2020年5月16日(土)付

北ア芸術祭「本年度は困難」 大町の実行委 延期後会期は今秋判断

 大町市を現代アートで飾る北アルプス国際芸術祭の実行委員会(委員長=牛越徹市長)は14日、新型コロナウイルスの影響ですでに延期を決定している今年の第2回芸術祭について「本年度中の開催は困難」との見方を示した。延期後の会期については、来年度の開催も視野に入れながら今秋までに判断するとした。同日の市議会全員協議会で説明した。
 実行委事務局を担う市まちづくり交流課の北澤好泰課長らは全協で、開催に向けた準備が一旦停止していることや、実行委の事務所が入る大町駅前インフォメーションセンターを今月末で退去することなどを報告。延期後の会期については「政府や関係機関の動向や、事態の収束へ向けた状況などを見ながら適切に判断する」と説明した。
コロナ 早急な独自支援を 小谷村議会が村に意見書

 小谷村議会は15日、新型コロナウイルスによる観光事業全体の収入減に対し、早急な村独自の支援策を求める意見書を中村義明村長に手渡した。
 意見書では、村の観光関連事業が絶望的状況にあるとして、村内事業者が生き延びるため、また子育て世代や全村民に対して早急に支援を行うことを求めた。3月に雪不足とコロナウイルスによる観光事業全体の収入減に対しての打開策を求めた意見書に引き続く。
サッカー動画で練習 白馬のFC 小中クラブ員に配信

 白馬村のサッカークラブ「白馬アラグランデFC」(稲田良太郎代表)は、新型コロナウイルスの影響で集まって練習ができない小中学生のクラブ員に向け、トレーニングメニューなどを動画配信サイト「ユーチューブ」で配信している。選手の自主性に任すだけではなくチームからもアクションを起こそうと企画。「練習が再開した時に良いスタートにつながるように」と取り組む。
 動画は4月からクラブ員への限定公開で配信している。練習は小中学校の休校開けから再開する予定で、動画配信は5月末まで続ける。
県外とネットで面接試験 池田町 移動自粛受け大北初

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、池田町は14日、6月に採用を予定する地域おこし協力隊の「ウェブ面接試験」を行った。県境をまたいだ移動の自粛が呼び掛けられる中、県外の受験者と町役場をインターネットで結び、テレビ画面越しに会話した。オンラインでの市町村の職員採用試験は大北地域で初めて。
 面接試験はウェブ会議システム「ZOOM(ズーム)」を使い、互いの映像と音声を中継しながら質疑応答を行った。甕聖章町長ら町幹部が参加し、池田町の印象やまちなか活性化のアイデアなどを受験者から聞き取った。
コロナ便乗詐欺に注意 松川村 定額給付金申請前に啓発

 松川村は、国民1人当たり10万円を支給する国の特別定額給付金の申請受け付けを前に、新型コロナウイルスに便乗した特殊詐欺への注意を呼び掛けている。 村では20日の申請書類発送、21日から申請の受け付けを予定している。申請開始を間近に控え、給付の手続きを口実に暗証番号やキャッシュカードをだまし取る、ATMから現金を振り込ませるなどの手口を警戒している。
 村の担当者は「国民の不安感に漬け込む犯罪は許せない。誰もがだまされる可能性がある。身近な人に相談してほしい」と話している。
8月の木崎湖花火大会中止 大町 新型コロナ 協賛企業にも配慮

 新型コロナウイルス感染拡大を受け、「水と光と灯りの祭り実行委員会」は、大町市平木崎湖で毎年8月に恒例となっている「木崎湖花火大会と灯篭流し」の今年の開催中止を決めた。
 大会開催により、県内外の往来が起きることでウイルス感染が広まる恐れがあることや、各企業も経営が厳しい中、協賛金募集も難しい状況にあることなどから中止を決定した。(写真は昨年の灯篭流し)
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