2020年9月19日(土)付

インフル予防接種無料化 大町市 子どもと妊婦コロナ警戒

 大町市は、生後6カ月から小学2年生までの子どもと妊婦のインフルエンザワクチン接種を無料化する。インフルエンザの重症化リスクが高い子どもや妊婦が接種しやすい環境を整えるとともに、冬場にかけて新型コロナウイルスの同時流行も懸念される中で、医療現場の混乱回避にもつなげる狙いだ。
 無料化の対象は、子ども約1250人と妊婦約120人で、子どもについては2回分が無料。一時的な費用負担もなく、大北地域の医療機関で無料で接種できる。接種時期については厚生労働省の指針に基き10月下旬からを予定している。
森の中「秘密基地」づくり 大町市美麻小中 2年生奮闘 廃材を募集

 大町市美麻小中学校(山岸澄雄校長)の2年生6人が、学校敷地内の森の中に「秘密基地」をつくっている。廃材などの寄贈を募り、遊具やウッドデッキなどのある遊び場を整備し、1年生たちを招きたいと奮闘している。
 「探検コースを歩いてみて!」「ここはバランス遊びだよ」と、森中に元気な声がこだまする。週に2〜3時間設けている生活科の授業の一環として、5月の臨時休校明けから、学校周辺の森を散歩する中で、整備を始めた。 子どもたちは「看板ができたら1年生や校長先生を呼んでお披露目したい。たくさんの人にここで遊んでもらいたい」と目を輝かせた。
楽天参加ドローン実験成功 白馬山岳物流協 実用化へ道筋 航空法に課題

 山小屋の物流課題をドローン(自律可能な無人航空機)で解決しようと取り組む、白馬村山岳ドローン物流実用化協議会(会長=松沢貞一・白馬館社長)は18日、本年度に検証した物資輸送事業の報告会を村役場で開いた。新たにドローン物流の実績を持つ楽天株式会社が協議会に加わり、山頂近くまで約5`・標高差約1600bの物資輸送を成功させた。
 高低差がある地形の中で立体的な飛行ルートの確立など山岳独特の課題もあったが、本年度の実験を通してノウハウを重ねていった。GPSの位置情報で自律飛行可能な機種で、今回は安全を重視しパイロットや監視する補助員が見守ったが、今後は補助員をなくし自動化を進めることも目指す。
生活の思いキルトで表現 池田 北ア展望館 全国公募展 小物部門も

 池田町の北アルプス展望美術館(池田町立美術館)で、「安曇野キルト公募展2020」が開催されている。全国公募の中から選ばれ、生活から生まれてくる思いをキルトにつづったタペストリーと小物約70点を展示している。10月18日まで。
 タペストリー部門では、着物や帯、アンティーク布などさまざまな素材を用いて、異なる技法で丹念に縫い上げた見応えのある作品が並ぶ。旅の思い出や家族との思い出、願いや喜び、自然や宇宙など、テーマは多岐にわたる。作品に込めたそれぞれの思いを、キャプションで紹介する。「コロナ禍の中精力的に制作した」「手仕事のあることのありがたさを痛感した」などのコメントが寄せられている。
アサギマダラ今年も飛来 大町中綱 「のっぺ山荘」フジバカマに

 長距離の渡り≠する大型のチョウ「アサギマダラ」が今年も、大町市平中綱湖畔の通称のっぺ山荘≠アと、古川孝雄さん宅のフジバカマに飛来している。
 のっぺ山荘のフジバカマは、夏を山岳部などで過ごしたチョウたちが、南へ渡る中継点となっている。今年は、8月末に1〜2頭が顔を見せ、北風の入り込んだ9月14日夕方から飛来数が増え始めた。15日朝には、周辺に500〜600頭ほどが美しい乱舞を見せていた。
 今年は開花が1週間ほど早く、ピークは19日からの連休ごろまで。
市営駐車場の長時間利用 調査 大町「通勤や車庫代わり」改善へ

 買い物客や観光客が一時的に利用する駐車場を通勤や車庫代わりに長時間利用している車両があるとして、大町市は、中心市街地にある市営仁科町駐車場(駐車台数約70台)の利用状況を調べている。8日から開始し、長時間利用に該当するとみられる車両は現在までに20台ほどあるといい、該当車両には改善を求める文書の貼付を検討している。
 9月中を目途に調査を続ける。車両に貼付する文書では、他の有料駐車場の利用や、定期利用の申し込みと駐車料金の支払い手続きを求める。
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