2020年4月4日(土)付

新型コロナ 大北で初の感染者 20代男性 県外ライブ参加

 県は3日、大町保健所管内(大町市、池田町、松川村、白馬村、小谷村)在住の20代男性が新型コロナウイルスに感染したと発表した。男性は3月下旬に県外の複数の音楽ライブに参加していた。同保健所管内での感染確認は初めてで県内10人目。管内の全小学校が6日に入学式を控えていることから同日急きょ、大北5市町村の教育長らによる合同会議がもたれ対応に追われた。大北各市町村では警戒を強めている。
 男性は1日、39度台の発熱があり県内の医療機関を受診。2日、保健所の調整に基づき県内の感染症指定医療機関を受診し検体採取。3日、PCR検査で「陽性」が判明し入院した。
新生活に心躍らせ入園 大町市の保育園 式は教室で短縮

 大町市内7つの保育園で3日、入園式があり、全園合わせて未満児から年長まで73人が入園を迎えた。新型コロナウイルス感染予防のため、大人数が密集しないように式を各教室などで行い、1家庭1人の保護者の参加、式の時間を短縮するなど対応。入園児たちは友達との新たな園生活を楽しみにした。
 未満児から年長まで25人が入園した常盤のあすなろ保育園では、園内放送を使い各教室で式を開催。入園児たちは真新しい園児服を身に着け椅子に座り、松井弥生園長のあいさつ放送などを静かに聞いた。
マスク姿で胸膨らます 大北トップ 白馬中で入学式

 大北地域の学校のトップを切って、白馬村の白馬中学校(浅原昭久校長、全校201人)で3日、入学式が行われた。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、時間を30分程度に絞り始業式と併せての短縮開催ながら、教師や先輩が新たな一歩に胸を膨らませた新入生71人を迎えた。
 ランチルームで行われた式には来賓は迎えず、可能な限り席を離し、マスク着用や入室前の手指の消毒、換気などの対策を講じて行われた。保護者や2、3年生の拍手で迎えられ入場した新入生も、入場行進を終えた後はマスクを着用し、式に臨んだ。
 浅原校長は式辞で「異例の入学式となったが、新入生のまっすぐな瞳と晴れやかな姿に立ち会えた」と喜びと感謝を表し、新入生に「雨だれ石をも穿つ」という言葉を送った。
初めての集団生活へ一歩 小谷保育園で入園式

 小谷村保育園(松澤由佳園長)で3日、令和2年度の入園式が開かれた。新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、在園児の出席をなくすなど規模を縮小しての実施となったが、新園児は心を弾ませながら初めての集団生活への第一歩を踏み出した。
 真新しい園服に身を包み、担任の保育士らに新しい名札と鈴を園服につけてもらった入園児は、保護者に手を引かれてマスク姿で入園式に臨んだ。
「北ア食品衛生協会」に名称変更 国際基準取り入れ活動推進

 大北食品衛生協会は本年度から名称を「北アルプス食品衛生協会」に変更した。協会事務局が入る県大町合同庁舎の旧北安曇地方事務所が北アルプス地域振興局に名称変更したことや全国にも名前が通りやすいことなどから北アルプスを名称につけた。引き続き、食品関連事業者の食品衛生の向上や自主管理体制の確立に取り組む。
多くの人に「マスク」を 大町の黒雲製作所 団体対象に受け付け

 新型コロナウイルス感染症予防に伴うマスク不足を受け、大町市宮田町の楽器製造販売の黒雲製作所(黒雲直人代表取締役)は、独自の輸入ルートから、大量のマスク(ワイヤー入りサージカルマスク)入荷にこぎ着けた。事業所や自治会、自治体など団体を対象に購入の受け付けを開始した。
 同社は、楽器や雑貨などの取り引きで中国企業とつながりがある中、いずれも同社取締役で中国出身の黒雲叶絵さんと園田泰千さんが中心となり、中国の医療品の製造工場と交渉を重ね契約に至った。「今できることを考えた。多くの人にマスクを届けること」と話す。
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