2020年7月16日(木)付

対策徹底し山小屋♀J始 北アルプス北部 感染症と向き合う今季

 新型コロナウイルスの影響で営業を見合わせていた北アルプス北部の多くの山小屋が15日、今季の営業を開始した。感染拡大防止のため、山小屋ではテント場を含め完全予約制とし、宿泊者数を制限。部屋内に仕切りを設置し、宿泊者にはマスクの着用や布団用インナーシーツなどの持参を求め、感染症と向き合う異例のシーズン幕開けとなった。
 爺ケ岳の種池山荘(定員200人)では、今季の定員を50人とし、テント場も利用者数を制限している。館内数カ所に消毒液を設置し、受け付けは透明なシートで仕切り、非接触の検温を実施。部屋内はカーテンを取り付けて個人を分け、食堂やトイレでも対策を徹底して感染症に備えている。
市役所に国勢調査本部設置 大町9月から書類配布 感染症対策 回答は非対面で

 5年に1度の国勢調査で大町市は15日、調査の円滑な推進と万全な事務を目的に、市役所2階の一室に「令和2年国勢調査大町市実施本部」を設置した。市内では、155人を調査員に、9月14日から調査書類の配布が始まる。
 今回調査は、新型コロナウイルス感染症対策を踏まえ、住民と調査員が可能な限り対面しないことなど配慮し、調査票はインターネット回答か郵送提出を原則としている。
育てたイモでパーティー 白馬幼「泊まらず」夕涼み会

 白馬村の信学会白馬幼稚園(中村豊園長)で11日、年長園児27人による「お楽しみ会」が開かれた。例年はこの時期、園児が初めて親元を離れ宿泊する「お泊り保育」を実施しているが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、今年は中止に。園児の楽しみでもある恒例行事のため、できることの中で楽しい思い出をつくりたいと、泊まりはせず、夕涼み会という形で実施した。
 園児たちがやりたいことを考え、「ジャガイモパーティー」「暗い幼稚園探検」「キャンプファイヤーと花火」の3つの催しを企画。園児たちは食事を済ませて幼稚園に集合し、お楽しみ会がスタートした。
外出自粛≠ノ図書館充実 池田町 コロナ第2波備え対策費

 池田町は15日、新型コロナウイルスの新たな対策費用などを盛った令和2年度一般会計補正予算を専決処分した。感染拡大の第2波による外出自粛に備え、住民が自宅で充実した生活が送れるよう、図書館の機能を強化する。本を殺菌消毒する機材や新たな書籍の購入費用など180万円を計上した。
 図書館は不特定多数の住民が利用するため、本を通じた接触感染などを防ごうと消毒機を導入する。機材は高さ約140×幅70×奥行60a。複数の書籍に送風しながら紫外線を照射し、約30秒ほどでごみの除去と殺菌ができる。蔵書の充実も図り、新たに200冊以上を購入する予定だ。
グリーン季はキャンプ場で 鹿島槍スキー場 アウトドア人気乗り誘客

 大町市の鹿島槍スポーツヴィレッジ(鹿島槍スキー場)は11日、キャンプ場を施設内で新たにオープンした。新型コロナウイルスの影響でグリーンシーズンの利用客が落ち込む中、アウトドア人気を追い風に誘客を図る。
 キャンプ場はフリーキャンプサイトの他、自動車での乗り入れが可能なオートキャンプサイト、愛犬を連れての利用が可能なドッグキャンプサイトなど中央エリア一帯に計60張分を確保。バーベキューや自然体験など家族で楽しめるアクティビティも売りだ。
夏山常駐 感染対策万全に 安全登山へパトロール 結隊式

 夏山シーズンの北アルプスで山岳遭難防止の呼び掛けや救助活動を行う「夏山常駐パトロール隊」の結隊式が15日、大町署で行われた。今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、安全登山により一層の注意が必要となる中、対策も万全にしてパトロールを行う。今年は、北部地域(後立山連峰)は17人が9月2日までの50日間、南部地域(槍・穂高連峰)は14人が8月25日までの42日間常駐。全体では平均登山歴16・2年、隊員歴7・1年の県内外のベテランが登山者への安全登山指導や山岳パトロール、山岳遭難防止活動にあたる。
 コロナウイルスの影響で、県でも入山に際して体調に不安がある場合は入山しないことや難易度を落とした山選びをすることなど例年に増して安全な登山をすることを登山者に呼び掛けている。
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