2020年8月5日(水)付

松糸道につなぐ感涙 国道148号バイパス 小谷雨中2号トンネル貫通

 小谷村雨中で工事が進められていた国道148号雨中・月岡バイパス「雨中2号トンネル(仮称)」の貫通式が4日、同トンネル坑内南側端の切羽部分で行われた。松本糸魚川連絡道路の現道利用を視野に地域高規格道路の規格で設計されたトンネルで、軟弱地盤での難工事を完遂。安全な地域と広域交通網の完成を願う住民の悲願達成に向けて、一筋の光が差した。
 同トンネルは雨中南の国道148号・虫尾入口付近から山中を通り、村役場西側へ抜ける約750b。地盤が軟らかく地滑り地帯のため、事前に対策工を行うなど安全に配した上で、平成30年3月に着工した。工期は来年8月末の予定で、今後は壁面のコンクリート覆工や水路、路面などの工事を行う。事業費は約30億円。
山小屋みやげそろえ人気 道の駅白馬に特設コーナー 天狗山荘再開記念限定酒も

 白馬村の道の駅白馬はこのほど、「山小屋みやげ」の特設コーナーを開設した。白馬岳一帯の山小屋の中で、新型コロナウイルスの影響で営業に至っていない山小屋があることから、施設を訪れる人に山を少しでも身近に感じてもらい、興味を持ってもらおうと企画した。通常は現地まで行かないと入手できない限定品を取りそろえ、人気を呼んでいる。
 特設コーナーには白馬館の運営する山小屋の中で、今季営業を休止している「白馬尻小屋」や「白馬鑓温泉小屋」の新柄手ぬぐい(700円)やピンバッジ(600円)などをそろえた。「山に縁遠い人でも気軽に手にすることができる」と観光客らにも好評だ。
持続化給付金の申請支援 松川で17〜20日 キャラバン隊開設

 新型コロナウイルスへの経済対策として国が事業者に支給する持続化給付金をめぐり、「申請ポートキャラバン隊」が17?20日、松川村商工会館で開設される。電子申請が不可能、不慣れな事業者を対象に補助員が申請手続きを支援する。
 持続化給付金は新型コロナの影響で収入が50%以上減少した中小企業などが対象。減少額に応じて、法人に200万円、個人事業者に100万円を上限に支給される。専用ホームページから申請手続きを行う。
鮮やか 水色ガエル発見 松川の市川さん宅

 松川村神戸の住宅で1日、鮮やかな水色のカエルが見つかった。住人の市川敬子さんは「初めて目にし驚いた。きれいでかわいらしい。目立つ色なので、天敵に見つからないよう元気に暮らしてほしい」と話した。
 大町市の大町山岳博物館によると個体はアマガエルで、遺伝子の異常で色素欠乏が起こったとみられる。これほどきれいな水色は非常に珍しいという。
ICT活用の優良工事表彰 松本砂防事務所 小谷の北野と大町の今溝建材

 国土交通省北陸地方整備局松本砂防事務所(石田孝司所長)は7月29日、小谷村北小谷の浦川下流工事用道路その5の工事で優良な工事を行ったとして、大北地域の2社と技術者に事務所長表彰を送った。ICT(情報技術)を活用し、生産性の向上を行った。
 受賞した2社は、優良工事の建設業・北野=小谷村=と下請けのとび・土木工事業の今溝建材=大町市。個人では、北野の齋藤貴之監理技術者、今溝建材の北原寿彦主任技術者が表彰された。
大北で山岳遭難 死亡相次ぐ 疲労や装備不足 安全登山を

 大北地域の山で山岳遭難による死亡事故が相次いでいる。3日には小谷村の雨飾山山頂付近で意識不明の状態で発見された60〜70代くらいの男性が死亡。7月30日には北アルプス五竜岳近くの白岳で60代の男性が滑落し、死亡した。
 新型コロナウイルスや天候不順の影響で例年より登山者は少ないものの、7月23日からの4連休は登山者が増加し、8月のお盆期間中も増加が見込まれる。疲労や装備不足など登山者自身の問題による遭難も多く、同署は安全登山の呼び掛けを強めている。
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