んだり、病児・病後児保育事業の充実など時代に合わせた計画とした。計画は、新年度から市ホームページでも公開する。
 計画策定にあたり、市は昨年3月に市内居住の0〜11歳児の保護者989人を対象に、子ども子育て支援にかかるニーズ調査を実施。415人から回答があった。
トップページ 3月の一覧 ●当サイトに掲載の記事・画像の無断転載を禁じます。すべての著作権は大糸タイムス社に帰属します。
Copyright(C) 2007-2019 OHITO TIMES Co., Ltd. All Rights Reserved.