2020年5月3日(日)付

大北地域静かな連休 GW後半に突入 一層の自粛を

 汗ばむ陽気となった2日、多くの企業が5連休となるゴールデンウイーク後半が始まった。新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言により、外出自粛や主な観光地が休業する中、毎年大勢の観光客が訪れる大北地域でも静かな連休を迎えている。一方で、連休後半に観光客が増加する懸念もあり、関係者は自粛の呼び掛けを一層強めている。
 県は4月25日から「信州の観光はお休み中」キャンペーンを県内各地で展開し、啓発活動や県外車両の流入調査を実施している。
「店舗の弁当届けます」 池田観光協会が宅配サービス

 池田町観光協会の町内飲食店のテイクアウト宅配サービス「いけ弁」が1日から始まった。スタッフは宅配初日の2日、前日受けた170品15万8000円の注文分の作業に追われた。観光担当者のマンパワーを生かし、自宅で過ごす町民と、売り上げ減に悩む店舗をつなぐ取り組みが好スタートを切った。
 協会では店から料理を受け取ったり、配送を行うなどの作業に追われた。その間も事務所には、ひっきりなしに翌日以降の予約の電話がかかってきた。
 注文者は町内全地区からあり、若い女性からお年寄りまで幅広い世代から注文があったといい、自宅で過ごす中で家族での食事をまとめて発注する様子がうかがえた。
真夏日に迫る暑さ厳しく 各地今年最高 大町・白馬29度

 全国的に高気圧に覆われた2日、大北地域も晴天に恵まれ、各地で25度を越える夏日となり、今年の最高気温を記録した。アメダスによると、きょう最高気温は大町で29・1度(午後1時8分)、白馬で29・0度(午後3時29分)と、いずれも今年最高を記録。県内では30度を越える真夏日となる地域もあった。寒かった4月に比べ急激に気温が上がり、大北両地点では未明の最低気温との差が20度以上に広がるなど、寒暖差が激しい日となった。
そば切り音頭で体動かして 大町市南部包括支援センター 動画公開 介護予防に

 新型コロナウイルス感染拡大防止で外出が自粛される中、大町市南部包括支援センターは1日から、「信州そば切り音頭」に乗せて踊る骨粗しょう症防止のオリジナル体操の動画をYoutubeで公開した。運動不足になりがちな中、「こんな時だからこそ楽しく体を動かして」と呼び掛ける。
 踊りは松本市で活動する「トリオ・デ・ふるさと」の歌う音頭に、「かかと落とし」「おへそ引っ込み」などの動きをオリジナルで振り付けに組み込んだ「骨こつ南部包括バージョン」。体を動かしながら、介護予防につなげる。
鮮やか春の庭園ライブ配信 大町の「ラ・カスタ」インスタで

 30種を数えるチューリップをはじめ、リナリア、ネメシア、フレンチラベンダーなど、春の花々が咲き競い、木々の芽吹きの緑も鮮やか。
 大町市常盤のアルペンローゼは、新型コロナウイルス感染拡大予防のため休園中の「ラ・カスタナチュラルヒーリングガーデン」の模様を、ガーデン公式インスタグラムでライブ配信する。日程は近日(天候等による)。
GW中のコロナ相談窓口 池田・松川の商工会が開設

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、池田町と松川村の商工会はそれぞれ、大型連休期間中の4〜6日に臨時の相談窓口を開設する。事業所の経営状況がひっ迫し、一刻も早い対策が求められる中、支援制度や手続きの方法などを案内する。
 池田町商工会では期間中の午前9時〜午後5時に開設。職員が交代で業務にあたり、事業者を対象とした県や町の支援金制度、利息を減免する融資制度などを紹介する。
 松川村商工会は午前9時〜午後3時の受け付け。
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