2020年8月19日(水)付

医師不足分娩休止2度目 市立大町総合病院 初の全産科診療休止 常勤医定着せず

 市立大町総合病院の井上善博院長は18日、医師不足を理由に11月から、分娩や妊婦健診など全ての産科診療を当面休止すると発表した。同様の理由で2015年4月〜9月まで分娩のみ休止した経過がある。2度目の分娩休止で、全ての産科診療休止は初めて。大町病院は、大北地域で唯一、分娩に対応した病院だけに、井上院長は「産婦人科医師確保による分娩再開をはじめ、地域で安心してお産ができる体制の再構築に取り組む」と理解を求めた。
 同病院や市では、産婦人科医の招聘活動を展開してきたが、確保しても短期間で辞めてしまうなど常勤医の定着は進まず、さらに、長年、同病院の産科を担ってきた現在の常勤医も60代後半となる中、負担増加や年齢も鑑みすべての産科診療の休止を決断した。
「雪中キャベツ」冬の豊作へ 小谷で苗定植 炎天下で作業

 小谷村の冬の特産品「雪中キャベツ」の苗の定植作業が行われている。栽培農家が連日の厳しい暑さの中、冬の豊作を願いながら、炎天下で作業に汗を流している。
 雪中キャベツは収穫期を真冬にあわせて土の下で育て、雪から掘り出して収穫する村の冬の特産品。生産者や村、JA大北などでつくる「信州おたり雪中キャベツ生産組合」では「雪の中に2週間以上あること」「小谷村のほ場で作られたもの」という栽培管理を徹底させ、ブランド品としての価値向上に取り組んでいる。
夏休み早朝 MTBで村巡り 白馬のクラブ 練習会で体力づくり

 白馬村の「白馬マウンテンバイククラブ」は、子どもから大人まで幅広い世代が楽しく自転車に親しむことをめざし、活動中。この夏もイベントや練習会を開き精力的に活動している。夏休み期間中の1日から13日までは、マウンテンバイクで村内を巡る早朝練習会を実施した。朝のすがすがしい空気と絶景を楽しみながら、暑さに負けない体力づくりをはかった。
 真夏は気温が上昇し熱中症になりやすいことから、強い日差しが照り付ける前の時間帯に早朝練習会を企画した。
農業用ドローンで薬剤散布 JA大北・クボタ 東松川のほ場で実演会

 松川村東松川のほ場で11日、農業用ドローンの実演会が行われた。JA大北、メーカーの関東甲信クボタが協力し、JA全農長野が本年度取得した農業用ドローンによる薬剤散布を実演。農業にロボット技術や情報通信技術を活用するスマート農業として注目されるドローンの普及を推進する。
 JA大北の中村茂専務は「農業者の高齢化が進む中で、スマート農業には期待が持てる。コストの問題もあり、コストの分散化など課題も検討していきたい」と話した。
スマホかざせば画像現る 大町図書館 AR搭載地球儀登場

 大町市大町図書館(宮脇哲子館長)貸出カウンター前に、地球儀「ほぼ日のアースボール」がお目見えした。スマホやタブレット端末で見ることで、画像やテキストなどが浮かび上がるAR(拡張現実)コンテンツを搭載した地球儀。
 夏休みの調べ学習や自由研究に役立ててほしいと導入した。専用の無料アプリをインストールしたタブレットもカウンターに用意されており、その場で使ってみることが可能。館内Wifiを利用して自分のスマホなどにダウンロードすることも出来る。関連書籍をまとめた貸出本コーナーも併設した。
大町クラスター「収束」見通し 新型コロナ 全対象者98人検査終了

 県は18日、大町市内の飲食店2店で発生した新型コロナウイルスのクラスター(集団感染者)について「これ以上の感染拡大の可能性は低い」と示した。感染が拡大していた2店目に関連する検査対象者計98人の検査が終了。2店で関連する感染者は市民11人を含む19人。8日に最初の感染者が確認されてから11日、地域に不安が広がったクラスターが収束する見通しだ。
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