2020年7月12日(日)付

祠の文字から歴史解く 大町美麻小藤の伊藤さん夫婦 氏神様に建立年の記録

 大町市美麻小藤の伊藤勝雄さん・敏子さん夫婦は、かつて集落で祭っていた氏神様の石の祠ほこらに刻まれた文字を解読した。建立は宝永4(1707)年とみられ、その年は富士山の噴火や南海トラフ大地震があったとされる年。市の荒井今朝一教育長は「周辺地域は富士山信仰が広がっていたといわれる。世の中の安全を祈るために山伏などによって祭られた可能性があり、歴史をひも解く上で面白く、ロマンがある」と話す。
 伊藤さんは山から遷座する際、土中にあった部分に刻まれた文字を発見し、解読を試みた。砂岩でできているため表面がもろく、読み取りは困難を極めたが、「宝」や「亥」などの文字が読み取れることから十干十二支から考え、「丁亥」に当たる宝永4年に建立したものと推測した。
池田初のワイナリー開業 ドメーヌ・ヒロキ ブドウ畑の中に拠点完成

 池田町で初のワイン醸造所「ドメーヌ・ヒロキ」が11日、渋田見地区に開業した。行政や農業、商工業などの関係者約30人が出席し施設内を見学、「ワインの里づくり」を担う拠点の完成を祝った。
 醸造所は町内の農業生産法人ヴィニョブル安曇野(横山弘樹社長)が、北アルプスを望む東山のブドウ畑周辺に建設。自社栽培のブドウを醸造し、年間約1万5000本の生産を目指す。今年の8月以降に醸造を開始。来年春ころに町内産ワインの第1号が登場する予定だ。
正しい虫歯予防学ぼう 白馬 しろうま保育園で歯科教室

 白馬村のしろうま保育園(太田有紀園長)で3日、歯科指導教室が開かれた。園児に幼児期からの正しい虫歯予防の習慣を身に付けてもらうのを目的に、例年は全園児にしているが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、六歳臼歯に生え変わる時期を迎える年長園児のみを対象に実施した。村の在宅歯科衛生士や栄養士が来園し、人形劇や歯磨き指導で、園児たちに正しい歯磨きや正しい食習慣の大切さを呼び掛けた。
快適にマレット楽しんで 白馬の大糸 コースにオオヤマザクラ植樹

 白馬村の株式会社大糸(太田具英社長)は4日、地域貢献事業の一環として、グリーンスポーツの森のマレットゴルフ場にオオヤマザクラの苗木10本を寄贈した。社員や協賛会社の前田製作所ら関係者が多数参加して、植樹や草刈り整備作業に汗を流した。
 植樹された場所はマレットゴルフ場の白馬コースの13番ホール付近。コース内は深い森の木立に囲まれ、木漏れ日が差す爽やかな雰囲気の中でプレーが楽しめるが、13番ホール周辺には日差しを遮る木陰が無いため、快適な環境をつくろうと植樹を決めた。
1周年 大町のビールで乾杯 北アブルワリー節目祝う

 「地域に愛され、地域を発信するビールに」―。大町市の清らかな水で仕込むクラフトビールは、すっかり地域のお馴染み。中央通り商店街のクラフトビール製造「北アルプスブルワリー」は8日、開業1周年を迎えた。節目を記念し、同日は併設するパブでビールを注文すると1杯無料になるサービスを実施。開放された店内は地元客らでにぎわい、節目を迎えたビールで乾杯した。
長引く梅雨 土砂災害警戒 大町・池田大雨警報 河川の増水にも注意

 活発な梅雨前線の影響で大北地域は11日も、雨に見舞われた。長野地方気象台は大町市と池田町に大雨警報を発表。引き続き土砂災害などへの警戒を呼び掛けている。河川の増水も続いており注意が必要だ。
 大町市平の大町ダムでは上流河川の増水を受け11日午前8時40分から正午まで、高瀬川下流への放水量を調整する洪水時防災操作を行った。ジェットフロー放流管に加えコンジットゲートを開放し、毎秒最大約200dを放水した。県大町建設事務所は累積雨量が80_を超えたため、白馬村の県道白馬岳線を猿倉から二股までの間で通行止めにした。
トップページ 7月の一覧 ●当サイトに掲載の記事・画像の無断転載を禁じます。すべての著作権は大糸タイムス社に帰属します。
Copyright(C) 2007-2019 OHITO TIMES Co., Ltd. All Rights Reserved.